Eighter -Scarlet Nocturne-
56ther 〜沈黙の魔術師眠る B〜
#3
バーベラエ(はぁ、やはり今回もあの方はいらっしゃらないのですね……)
だからといって片手間で相手出来るほど御御脚(は簡単な相手ではない。
バーベラエの使う幽闘術、鳳凰の愛(は愛が深ければ深いほどに力が増すというエクストラスキルだったが、進
化した幽闘術、狂化されし鳳凰の愛殺(もまた愛が深ければ深いほどに力が増すというエクストラスキルなのだ。
※あれ?進化(?)したのに幽闘術の内容が変わってない。と、思う人もいますが、そういう人もいます。多分
御御脚((チッ、この女、手ヲ抜いている……わけでハなさそうだが、かといって全力でモなさそうだ……)
しかし、もし、バーベラエの実力が御脚(の想定を超えていたら……そう考えると少し怖い。
星露(・ユピテルメア「お前らはクソ兄貴とは違う!」
梓與鷹(「いや、何を言ってるんだ?お前は?」
化野梶太郎(「ヘッ!ったりめぇよ!」
自らの兄をブチ殺したことで、星露(も若干の燃え尽き症候群になっている様子だ。
そんな心ここにあらず……な状態の星露(だが、それでも與鷹(、梶太郎(と対等に渡り合えているのは幽闘術のおか
げである。
耿暉放つ八鉱陣(……八種類の光の内、七種類の光が自動的に與鷹(や梶太郎(の拳を防いでいるのだ。
なお、相変わらず八番目の黒い光の能力は謎に包まれたままだ。
與鷹((さて、どうするか?)
梶太郎((何を悩んでやがる!目の前の敵を殴るだけの簡単なお仕事だろうが!)
與鷹((お前なぁ……)
出音(はシアの薙刀に善戦しているが、槍と刀との死合だ。長引けは出音(が不利になるのは明白
葦嵩(と旧透水(は拮抗しているようだが……
そして、姜馬(は奈美の幽闘術、爆塵の神翼(……そのもう一つの能力、爆発反応装甲のせいで攻撃が一つも届いて
いない。こちらも、長引けば姜馬(が不利になるのは明白だ。
與鷹((やはり、だれか一人位は退場させないとキツイ……)
そして、與鷹(は既に誰を標的にするか決めていた。シアだ。シアはU(シレントワイザードの連中の中で唯一実力
が未知数だが、唯一ヴァルカナリアクターでありながら、幽闘術を使ってこない。
#4
與鷹(はそこに賭けた。なぜ幽闘術を使ってこないかは不明だが、もし、覚醒前だというのならば、幽闘術に目覚
める前に倒す!それでこの集団戦の拮抗を崩す!
與鷹((出音(、交代だ!)
出音(・グロウシュベル(え?!何!?)
出音(も一瞬面くらうが、死合の最中に相手を変えるのことに問題はない。
與鷹(「行くぜ!お前の面、拝ませてもらうぜぇ!」
天音(シア「ハッ!」
そして、與鷹(とシアは交差する。
バガアンッ
シアが上段から振り下ろす薙刀、それを軽く回避すると與鷹(はカウンターとばかりに拳をシアの仮面に叩きつけ
る。
シアの仮面が砕ける……顔を覆っていた部分は砕け散り、ユニコーンの様な角はブレードアンテナのように分か
れる。
アーアーアーアー♪みたいなBGMが聞こえてきそうな変化だった。(をい)
さておき、砕かれた仮面の中から出てきたのは、金谷局(の顔だった。
與鷹(「……やはり、お前は金谷局(」
シア「あっ……あああっ……」
その名前を告げられ、ふらふらと後退するシア。
彼女は思い出したのだ、自分が金谷局(だということを……そして、なんやかんやで記憶喪失になっていたという
ことを
※いや、だから『なんやかんや』ってなんだよ!
シア「よくも……」
左手で顔を押さえつつ、怒りに任せて薙刀を振るうシア、改め金谷局(。しかし、今までのシアとは打って変わっ
てその動きは精彩を欠いていた。
だが、これが……これこそが局(本来の動き。記憶を失い、ただ無心に薙刀を振るっていた時こそが彼女の究極の
姿だったのだ。
※記憶喪失のままの方がよかったというトンでもないオチがここにあった。
與鷹(「悪いな、今はお前と遊んでいるヒマはない!」
シア「あう!?」
かくて、與鷹(の拳一つでノックダウンする局(。
梶太郎(「やるじゃねぇか!だったら、俺も負けてはいられねぇなぁ!……行くぜぇ出音(!双虎拳とシスコンのコン
ビネーションを見せてやろうぜぇ!」
出音(「いや、どんなコンビネーションだよ……」
與鷹(「いや、万全を期すためには三人でかかる!」
シアの次は星露(。そうやって少しずつ戦力を削っていけばこの戦争、勝てるはずだ!
続
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