Eighter -Noble Gathering-
21ster 〜あかい髪とあかい眼と C〜



#5
結成以来仕事がこない……ってなわけでEighter本部に仕事を貰いに行ったかく眼同盟……早速仕事を貰った
一行だが、それはコピー人間眼虎せいがんこたおすという仕事だった……
果たして……
渇朱鏡次かっしゅ・きょうじ「おらおら……どうしたよぉ!」
ギンギンギギンギンッ
鏡次きょうじの猛攻に、圧されつつある宗美むねみ
伊達宗美むねみ「くっ……」
ジリジリ……
直江万夏まなつ「で、コピー人間ってのは、どういう?」
そんな中、観賞中の万夏まなつはポツリと疑問を口にする
島友近ゆこん「分かりませんの?全く……これだから下賎なヒトは……」
やれやれ……と言った感じで首を振る友近ゆこん……その仕草に内心カチンと来る万夏まなつ万夏まなつ「……いや、人を貶してないでぱっぱと言ってくれないかなぁ?」
刀に手をかけ、笑顔で殺気を放出しながら言う万夏まなつ
柳生兵子ひょうこ「つまり、一目見た技を瞬時にコピー、再生する能力の人間であるという事です」
宗美むねみ「おいおい、何だよそれ、反則だろ!!」
ガギギンッ
ギギインッ
死合の最中の宗美むねみも話を聞いて思わず叫びだす
前田松子しょうこ「ですが、コピーはコピーです、互角になることはあっても凌駕する事は無いと思うのですが……」
友近ゆこん「……ま、確かにそうですわねぇ……」
宗美むねみ「ハッ……どうせ力ある妖刀でも使ってんだろ……」
ガガッ
再び死合に集中する宗美むねみ……
鏡次きょうじ「ご名答……だが、分かったところでどうする!?……俺のコピー能力と妖刀・大帝刃の前に敵は無い
 わ!!」
不敵な笑みをこぼす鏡次きょうじ
宗美むねみ(……くっ……確かに……)
距離を置いて対峙しているが、未だ宗美むねみに分が悪いのは明白……
宗美むねみ兵子ひょうこ……天のお告げで何かないの!?」
一同「おいおい……」
兵子ひょうこ「……あいつをたおす方法は3つ……」
思わず、兵子ひょうこに縋ってみると、意外とあっさりと解決方法はある……と語りだす兵子ひょうこ。ご丁寧にスリーピースを
つくってまでの対応だ……
万夏まなつ「え?3つしかないわけ!?」
友近ゆこん「いやいや、この場合、3つも方法がある……と言う方が正しいですわよ……」
※果たして、どちらが相応しいのかは……みなさんで考えてください
兵子ひょうこ「1つ……相手の妖刀の力を上回る刀をもってして闘う」
そして、兵子ひょうこは具体的な解決方法を呟く……
一同「……」
友近ゆこん「ちょ、イヤですわよ、この闇炎やみほむらは誰にも貸しませんわ」
一行の視線が自分の愛刀、闇炎やみほむらに集まったので咄嗟に闇炎やみほむらを護る友近ゆこん。

#6
宗美むねみ「だ〜〜、そこを何とか頼むって……」
友近ゆこん「絶対にイヤですわ」
頑ななのにも程がある。
※ちなにに、余談だが、兵子ひょうこの白雷も、万夏まなつの村雨蘭丸も結構な妖刀です。
宗美むねみ「……はぁ……じゃ、他の2つは!?」
友近ゆこんが強直してくれないので、他の2つの方法を試してみようということになる宗美むねみ兵子ひょうこ「……2つめ……運の女神による運の力で無効化する」
一同「無理だろ!それ……」
誰が呼んでくるんだと一同が思わず叫ぶ
鏡次きょうじ「とおお〜〜〜あ!!」
ギインッ
ガイインッ
その間にも更に猛攻は続く
宗美むねみ「ぐっ……ぐぅ……」
万夏まなつ「で、最後の3つめってのは!?」
このままでは宗美むねみも危うい……ともかく最後の方法に一縷の望みを託す一行……
兵子ひょうこ「3つ目……先天的な技で攻撃する……」
万夏まなつ「何!?それ!?」
よくわからない解決方法に、万夏まなつも唖然とする……そんな中、松子しょうこが補足説明を行う
松子しょうこ「……つまり、後天的に開発した技は全てコピーできるけど、先天的に備えられた技はコピーできないって
 ことね?」
兵子ひょうこ「ええ」
宗美むねみ「なるほど……ねっ!」
ガギンッ
話を聞いていた宗美むねみは、一瞬の隙をついて鏡次きょうじを弾き飛ばす
鏡次きょうじ「おおっ!?」
ザザザザッ
宗美むねみ「・・執事の土産に見せてやるよ……」
そのままグッと眼帯に手をかける
友近ゆこん「執事じゃなくメイドですわ。しかもそっちのメイドではありませんし……」
流石の友近ゆこんも呆れながら呟く……
シュッ
その間に、宗美むねみは眼帯を外し、閉ざしていた右目を開く……
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
松子しょうこ「なっ……!?」
鏡次きょうじ「これはぁっ!?」
その瞬間、辺りを尋常じゃない殺気が包み込む
友近ゆこん「やっと見られますわね。宗美むねみの魔眼……」
万夏まなつ伊達政宗ご先祖様の格好を真似ていただけじゃなかったんだ……」
兵子ひょうこ「全ては強力すぎる魔眼を封じ込める為……」
※眼が見えているのに、刀の鍔っぽい感じの眼帯なんかつけていたら眼が潰れないか!?などと突っ込んでは
 いけない。
鏡次きょうじ「ハ……ハハハハ……ハハハハ!!!魔眼だと!?この俺にコピーできないものなど……無いわ!」
一同「え!?」
というなり、彼は両手で顔を押さえる
鏡次きょうじ「う……おおおおお!!!!」
一同「……なっ!?」
そして、彼が顔から手を離すと……右目が同じように魔眼になっていた……
万夏まなつ「ちょ、どういうことよ!兵子ひょうこ!先天的な技はコピーできなかったんじゃないの!?」
ゆさゆさ揺さぶりながら兵子ひょうこに問い詰める万夏まなつ
兵子ひょうこ「……」
激しく揺さぶられて会話の出来ない兵子ひょうこさん……
宗美むねみ「……」
魔眼をもコピーした鏡次きょうじを前に、宗美むねみに勝算はあるのか!?


続

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