Last Banisher
放浪の31 〜人と剣とのズレ〜



ユピテルの悪鬼の巣窟デモンズ・ネストとローズの虐殺の鉾ジェノサイド・ピーク・・・勝利の女神はどちらに味方するのであろうか!?
ユピテル「朱雀極屠翼すざくごくとよく」
ドウッ
刃を水平に構えそのまま一気にローズの間合いを侵食し、横薙ぎを入れる
ローズ「うおおあああ!?」
ローズ(回避出来ん・・・)
スカッ
アンナ「今の回避は何?!」
ユピテル「馬鹿な・・・」
ローズ「何だ・・・?今の!?」
ユピテル(馬鹿な・・・今のはローズを確かに仕留めたはず・・・何かしやがったか?)
ローズ(斬られた感覚が・・・無い・・・無傷・・・ミスったか?いや・・・そんなはずは・・・)
ユノ(やはり、人と剣・・・有機物と無機物とが完全に融合できるはずが無い・・・僅かながらズレが出来て
 いる・・・)
ロードス「ローズ、無事なんだろ?無傷なんだろ?・・・だったらとっとと反撃しちまえ!」
ローズ「・・・そうすっか!」
バッ
気を取り直して飛び掛る
ユピテル「ふんっ!朱雀獄穿爪すざくごくせんそう」
ドドドッ
瞬時にローズを3回貫きかかる
ローズ「うおおおあ!?」
ズザザッ
ユピテル「今度こそ決まったろ!」
ローズ「・・・いや・・・全然・・・」
ユピテル「何いぃ!?」
ユピテル(馬鹿な・・・なぜ2度も外す!?)
ユピテル「ええい!この野郎がぁ!」
ズバチュインッ
ローズ「うぐお!?」
試しにローズを斬りつけてみると・・・普通に斬れる
ローズ(何故・・・?)
ユピテル「ハッ!さっきはどう避けていたか知らんが今度はそうはいかん・・・マサムネ流剣術奥義・・・
 受けてみよ!」
アンナ(無数の朱雀を打ち出すアレね・・・さすがに初見だったら私でもムリだったかも・・・)
ローズ「フン、何でも使って来いや・・・俺だってそろそろケリをつけてやるぜ・・・」
グオオオオオッ
ローズと虐殺の鉾ジェノサイド・ピークから殺気が立ち上る
ユノ(この勝負・・・生きた兵器バイオ・アームズを信じているローズさんの勝ちですね)
ユピテル「はあああ!朱雀臠獄殺すざくせんごくさつ!」
ドギャギャギャギャギャギャギャッ
剣圧で具現化した幾つもの朱雀がローズに喰らいついてくる
ローズ「麒麟影騎舞きりんえいきぶ」
フオッ
一同「消えた!?」
ローズ「俺はここだぜ」
ドッ
ロードス「ユピテルの影から!?」
ユピテル「ええい!我が朱雀を躱せるか!」
ローズ「うおおおおああああ!」
ドシュアアアアアッ
ユピテルの影から出現したローズがそのままユピテルを斬り上げて一刀両断
ユピテル「ご・・・ごああああああ!?何ぃいいい!?」
ローズ「お前の負けだぜ!」
ユピテル「馬鹿・・・な・・・この・・・俺・・・」
ユノ「貴方は最後まで生きた兵器バイオ・アームズを信じてはいなかった・・・」
ユピテル「何!?」
ローズ「そして、信じなかったがためにズレが生じたんだ・・・自業自得だな」
ユピテル「そんな・・・こと・・・がああ!?」
ドシャアアッ
※一刀両断されてそんなに意識が続くのか!?
ローズ「くっはぁ・・・結構ヤバイ相手だったぜ・・・マジで・・・」
ロードス「大丈夫か?ローズ」
ローズ「ああ・・・あたりきよ!」
アンナ「私だって生きた兵器バイオ・アームズが欲しいんですけど」
ローズ「何を唐突に!?」
アンナ「もはや烈光の刃シャイニング・エッジじゃあ敵は倒せないでしょ?」
ユノ「ですが、そう簡単に生きた兵器バイオ・アームズを手慣らすことなんて出来ませんよ」
アンナ「ヤッカマシイ!!」
ローズ「またかよ・・・」
ロードス「だったら好きにしろよ・・・お前ワーグナー家のお嬢様だろ?」
アンナ「それが?」
ロードス「つまり、金はあるんだろ?自分で買えと・・・」
アンナ「・・・上等じゃないの!!いいわ!モノスッゴイ生きた兵器バイオ・アームズを買って自慢してあげるんだから!!」
ユノ「・・・大丈夫でしょうかねぇ・・・」
アンナに懐く生きた兵器バイオ・アームズは見つかるのだろうか?
アンナ「力尽くででも自分のモノにしてやるわ!!」


END

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