Eighter -Verdant Nightmare-
2nder ~暗闇を封じる護符 B~
#3
久我原真優「だ、だから、アレってなんだよ!?」
メイド「貴様が持っていたはずのモノだ!」
真優「俺が?!」
メイド「どこへやった!正直に吐かなければ殺す!」
このメイドさんは一体何を!?……と、考えるよりも今はこのピンチを切り抜けることが先決だ。
俺が持っていたものであり、今はもっていないもの……となると、それはあのお守りに他ならない。
真優「警察のオッサンが欲しいって言うから……」
メイド「警察……だと?!」
最早ここで問答しても仕方がない。謎のメイドさんは真優を地面に叩きつけると目を瞑り、お守りの所在を探る
メイド「奴かッ!」
そして謎のメイドさんは総介の手にあるお守りを探し当てると、彼の下へ走り出す。
真優「な、ななな、なんだったんだ!?」
一方、萬聖院家に向かった総介はと言うと……
*「どうやら封印のお守りは手に入れられたようだな」
地下室に入ると、突如どこかから謎の声がする。それは、謎の協力者、レース・アルカーナのものだった。
上総介「封印のお守り……か……」
レース・アルカーナ「あぁ、そうだ。それの名前は封印のお守りといい、全部で五つあった」
山咲桜「あった!?……過去形ですか?」
レース・アルカーナ「そうだ。その内、四つは既に効力を失っており、ソレが最後の一つだ」
そして、この最後の一つも効力を失うとき、世界は破滅へと一歩近づくのだ。と彼女はいう。
総介「で、お前はこれをどうするつもりだ?」
レース・アルカーナ「当然、再封印だ!」
幸いにもこの場は奴らが使った魔法陣が残されている。それを再利用することで再び封印を行うのだという。
桜「まさか、この場所を指定してきたのはそのような意味が……」
メイド(再封印、だと!?)
屋敷へと到着した褐色の怪しいメイドさんは総介らの会話を盗み聞きして驚愕する。
たかが人間如きに、そんなことができるわけがない。しかし、謎の人物の自信はなんなんだ?
レース・アルカーナ「もういいだろう。では、封印を執り行おう」
総介「まぁ、待て。不測の事態が起こらんとも限らんだろう?」
レース・アルカーナ「……それは、確かに……」
総介「もう少しだけ待ってもらおうか」
何を待つのか、と思った次の瞬間、屋敷にある三人がやってくる。
#4
レース・アルカーナ「なっ!?」
その三人とは白拍子三姉妹だった。確かに、彼女たちならば、どんな不測の事態にも対応できるであろう。
白拍子かなり「来ちゃった……」
などと、彼氏の後をこっそりとつけて来ちゃったみたいなノリで言うが、そんなことは断じてない。かんな達は
総介の要請を受けてここへやってきたのだから。
※いや、超運で察知して自主的にやってきたので、勝手にやってきたというのは間違いではない。
なお、例によって例の如く、かれんはかなりに無理やり連行されたのか、しくしくと泣いているのだが、ガン無
視だ。
かれんに人権なんてないのだ。(酷い……)
メイド「な、なんだ?あの三人娘は……」
と、褐色の怪しいメイドさんが思った次の瞬間、突如かんなが謎の褐色メイドさんの方を見る。
メイド「ッ?!」
いや、謎の褐色メイドさんは誰からも見えないような位置にひっそりと気配を消して隠れているため、見つかる
事など本来ありえないはずだ……事実かんなも実際にメイドさんの姿を見ているわけではない。しかし、明らかに
かんなからの視線を感じるのは気のせいではない……
かなり「あら、かんな、よそ見している場合じゃないわよ?」
白拍子かんな「いえ、別に……」
かなり「んふっ」
別によそ見をしているわけではないのだが、それを告げようと……思いもしたが、かなりの圧に負けて黙り込む
かんなであった。
そもそも、かなりとしても謎のメイドさんが近くにいるということに気づいている。分かってないのはかれんだ
けである。
その上で、あえて気づかないふりをしているのだから、そこには何かしらの意図があるということだ。
※まぁ、面白全部ってこともあるけど……
メイド(いや……ちょっと待て……奴らは、まさか……『力』、『技』、『位』?!)
そして、謎の褐色メイドさんは白拍子三姉妹に力を貸す神性がなんであるか察知した。
メイド(つまり、封印に失敗しても対処できると!?……フッ、我々も舐められたものだな……)
我々の事を甘く見たことを後悔させてやる!と謎の褐色メイドさんは怒りに燃えていた。
レース・アルカーナ「では、そろそろ始めてもいいか?」
総介「そうだな」
かくて、総介は魔法陣の中心に封印のお守りを配置するのだった
続
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