Eighter -Practical Era-
47ther 〜戦うだけが人生だ B〜
#3
イルルとライラ、二人はサザンオルステラの軍人であり、ミセスリコルデの弟子でもある。
今回は武者修行のためにはるばるサザンオルステラから日本へやってきたのだ。
楠木南「あの〜、どちら様でしょうか?」
イルル・ファルカタ「イルルだ!」
ライラ・ケペシュ「ライラよ!」
一同「ちゃんと自己紹介しろよ!」
そんなんでわかる奴いねぇよ!とクラス一同渾身の指摘だった。
そんな折、ユリアがガタ〜ンと席を立つ
イルル、ライラ「ユリア姫様、ご機嫌麗しゅう」
そんなユリアを見て、二人はすぐさま彼女に傅く
一同(サザンオルステラの関係者なのか?!)
メイド「この二人はサザンオルステラの軍人で、ミセスリコルデの弟子でもあります」
いつの間にかユリアおつきのメイドがやってきて説明を行う。
一同「ミセスリコルデの弟子ぃ!?」
次の瞬間、サザンオルステラでの記憶がフラッシュバックする。
ミセスリコルデ……スキーナ・リコルデ。彼女はサザンオルステラの軍事力の頂点にして宮廷元帥。(毎度思う
けど、宮廷元帥ってなんやねん!)
いや、今はそんなことはどうでもいい。肝心なのはミセスリコルデに対して恐怖しか抱けないということだ。
そんな彼女の弟子と言うと……
一同「……」
イルル、ライラをチラ見する一行。が、次の瞬間、謎の安堵感を覚える。
一同(あれ?特に何も感じない……)
ユリア・キドニー「貴方たち、どうしてここに!?」
イルル、ライラ「武者修行に来ちゃいましたぁ!」
『来ちゃいましたぁ』じゃねぇだろ!と一同は心の中で盛大に突っ込んだ。
品辛斬子「これは授業なんかやってる場合じゃないな」
風見原莉暗(「ああ、こんな面白そうなイベントは見逃すわけにはいかん!」
一同「だから、アンタらは授業しろよぉ!」
魂の叫びである。しかし、そんな叫びもサラっとスルーして二人は続ける。
イルル「この中に武闘派が二人いると聞いて」
ライラ「是非て合わせを願いたい!」
南、榎木(夏「……」
そんなことを言われると夏と南は目配せしあう。
斬子(「何だ、そういうことか……ならば、夏、南、この二人に天四斗(の底力を見せつけてやれ!」
お前はなんでそんなに上から目線なんだよ!と一行は心の中で突っ込む。
テ金(心「はっはっはっは、そういうことならば私にお任せあれ!」
更にどこから聞きつけたのか自称みんなの姉、心までも出張ってくる。いや、アンタも自分のクラスの授業サボ
るなよ!
心「今の時間なら武道館は空いているはずだ」
斬子(「よし、他のクラスに差し押さえられる前にウチらで確保だ!」
一同「他のクラスの授業を優先させろよ!」
だが、今ここで何を言っても二人には届かない……
諦観をもって一行は武道館へと足を運ぶのだった。
#4
天四斗(、天四斗(工業、武道館
斬子(「さぁ、始まりました。サザンオルステラの軍人と天四斗(の軍人、どっちが強いか」
一同「夏と南は軍人じゃねぇし!」
夏と南の代わりに代弁する一行
莉暗(「総合司会は天四斗(のDr.キリコこと品辛斬子(とGTRこと私、風見原莉暗(がお送りします」
一同「そして、無駄にノリノリ……」
心「はっはっは、そして、解説は私達姉弟が行うぞ」
テ金括(「姉ちゃ……ン、ごほん、姉さん、なんで俺までここに駆り出されてるんすか?」
心「姉弟で協力プレイってことだ」
一同(どこが?)
括(「はぁ、まぁ、いいけど……」
ウキウキ、キラキラする姉を見たら、ここで帰るなんて言えない弟であった。
そんな括(を見て、括(も大変なんだなぁ……と思う一行であった。
斬子(「さて、武器はそこら辺にあるものを適当に使ってくれて構わんぞ」
莉暗(「で、肝心のルールだが、負けを認めた方が負けといういたってシンプルなルールだ」
イルル、ライラ「……いらないや」
斬子(「なんと!」
イルル、ライラ「私達にはコレがあるから!」
そういってイルルはツヴァイハンダーを、ライラは片手剣を両手に逆手で装備する。
一同「えぇ!?」
刃の立っている武器を利用するの!?と一同は唖然。
夏「なるほど……」
南「ヌルい戦いは不要ってことね……」
夏と南も持っていた木刀やら、櫂(をぽいっと放り投げる。
一同「ちょ!」
本物の武器なんかで闘ったら怪我なんかじゃすまないんだよ!と一同が心配するも心配無用!と夏、南
南「武器を手配するまでちょっと待っててくれるかな?」
イルル、ライラ「いいとも!」
一同(いいんか……ってか、そのやりとり……)
と、言うか、武芸百般なんでもこなす南の家に武器があるのは分かるとして、ただ、春夏秋冬の武闘派として名
高いだけの夏の家にも武器があるの?
それはそれで問題な気がするんだが……
夏「こんなこともあとうかと思って模造刀を買っておいてよかった」
一同「え〜!?」
ともかく、夏と南は一旦それぞれの家へと戻る。
そして、夏は模造刀を、南は大鋒をもって戻って来る
※ってか、学校に来るまでに警官に呼び止められたり、付近から通報されたりしなかったのか!?……そこはかん
なの超運の庇護下の賜物かも……しれない
夏、南「お待たせ」
イルル、ライラ「うぅん、こっちも今来たところだから」
一同「嘘つけぇ!」
思わず突っ込む一行。デートじゃないんだから……
※いや、『さぁ、私達の戦争(を始めましょう!』ってことなのかもしれないけど……
さておき、死合は静かに始まるのであった。
続
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