Last Banisher
放浪の43 〜人斬りアテナ!〜
生きた兵器(の三大傑作の最後の一つ、縮退刃とその使い手を探してイアペタスまでやって来たマルス・・・
だが・・・
マルス「ああ?キサマ一体何様のつもりだよ!」
アテナ「アテナだよ!」
*「ああ、おそろしや・・・アテナの狂気抑制眼鏡を外してしまうとは・・・あの漢・・・かわいそうだが
生命は無いぞ・・・」
ぼそぼそっと声が聞こえる
マルス「はあ!?・・・とにかくなぁ・・・テメェはプルートーに来てもらうぜ!」
ヴオンッ
剣を抜いて(ってか発動して)振り返り様に切りかかろうとする・・・が
マルス「いない!?」
アテナ「どこ見てやがんだ!このウスノロ!」
ドギャアアアッ
マルス「うごおおあ!?」
背後を取られ、一気に弾き飛ばされる
ドガアッ
マルス「・・・くううっ・・・おのれぇ・・・我が生きた兵器(、暴君の混沌剣(でキサマをブチ殺す!」
アテナ「ハッ!やってみな!やってみな!」
マルス「コケにしやがってぇえ!後悔するなよぉ!」
ドオオッ
瞬時に間合いを詰めて斬り下ろして一刀両断しかかる
マルス「ぬうおおおおりゃああ!!」
ガキッ
マルス「なっ!?」
人差し指と中指で刀を受ける
アテナ「あああ?何?この斬り込みはぁ?本当の斬り込みってのはこうするのよ!」
ズドガシャアアアッ
マルス「うごああああ!?」
零距離で斜め上から斬り下ろし、そのまま吹き飛ばす
ドギャギャギャギャギャギャッ
マルス「ご・・・ごはっ・・・なんて馬鹿力だよ・・・」
地面にも跡が残るほどの威力
マルス(何だよ!?何だよ・・・コイツ!?ふざけやがってぇ・・・俺様はプルートー帝国の特攻隊・・・
鮮血の七人集(が一人、マルス様だぞ!)
マルス「なめやがってぇええ!!ならば、我が秘剣、受けてみよ!!無限龍の裁き(」
ドギャアアアアッ
∞の形をした龍を剣圧で具現化して解き放つ
アテナ「・・・玄武網甲縛(!」
ズギャアアアッ
亀の甲羅のような剣閃が龍を閉じ込め、打ち消す
マルス「何ぃ!?」
ドガガガッ
マルス「ごあ!?体が・・・動かん!?」
そして、マルスにも
アテナ「うおああああああ!!!」
マルス「う・・・うあああああ!!!」
ズドガアアアッ
一気に間合いを詰めてきたアテナに貫かれ、消し飛ぶマルス
アテナ「・・・」
あたりを見回し・・・
てくてくてく・・・すちゃっ
眼鏡をかけ直して何事も無かったかのようにぼ〜〜っとする
*(・・・危ねぇ女だな・・・ジャミルに言われてやってきて正解だったぜ・・・マルスのやつ、短気だから
なぁ・・・さて・・・どうすっかな?今出て行っても殺されるような気がするんだが・・・いや、しかし
・・・眼鏡さえ外さなければ・・・萌える・・・いやいやいやいや、何を考えてるんだ?俺!?)
とか言いつつアテナに近づく
*「アテナさんですね?」
アテナ「えと・・・その・・・?」
*「私はメルクリウス・ヴァイ・・・プルートー帝国に来てくれませんか?」
アテナ「えと・・・んと・・・」
カアッ
縮退刃が光りだす
メルクリウス「何だ?」
アテナ「ええ?この人なんか胡散臭い?そうかなぁ・・・私は別になんとも思わないけどなぁ・・・」
メルクリウス(兵器と意思疎通!?・・・いや、生きた兵器(と言うからには意志の疎通は出来るとは思うが)
アテナ「え?アテナがそう思うなら好きにしろって?・・・うん、そうする。」
と、言うわけで気を取り直して
アテナ「ヴァイエイトさんでしたっけ?」
メリクリウス(どんな間違いだ!!)
メルクリウス「メルクリウスです!」
アテナ「あ、すみません・・・えと・・・その、プルートーに行きましょう。」
メルクリウス「では・・・」
ドドオオッ
艦に乗ってプルートーへ・・・
*「鬼が・・・去った・・・」
最凶の兵士を手に入れたプルートー帝国・・・これでロードス達をブチ殺せるのか!?
END
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