Eighter -Scarlet Nocturne-
54ther 〜九頭龍が呼ぶ夜に B〜
#3
イタリア、ローマ某所、ノース光輪結社総本山
全権代行の呼び出しに応じ、次々と各地から司祭が集結。その様相は圧巻の一言だった。
スィーロゥ・A・マクサル「全権代行からの呼び出し……しかも司祭限定……どういうことだと思いますか?」
コージル・S・アーサッキ「Web会議では情報漏洩の虞がある……だから集合するというのが自然な考えだ」
スィーロゥ「ふむ」
つまりはそれほど重大な話があるということだ。
そして、ヴァルカナ争奪戦に参加しているメンバーにしてみれば、心当たりが一つあった。
スィーロゥ(やはり、ヴァルカナ争奪戦に関する話……が濃厚か……)
コージル(あるいは奪われた《悪魔(》のヴァルカナに関する話という線もある……)
いずれにせよ、全てはこの後の会合で分かる事だろうと、一行は大会議室へと足を運ぶ。
そして、始まる会合。最大の議題は勿論C(文書の予言について。
これまでもノース光輪結社はC(文書に記されている予言を達成するために合法・非合法問わず様々なことをやっ
てきた。
しかし、そのいずれもが、徒労に終わり、全権代行は悲嘆に明け暮れていたのだが、最近になってヴァルカナが
鍵となることを突き止めたのだ。(突き止めたというか、ユーサーに唆された結果なのだが……)
これはノース光輪結社にとって聖域へと近づくための大いなる一歩だった。
しかし、だというのに、最近はヴァルカナ出現の反応がすぐさま消失してしまい、再び暗雲に閉ざされたと言っ
ても過言ではない。
今回の会合はそんな現状を打破すべく開催されたのだった。
※ちなみに、奪われた《悪魔(》のヴァルカナについては議題にあがりませんでした
そして、そんな総本山の近くに、Eighter・有嗎幇(連合軍は既に到着していた。
シュタッ
包英清堅(「どうやら、何かの催しがあるのか、今、総本部には世界各国から司祭が集まっているようです」
ひとまず諜報活動を行っていた送魔から聞いた情報を告げる清堅(。
化野梶太郎(「おいおい、もしかしてこっちの作戦がバれて待ち伏せされてるってことか!?」
山咲(桜「おそらくその可能背は低いでしょう……もし、そうであれば私たちの居場所も既に捕捉されていると思い
ます」
#4
梓與鷹(「総……どうするんだ?一度撤退するか?」
梶太郎(「馬鹿野郎!敵前逃亡は士道不覚悟、双虎拳鉄の掟は絶対だぞ」
與鷹(「それ虎じゃなく狼だろ!」
※正確には壬生の狼、新選組の隊士心得
與鷹(と梶太郎(が馬鹿やっている間、総介は目を瞑ってじっと何かを考えている様子だった。
そして、カっと目を見開いてこう宣言する。
上総介「作戦は決行する」
新田姜馬(「本気か?」
思わず総介の正気を疑う姜馬(。清堅(の報告では大会議室に集合していた司祭は軽く見積もっても50人以上はいた
という。
仮に、彼らが全員ヴァルカナリアクターだとしたら最悪の展開である。
そんな絶望的な戦いに参加したくないからこそ、清堅(は総介を問い詰めた。
総介「奴らが一ヶ所に集まっているのならば都合がいい。氷に閉ざしてしまおう。できるな?」
姜馬(「……やるだけはやってみるさ……」
かくて、作戦は結構される。
*「……ん?」
ノース光輪結社総本山、その内部にいる信徒の一人は、その時、ヒュンという風切り音と、何か黒い影が横切る
のを感じた気がした。
しかし、辺りを見渡しても、何も不審なものは見当たらない。
気のせいか……と考えた彼は、特に誰かに異変を報告することなくそのままその場を去っていくのであった。
姜馬(「これがお前の幽闘術……天翔る流の運び(……凄まじいな……」
そして、ソレは勿論、錯覚でも何でもなく、清堅(と姜馬(だった。
清堅(の幽闘術もまた、触れた相手に効果を及ぼす幽闘術だった。だから、忍びとしての隠密性とどんな場所でも
自在に闊歩できるエクストラスキルを駆使して、誰にも見つからずに総本山内部を駆け抜けているのだ。
狙いは司祭が全員集合している大会議室。そこを神器で強化した召喚呪術で氷漬けにすることだ。
清堅(「見えてきた!」
姜馬(「アレか!」
大会議室を眼前に捕えると姜馬(はすぐさま冥爪甲モナチェロを展開しつつ一旦清堅(から離れる。
姜馬(「吹雪く悲鳴に山猫と輪刃廻舞(!」
カキィンッ
氷で出来たモナチェロが大会議室の周りを駆け巡り、大会議室を氷で閉ざす。
続
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