Eighter -Noble Gathering-
21ster 〜あかい髪とあかい眼と B〜



#3
結成以来依頼が来ないというかく眼同盟……そんな危機的状況を脱するために一行はEighter本部へ仕事を求めて
やってきたのだが……果たして、Eighterから仕事を得ることは出来るのか!?
伊達宗美むねみ「で、何か仕事ない?」
梓與鷹よたか「……あのなぁ……ここを職安か何かと勘違いしてないか!?」
宗美むねみ「全然」
與鷹よたか「……」
ここまで来るともう、呆れてものも言えない與鷹よたか……
直江万夏まなつ「なるべく侍チックなのお願いね〜〜〜」
雨水おぼろ「しかも、あつかましいし……」
與鷹よたか(というか、依頼を更に別の組織に委託するってのも、どうかと思うんだが……)
おぼろ(また貸しはいけませんよ……ってな理論ですね……)
いつ、そんな理論が出来たんだろう……などと内心思いつつ、與鷹よたかは相槌を打つ
宗美むねみ「……」
與鷹よたか「……」
白拍子かんな「……今回きりですよ……次回からはあなた方でどうにかしてくださいね」
と、そんな中、かんながひょっこりと登場し、助け舟を出す
宗美むねみ「おう」
任せとけ!と宗美むねみ……しかし、絶対今回きりじゃないんだろうな……と一行は不安に思うのであった……
與鷹よたか「かんな……」
かんな「リーダー……あの依頼を任せてもいいですかね?」
與鷹よたか「あの依頼……?……あ、ああ……別に構わんが……」
と、與鷹よたかの許可も得たことで、かんなは1通の封筒を宗美むねみに渡す
かんな「では、こちらの依頼をお願いします」
宗美むねみ「OK、お安い御用ってもんよ……さ、行くよ〜〜〜」
万夏まなつ「あ、待って、宗美むねみ……」
ドタバタトタバタッ
……そのまま一行は封筒の中身を確認せず去って行く……かんなの超運によって中身が間違っているなどと
言うことは無いのだろうが……せめて確認派していてほしいものである
與鷹よたか「……慌ただしい連中だったな……」
おぼろ「本当にねぇ……」
與鷹よたか「ってか、あいつら依頼の中身を確認せず去って行ったけど……大丈夫か!?」
かんな「う〜〜ん……」
若干不安なかんなであった……
※ところで、肝心の依頼とは何なのか……

#4
天四斗あまよと、某所
島友近ゆこん「ところで、どんな依頼なんですの?」
宗美むねみ「うん?」
Eighter本部を後にしてから友近ゆこんが肝心なことを尋ねてみる
宗美むねみ「ええっと……」
宗美むねみはそこではじめて封筒の中身を読んでみることに……
柳生兵子ひょうこ「殺し屋、眼虎せいがんこの撃退……」
前田松子しょうこ眼虎せいがんこ……どこかで聞いた事があったような……なかったような……」
う〜〜んと首をかしげる松子しょうこのそばで、兵子ひょうこがぽつりと呟く
兵子ひょうこ「……彼の者に対峙したものは須らく自らの刃にて退治される……天のお告げです」
※ダジャレの入ったスペシャルバージョン
宗美むねみ「はぁ?……何だ?そりゃ!?」
万夏まなつ「ま、何でもいいじゃないの、ぱぱっとたおして報酬貰いましょう」
松子しょうこ「ところで、そいつはどこにいるんでしょう?」
一同「……」
もうひとつ肝心なことを忘れていた一行……
友近ゆこん「まぁ、ぶらぶら歩いていてもみつかるわけありませんわねぇ」
宗美むねみ「はぁ……どうせならあっちからやってくればいいのにね〜〜〜」
友近ゆこん「世の中そんなに都合よく行きませんわ」
と、喋っていると……
兵子ひょうこ「……お望みどおりやってきました……」
一同「は!?」
ピクッ
松子しょうこ「……確かに……あちらさんからやってきたみたいですね……」
一人の漢がやってくる
*「へぇ……5人かぁ……こりゃ殺し甲斐がありそうだ……」
友近ゆこん「あなたが眼虎せいがんこ?」
*「おうよ!流離いの殺し屋、眼虎せいがんこ渇朱鏡次かっしゅ・きょうじたぁ俺のことよ!」
※なぜにキョウジ・カッシュ!?と、突っ込んではいけない
万夏まなつ「まぁ、いい。とっととたおされなッ」
ヒュガウッ
言い終わる前に踏み込み、抜刀し斬りかかる……が……
ガイィイイ〜〜〜〜ン
万夏まなつ「なっ!?」
渇朱鏡次かっしゅ・きょうじ「ふふふ……」
弾き飛ばされる万夏まなつの刀
万夏まなつ(コ……コイツ……)
ザクッ
地面に突き刺さる刀……
宗美むねみ「下がってな……コイツは私のエモノだよ……」
ズラッ
抜刀する宗美むねみ
鏡次きょうじ「今度はアンタが相手か……いいぜぇ……とっととくたばりな!」
ドッ
一足飛びにかかる宗美むねみ
宗美むねみ「くたばるのはアンタの方だよ!飛燕斬!」
ゴアッ
そして疾風の如き剣閃で斜めに斬り下ろす宗美むねみ
鏡次きょうじ「ハッ!」
ギャイイイイインンッ
宗美むねみ「な……んだと!!?」
宗美むねみが驚くのも無理は無い……ヤツは宗美むねみと同じ技を繰り出してきたからだ……
鏡次きょうじ「ハッハッハッハ……どうした!?」
宗美むねみ「チイッ」
ザザザザッ
距離を取る宗美むねみ
万夏まなつ宗美むねみと同じ技……?何よそれ、それじゃあ厳しいにきまってるじゃないの!」
友近ゆこん「……いえ、それは違うと思いますわ」
万夏まなつ「はぁ!どういう意味よ!」
松子しょうこ「……そうか……そういうことなんですね……」
万夏まなつ「何!?ちょっと、2人だけで話を進めないでちょうだい」
兵子ひょうこ「……眼虎せいがんこの正体……それは……コピー人間……」
万夏まなつ「……って言うとクローン!?」
友近ゆこん「そっちのコピーではありませんわ。春木のようなコピー人間ですわよ」
※なぜに哲也なんだ!?
……かく眼同盟 VS コピー人間……さてさて、勝敗はどちらに!?


続

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