Eighter -Scarlet Nocturne-
55ther 〜九頭龍が啼(く夜に C〜
#5
ミニッツナル・イシュター「聖別の儀式は司祭全員に対して行っている」
その結果分かったことはヴァルカナリアクターではない司祭は一切の反応を示さず、ヴァルカナリアクターの内
2名は反応を示した。
ミニッツナル「つまり、これはヴァルカナリアクターの中でも一部のみが必要!」
だからこそ、他のヴァルカナも試さなくてはならないのだ!とミニッツナルはいう。
上総介「どうやら言葉では分からんようだな……やはり、実際に見てもらった方が早いか……」
総介はそう叫ぶと今までEighterが確保・保管していたヴァルカナを懐から取り出す。
※なお、《運命の輪(》は出音(が持っているため、ここにはありません。
ミニッツナル「おぉ、まさか協力してくれるというのですか!?」
自分の都合の良い様にとらえる全権代行。だが、それでも別に構いはしない。
《節制(》、《恋人(》、《教皇(》、《技(》、《自由(》、《従僕(》、《天使(》、《誓約(》、《戦車(》、《死神(》、
《浪費(》、《悪魔(》、《護謨の人(》、《世界(》
総介が持ってきたヴァルカナを翳してみるも、いずれも何の反応も示さなかった。
ノース光輪結社が試したヴァルカナは《隠者(》、《吊された男(》、《皇帝(》、《月(》、《女教皇(》
まだ半分も試せていないことになる。
総介「そして、ここからが本番だ!」
自分が持ってきたヴァルカナを使っても古(の羅神盤(は何の反応も示さないことを総介は知っていた
更に総介はノース光輪結社が間違っていることを決定づける一手を持っていた。
ゾーインゲン・モーリー「え!?ちょ、何!?」
突如桜に連れてこられるゾーインゲン
総介「貴様の考えが間違っていることを、今ここに証明してやる!」
バンッ
ゾーインゲン「痛いっ!」
そのままゾーインゲンの腕を掴むとそのまま彼の手を古(の羅神盤(に叩きつける。
ポウッ
ミニッツナル「な、なんだと!?」
するとどうだ?ゾーインゲンの手を叩きつけた瞬間、古(の羅神盤(……そこに描かれし五芒星に3つめの光が灯っ
たではないか。
総介「これで分かっただろう、貴様らが求めるものはヴァルカナではないと言うことが!」
総介に突き付けられた真実に愕然としてその場に頽(れる全権代行。
#6
ちなみに、タネを明かすと、これも全てかんなの超運による入れ知恵である。
ノース光輪結社の連中が求めるものがヴァルカナではないことを突き付けるには実際に証明すればいい。
そして、かんなは超運で古(の羅神盤(が何に反応するのか分かっていた。信徒の一人、ゾーインゲンが鍵であるこ
ともだ。
総介がゾーインゲンを人質にしたのも全てはこのためだ。
別にゾーインゲンを人質にとらなくとも、聖堂までの道のりは分かっていたのだ。(無論、これもかんなが検索
してくれたおかげ)
ミニッツナル「馬鹿な……では、我々は何のために……」
総介「貴様もユーサーに踊らされた口か……」
ミニッツナル「おのれ、ユーサー!貴様だけは許さん!ノース光輪結社に間違った道を進めた愚か者には死よりも
恐ろしい報復をくれてやろう!」
※既にユーサーはこの世にいないのだが、それは知らせない方がいいだろう。
決意を新たに、全権代行は聖堂の天井から垂れ下がっている紐のようなものをぐいっと引っ張る
リンゴ〜ン、リンゴ〜ン
ノース光輪結社総本山全域に鐘の音が響き渡る。
梓與鷹(「な、なんだ!?」
ダービー・ワッザナッヘ「全権代行のお言葉!?」
ソレは全権代行の言葉を告げるための音。
近くで死合っていたダービーも全権代行の方を向いて傅く。
與鷹(としても、このような状態の相手を攻撃するわけにもいかず、死合を中断する。
なお、当然のことながら、大聖堂でも同じことが繰り広げられていた。
※梶太郎(だけ構わず殴りかかろうとしたが、止められるのだが、それはまた別の話である
皆が固唾をのんで見守る中、全権代行は静かに宣言する
ミニッツナル「聞け!ノース光輪結社の信徒諸君よ!C(文書に記されていた予言に必要なものはヴァルカナなどで
はなかった!」
一同「なっ!?」
そして、全権代行から伝えられたその言葉に信徒一同は唖然とした。
当然だ、これまで信じてきたものがここにきて覆ったからである。
ミニッツナル「しかし、悲しむことなかれ、古(の羅神盤(に3つめの光が灯った!」
一同「オオオオッ!」
だが、続けて聞かされた朗報に信徒一同は震えた。予言を実現するためにはまだ幾多の苦難があるだろうが、し
かしそれでも希望の光が見えたからだ。
#7
総介「帰るぞ!ノース光輪結社は最早ヴァルカナ争奪戦から手を引いた。俺たちのやることは全て終わった」
與鷹(「え!?」
そして、それを見届けた総介は満足気に帰還を宣言。
ダービー「全権代行……不届きにも総本山に殴り込みをかけてきたあの者達は何のお咎めもなく逃がすというので
すか?」
しかし、Eighter・有嗎幇(連合軍の殴り込みをみすみす許すのはいかんともしがないとダービーは叫ぶ
ミニッツナル「よい。その者たちは我々の道が誤っていることを正してくれた。故に、その功績に免じて今回だけ
は不問に付す!」
一同「ハッ……それが全権代行のお言葉であるならば、我らは従うのみ!」
ミニッツナル「イエスキリストノータッチ!」
一同「イエスキリストノータッチ!」
かくて、Eighter・有嗎幇(は無事、帰還することに成功する。
その後、ノース光輪結社がC(文書に記される予言を現実のものにできたのかどうかについては、いずれまた、ど
こかで語る事にしよう。
END
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