Eighter -Practical Era-
58ther 〜我思う故に我撃つ C〜



#5
 IFO内部、某所
 ここはIFOきってのギャンブラー集団、ダンガンロンダーが拠点としている場所である。
 なお、ダンガンロンダーのメンバーは殆どがジョブ:遊び人というギャンブラー仕様だ。ここまで来たら尊敬す
らしちゃうよ……実際は軽蔑するけど……
 そのダンガンロンダーを取り仕切る二大トップが赤城、界磁の二人である。
※赤城と加賀じゃなないんかいッ!
赤城「さて、我らが一番に狙うは……」
界磁「ベル・ゲルミルに他ならない!」
※圧倒的大博打
 と、言うか、大博打にもほどがある。
一同「分の悪い賭けは嫌いじゃないッ!」
 いや、分の悪い賭けというか、もはや無謀である。
赤城「だが、正面からぶつかっても敗北するのは必至……」
界磁「考えろ、考えろ、考え抜くんだ!諦めたらそこで人生終了ですよ……」
 いや、何やってんだか……
 なお、最終的には出たとこ勝負というこれまた考えなしの大博打な作戦になったのは言うまでもない。
 もはや馬鹿としか言いようがない……

ベル・ゲルミル「ふぅむ、どうやら俺を狙っている奴がいるようだな……」
 一方、ソロプレイで自由気ままなベル君はそんなこと呟きながらフィールドをぶらぶら探索していた。
 彼の想定では自分を狙ってくるのは大会の終盤になってからだろうと考えていた。しかし、その目論見は脆くも
崩れ去ったのだ。
 まぁ、目論見が崩れ去ったところでトップランカーのベル君が有象無象に後れを取ることはないのだが……
*「ベル・ゲルミル、覚悟ぉ〜〜!」
 ドドドドっと人海戦術でベル君に襲い掛かるダンガンロンダーのメンバー
ベル「チッ、俺も甘く見られたもんだぜ……だったら、IFOトップランカーの実力……文字通りその身に刻み込ん
でやるぜ」
 ズガンッバスンッ
*「ぐはっ……」
*「つ、強い……」
 バッタバッタとなぎ倒されていくダンガンロンダーのメンバー。
*「だが、いつまで捌き切れるかな?」
*「たった一人で俺たちを全部倒せると思ったら大間違いだぜ!」
ベル「ハンッ、てめぇらこそ、その程度のレベルの群れで俺を倒せると本当に思っているのかよ!」
赤城、界磁「思いだけでも、力だけでも……」
 いや、本当に何言ってんだ、こいつら?!

#6
 健闘空しく……と、言うよりはある意味想定通りの結果。何もできないままダンガンロンダーはベル君一人の前
に砕け散ったのだった。
ベル「やれやれ、肩慣らしにもならなかったぜ……」
 だが、その戦いの一部始終を遠巻きに見ている集団があった……
 黒企業(バッドカンパニー)の連中である。
*「実力を図る事すらできなかったな……」
*「流石はIFOのトップランカーなだけはあるな……」
*「さて、どうする?」」
*「隙を見て仕掛けるか……いや、もう少し様子を見るか……」
 と、言うわけで、観察に徹する黒企業(バッドカンパニー)の面々だった。
ベル「……」
 なお、そんな気配は既に察知しているベル君。しかし、特に仕掛けてくる様子もないので暫くこちらも様子見で
もしようかな……といった感じのベル君なのであった。

 一方、そのころ、シスコン馬鹿軍団二大巨頭は、お互いにお互いを撃滅するために最短距離で邂逅するルートを
たどっていた。
 それは、さながらス〇ンド使いはスタ〇ド使いを引き寄せる……といったような感じだった。

 そして、天四斗(あまよと)工業3-Jの面々、ストライクフォーミュラはというと、第三のシスターズと戦闘を開始していた
樫木堅(かしぎ・けん)「クッ、こいつら強いな……」
榛木秦(はしばみ・しん)「あぁ……」
 最前線で激突しているのは、しかし、南と夏の武闘派二大巨頭ではなかった。
 では、夏と南は後方で遊び惚けているのかと思いきや、そんなわけはない。
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「切り札は最後まで取っておくってことだ!」
一同「いや、誰に言ってるんですか?」
 盛大に突っ込んでみる一行。
風見原莉暗(りおん)「まぁ、そんな些細なことはこの際どうだって言いだろう」
一同「いや、よくないです!」
斬子(きりこ)「さて、今交戦している相手は……どうやら第三のシスターズのようだな……」
 まぁ、修道女(シスター)の姿をした軍団が他にいるとは思えないしね……
 なお、ロウの放送?で真っ先にダンガンロンダーが潰されたということは周知の事実だった。
 IFOのトップランカー、ベル君の実力は流石……というべきか、ダンガンロンダーの連中が馬鹿ばっかだったと
言うべきか……判断に迷うところではある。
 果たして、このまま第三のシスターズと相打ちになってしまうのか……それとも……


続

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