Eighter -Noble Gathering-
42nder 〜強権は狂々くるくるまわる C〜



#5
軍用アンドロイドにて世界を制覇せんといきり立つ新設会社……悪戴音アクタイオンインダストリー
その会社は九大オーパーツCPがひとつツェルツラを所持してた……
ツェルツラ……それはあらゆる存在に対するパーミッションの変更……
かくて、ツェルツラを管理下に置くべく、與鷹よたからは悪戴音アクタイオンインダストリーへと足を運んだのであった
ジム花音「どうやら、産業スパイ……ではなさそうですね……」
かみ総介「ああ、安心しろ……お前たちのアンドロイドの技術に興味はない……」
ジム「ならば、なぜ、この悪戴音アクタイオンインダストリーに?返答次第では殺しますよ?」
と、その時、シムの背後にギラリと光目……キリングドールが大挙してい控えているのは目に見えて分かった
山咲やまざき桜「……SRAPを相手に……その威勢……後悔しますよ」
ジム「なっ?!SRAP!?」
咄嗟に社長と連絡を取るジム
大庭織田修一「何を慌てている……こちらにはパーミッションを変更する力がある……それは例えSRAPであろうと
 同じだ……」
どっしりと構えていろ……と社長に檄を飛ばされ落ちつきを取り戻すジム
ジム「……何をしに来たのかは知らんが……」
総介「お前たちの持っているツェルツラに用があってきた……それはお前たちの身に余る代物だ……よってこちら
 で管理させてもらう」
ジム「ハ……ハハ……何を言い出すかと思えば……ツェルツラをよこせと……ふざけるのも大概にしてもらいたい
 ものだな……」
梓與鷹よたか「おい、総……」
確かに相手はツェルツラを所持しているが……無理やり奪う必要はないんじゃないか?と與鷹よたか……
総介「そうも言っていられん……奴らはツェルツラのパーミッション変更権限を悪用し、他のアンドロイド製造
 を請け負う工廠から機密データを堂々と受け取っている……」
つまり、悪戴音アクタイオンインダストリーはその名の通り、悪を戴く会社……ならば、これ以上のさばらせておくわけには
いかないのだ……と総介。
與鷹よたか「……」
そう言われてみれば……と與鷹よたかも黙りこみ、悪戴音アクタイオンインダストリーと事を構える覚悟を決める
ジム「……やれやれ……まぁ、こうなるとは分かっていましたよ……いや、むしろこうなってくれないと面白く
 ない……」
そして、パチンと指を鳴らすジム……と同時に、彼の背後に控えていたキリングドールが與鷹よたからを囲みだす
ジム「さぁ!キリングドールの性能テストの時間だ……」
この性能テストの如何によっては、それは大きな宣伝に繋がる……と得意げなジムであった

#6
総介「やれやれ……結局はこうなるか……まぁ、分かっていたことだが……」
白拍子かんな「……では、行きましょうか」
総介が蒼王の刃ブルーロード藍后の刄ブルーエンプレスを、かんなが神滅超越者ラグナロクエクセルを構えて一歩前へ出る。
與鷹よたかもまた、両手の拳を握りしめて前に突き出す。
……そして、その3人に守られるように、真ん中には桜が立つ……
※ちなみに、かんなは茜瑙哭セドナ覚醒していません。まぁ、相手がキリングドールだからね……
総介「いくぞ!」
與鷹よたか「おお!」
総介の言葉を皮切りに、死合は始まった……
襲い来るキリングドール……そのいずれもが戦斧を構えて斬りかかる
與鷹よたか狼牙砕ろうがさいッ」
ガキンッ
迫る戦斧を回避し、カウンターとして拳を叩き込む與鷹よたか
與鷹よたか「なっ!?」
それは、アンドロイドとは思えぬ感触……鍛え抜かれた肉体に拳をうちたてたような感触であった
総介「気をつけろ!これは、カオサイトゲル」
與鷹よたか「何だって!?」
カオサイトゲル……それはカオサイトの液状版……だが、そんなことはどうでもよい……
問題なのは、キリングドールが歴史の墓場の物質であるカオサイトによって造られたアンドロイドであるという
ことだ
與鷹よたか「総……どういうことだ!?カオサイトを駆使して造られたアンドロイドなどと……」
かんな「……SHILシールが開発したアンドロイドは……カオサイトゲルを駆使したアンドロイドでした……」
與鷹よたか「何?」
総介「悪戴音アクタイオンインダストリーはパーミッション変更権限でSHILシールからカオサイトゲルのことを入手したんだろう
 ……」
それは良いとして……一体どこからカオサイトを入手したというのか……
桜「……情報だけではなく、カオサイトも入手した……と、いうことですね」
與鷹よたか「……」
クソッ、SHILシールも勝手に歴史の墓場の物質を現実世界に持ち込まないでほしいものだぜ……と毒づく與鷹よたか
かんな「……ですが、所詮借りものです……」
総介「ああ、そうだ……SHILシールと違ってカオサイトのことを理解しているわけではない……」
ズダンッ
そう言いつつ、カオサイトゲル……カオサイトと同じくダイヤモンドの10倍を誇る硬度を持つキリングドールの
胴体を両断して見せる総介
ジム「何だと……資料ではキリングドールに使われているカオサイトとやらはダイヤモンドの10倍の硬度を持つ
 物質……それをこうも容易く両断するなどと……」
驚きを隠せないジム
ジム「貴様ら……アルティマイトか何かで出来た武器でも使ってんのか!?」
與鷹よたか「……そんなことまで知っているとはね……」
これも、パーミッション変更権限で堂々と入手した情報か……と與鷹よたか
……そして、30分もしないうちにキリングドールは全て駆逐されてしまう……
ジム「馬鹿な……」
與鷹よたからの前に、キリングドールでは歯が立たない……この一件……これにて落着か!?


続

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