Eighter -Practical Era-
46ther 〜南全星(サザンオルステラ)遊刃余地(ヨタナラティヴ) B〜



#3
 サザンオルステラ表敬訪問。やるべきことは全て終わったその時、囁口聶(じょうこう・ささや)はサザンオルステラのロイヤルファミ
リーとなりて、新たな名を貰う。
スキーナ・リコルデ「そうだ、忘れるところだった」
一同「どわお!?」
 サザンオルステラの軍事力の頂点に立つ女傑、ミセスリコルデが去り、台風一過的な心持だった一行の前に再び
彼女が現れた。
 そのため、みんな変な汗が止まらない。
囁口聶(じょうこう・ささや)「ええと、な、なんでしょうか?」
 まだ何か……おそるおそる(ささや)が訪ねると……
スキーナ「お前がロイヤルファミリーの一員になったことを歓迎する晩餐会を催すことになった……と、いうこと
を告げるのを忘れていた」
 今夜、必ず来るように……そう告げるとスキーナは今度こそ本当に去っていくのであった。

(ささや)「ば、晩餐会に招待された?」
品辛斬子(ぴんから・きりこ)「良かったではないか!」
風見原莉暗(りおん)「夜ごはんの食事代が浮くぞ」
一同「そもそもこの旅行、食費は自腹じゃないだろッ!」
 一同、盛大な突っ込みであった。
 と、いうか、本来の食事をキャンセルしないといけないから逆にキャンセル料がかかるのではないか……
 あるいは、そこはサザンオルステラが持ってくれるのだろうか……まぁ、払ってくれないなんてみみっちい事は
ないんじゃないかなとは思うけど……
※最悪ユリアからお願いしてもらえばいいのでは?
テ金括(しんかね・くくる)「ってか、みんな行く気満々みたいだけど、俺達も参加していいのか?」
一同「あっ……」
 確かに、今回の晩餐会は(ささや)がロイヤルファミリーに入ったことを歓迎する催しである。
 ならば、招待されるのは(ささや)だけなのではないか?そんな不安が一行を過ぎる……
 が、そんなとき、救いの手は差し伸べられる。
ユリア・キドニー「いえ、問題ないですよ」
一同「うぉっしゃあああ〜〜!」
 ユリアの許しもあり、みんな盛大に叫ぶ。
斬子(きりこ)「おし、みんな、準備を怠るなよ」
一同「準備ぃ?」
 ああ、腹を空かせておくんですね?と一行が訪ねると違うと即否定される。
斬子(きりこ)「何を言っているんだ、お前たちは……」
莉暗(りおん)「そうだぞ、準備というのは密閉できる容器を用意しておくってことに決まってるじゃないか」
一同「マテコラ!」
 晩餐会で出された料理を持ち帰ろう!……と、そのための準備をしろと言い出したのだった。
※貧乏くさいので絶対にやめてください。天四斗(あまよと)の……いや、日本の恥になっちゃうよ……
テ金(しんかね)心「ちなみに、ドレスコードとかは?」
ユリア「あ、楽な格好で大丈夫ですよ」
 とはいえ、制服で行くのが無難であろう。

#4
 そして、晩餐会の時は来る。
 サザンオルステラ、宮廷の一角……そこには陛下、皇后をはじめとして、サザンオルステラの貴族、権力者がひ
しめく戦場のような雰囲気の会場だった。
 謎の殺気がひしめくこの会場でご自由にお食事をどうぞ……といわれて、はい、わかりました。とごはんが食べ
られるような面の皮の厚い人物は……まぁ、天四斗(あまよと)のDr.キリコとGTRくらいなものだ。
 いや、もう一人いた……
心「うむ、サザンオルステラの味……これは、なかなか……」
 天四斗(あまよと)工業で自称みんなの姉、テ金(しんかね)心である。
心「こんな機会は滅多にないんだから、いっぱい食べておかないと損だぞ」
一同「いやいやいや」
心「それに、このレモネードもなかなかの逸品……なんでもサザンオルステラの宮廷で養蜂している特別な代物を
使用しているとか」
一同「宮廷で養蜂!?」
心「うむ、宮廷ハニーと言うらしい」
一同「……」
 キュー〇ィーハニーじゃねぇんだから!

 と、そんな折、突如会場の証明が少し暗くなり、一人のメイドがステージの上に立つ。
メイド「今宵、サザンオルステラのファミリーに新たなる同胞(はらから)が加わることとなった……これは義家族の契り、そ
のために杯を酌み交わすものである」
メイド「サザンオルステラに栄光あれ!」
一同「サザンオルステラに栄光あれ!」
 オオ〜と一同が手にしたグラスを天に掲げる。
 天四斗(あまよと)工業の面々も慌ててグラスを手に取り同じように天に掲げるのであった。
一同(な、なんかロイヤルファミリーに参加……じゃなくて、マフィアのファミリーに加わった的な感じがするの
は気のせいなんだろうか……)
※ってか義家族ってなんだ?義兄弟ならともかく……
メイド「ササヤがサザンオルステラのファミリーに加わったことを祝して、宮廷画家よりこの絵が贈られました」
一同「……」
 天井より降りてくるその絵……それは見るものをSAN値直葬するような悍ましい……名状しがたいナニカだった
バルティリア・ピータース「この絵はいつだったかの体育祭の構図を更に発展させたものです。タイトルは《銀河
天使伝説》」
一同「原型全くないんですけど!」
 これが《夜鬼を描ける少女》の本領発揮というヤツだ。
斬子(きりこ)莉暗(りおん)「だ、だろうな、そうだと思った」
一同「嘘つけ〜!」
 絶対適当だ!
メイド「なお、この絵は一週間ほどサザンオルステラにある宮廷美術館で一般公開したのち、天四斗(あまよと)工業へ寄贈さ
れます」
 え?ひょっとして、この絵、飾っておかないと不敬罪とかになるんだろうか?
 なんか呪われそうでイヤなんですけど……と一行は心の中で思う。
メイド「では、みなさん、ご歓談をお続けください。」
 そういってメイドはステージから去ると証明は元の明るさに戻る。
スキーナ「ならば、私からも……」
 と、続いてミセスリコルデ、突如サーベルに手をかけ一気に抜刀
一同「え!?」
 い、一体何が!?と思った次の瞬間、ステージの上にクリスタルの柱が運び込まれる。
 そして、ミセスリコルデが、一足飛びにステージに駆け上がったと思ったらサーベルが煌めく。
 な、なんとうことでしょう……水晶の柱があっという間にユリア胸像へと変化したではないか
スキーナ「これが私からお前へ送る(はなむけ)だ!」
(ささや)「は、はぁ……」
メイド「以上、ミセスリコルデのサーベルによるスタチュー作成でした」
一同(そんなかくし芸あんのかよ……)

#5
 と、言うわけで(どういうわけだ?)
 SAN値直葬しそうな謎の絵画、《銀河天使伝説》とクリスタルのユリア胸像が天四斗(あまよと)工業に送られた。
 サザンオルステラと天四斗(あまよと)……これからも両者は姉弟都市として共に発展していくのだろう……おそらく。
※ちなみに、余談だが、帰りの便はサザンオルステラが特別輸送機を手配してくれました。


END

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