Eighter -Noble Gathering-
43rder 〜強権は怨々おんおんと唸る C〜



#5
悪戴音アクタイオンインダストリーでのキリングドールとの死合……しかし、終わってみれば総介、與鷹よたかの圧勝であった……
ジム花音「社長……」
大庭織田修一「馬鹿な……」
まさか、虎の子のマリー&ワネットが敗北するとは夢にも思わなかった修一はただただ唖然とするばかりであった
かみ総介「さて、次はどう出る?」
ビシっと蒼王の刃ブルーロード藍后の刄ブルーエンプレスを突きだして総介が咆える
梓與鷹よたか「……まだキリングドールを出してくるのか?」
修一「……フッ……フフフ……フハハハハ!!」
ジム「社長!?」
と、その時、社長が盛大に笑う……気がふれたのか?とジムが社長を窺っていると、社長は次のように答える
修一「……確かにお前たちは強い……認めよう……まさか、我が社の最高傑作、マリー&ワネットまでもが敗北
 するとは思いもしなかった……」
山咲やまざき桜「では、降参……ということですか?」
修一「フッ……だが、貴様たちは一つだけ間違いを犯した……」
與鷹よたか「間違いだと?」
総介「……」
修一「マリー&ワネットより強かった……それこそが貴様たちが犯した間違い」
與鷹よたか「はい?」
何を言っているんだ?とぽかんとする與鷹よたか……そんな中、総介とかんなは険しい表情を見せる
修一「パーミッション変更……互いに殺し合う、実行権を付加」
與鷹よたか「ぐうう!」
タァンッと盛大なキーを打つ音……と、同時に與鷹よたかに異変が……
與鷹よたか「ああああ!」
ガキンッ
そのまま総介に殴りかかる與鷹よたか……対する総介も冷ややかな表情で蒼王の刃ブルーロード與鷹よたかにつきつける
修一「フフフ……フハハハ……お前たちはマリー&ワネットより強かった……だが、所詮それだけのことよ……
 さぁ!殺しあえ!」
桜「警部……」
総介「心配いらん……與鷹よたかは俺が斃す!お前たちはツェルツラを止めに行け!」
白拍子かんな「分かりました……」
総介の言葉を聞き、かんなは桜の手をひっぱりその場を後にする
桜「あ、ちょっと……」
かんな「リーダー達なら大丈夫です……それよりも、今はツェルツラを止めるのが先決です……」
桜「……ええ、そうね……確かに、それは言えているわ……」
と、言うわけで、かんな、桜は修一のいる最上階へと向かう

エレベーターホール
桜「……」
社長のいる最上階まで直通のエレベーターを前に、桜の足が止まる
桜「……残念ですが、私はここまでのようです」
修一「ハハハハハ……無駄だ……貴様らは永遠に私の元には辿りつけん……このエレベーターには私以外侵入
 する実行権……」
ポ〜〜ン
そこまで言いかけたところでエレベーターのドアが開き、かんなが中へと入る
修一「ンなぁにぃ〜!?」

#6
ジム「社長……相手は運の女神です……」
修一「クッ……運の女神め……どこまで強運なんだ」
ジム「そんなことよりも、社長……来ますよ……」
修一「分かってる……」
刻一刻と迫るエレベーター……対して修一はツェルツラを駆使してパーミッションの変更を試みているのだが
……
修一「何だと!?……権限が足りない!?……馬鹿な……私がroot権限を持っているはずだ……なぜ……」
先ほどからかんなやかんなの乗ったエレベーターに対し何度パーミッションを変更しようとしても、権限が
足りないとして弾かれるのだ……
……そして、遂に、かんな、社長室へ……
かんな「ツェルツラを渡してください……」
神滅超越者ラグナロクエクセルを構え、茜瑙哭セドナ覚醒したかんなが修一に告げる
ジム「社長……」
修一「パーミッション変更……クソッ……権限が足りない……何故だ!?……貴様……なぜroot権限を持つ俺の
 パーミッション変更を受けつ受けない!?」
茜瑙哭セドナ『……人の持つroot権限如きで神のパーミッションを変更できると思うな……』
……その声は修一には全く聞こえないが、しかし、これこそがかんながパーミッション変更を受け付けなかった
最大の理由である
つまり、かんなは運の女神と呼ばれる超強運体質だから偶然パーミッション変更を逃れたわけではない。
その身に『位』の破壊神を宿しているから……茜瑙哭セドナの加護によって人のroot権限で操作されるパーミッション
変更をキャンセルしていたのだ……
……そして、それは同じように鬥址偶襾ツァトゥグアの加護を受けている総介も同じである。
與鷹よたかは我を忘れて総介に襲いかかったが、しかし、総介は我を忘れて與鷹よたかに襲いかかってはいなかった……
これは、総介が鬥址偶襾ツァトゥグアの加護によりパーミッション変更をキャンセルしたからなのだ……
修一「ジム!行け!」
ジム「ちょ、社長……」
と、すぐさまパーミッション変更……有無を言わさずジムがかんなに襲いかかる……
かんな「峰打ちです」
ジム「かはっ!?」
オーラソードである神滅超越者ラグナロクエクセルに峰などないが、しかし、そんな神滅超越者ラグナロクエクセルの腹で殴られてその場に気絶する
ジム。
かんな「残りはあなただけですよ……」
修一「……わ、私が悪かった……」
その場に土下座する修一……かくて、修一の覇道は終わった……

#7
その後……悪戴音アクタイオンインダストリーは解体、キリングドールは凍結……ツェルツラは責任を持ってEighterにて管理
することとなった……

天四斗あまよと、Eighter本部
イヤフォルン・アーチボルト、日足ひだり孝一「依頼だ!」
與鷹よたか「……またですか……」
数日後、お礼を兼ねて依頼に来るイヤフォルンと孝一
イヤフォルン、孝一「今日こそ、どっちがどっちのパクリか白黒はっきりさせたいんでね……」
與鷹よたか「……いや、もう、それ、どっちでもいいよ……」
ため息をつく與鷹よたかであった


続

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