Eighter -Noble Gathering-
13ther 〜黄泉帰る侍と真実 C〜



#5
羅漢の仇討ちに與鷹よたかたおそうと考える舞によって黄泉帰った信長……そして彼をたおしたとされる半蔵との
死合が行われていた……半蔵が優位に立ったかと思いきや、信長が猛攻に出る……梅雨将軍・信長の前に
通は勝つことが出来るのか!?
織田信長「消えうせろ!」
ゴアアッ
信長がこれまでに殺めてきた幾千、幾万の怨霊が……迫る……
神崎通「火燕嘴ひえんし!」
ボッ
しかし、通は臆することなく、炎を纏わせた苦無を投げつけ、その死霊を焼き払う
信長「な……何いぃ!?」
ボウッ
ゴオオオオオオオッ
そして、炎は次々と血の海に流れ込んでいく
つるぎの舞「な……何!?どういうことよ!?これ……」
どうして、水である雨が燃え上がるのよ!?と舞も困惑……
エル・オンブレ・ドラド「人間の血……人間の皮脂……」
梓與鷹よたか「そうか、脂か!……人間の脂……血の雨に混ざっていた人間の脂が燃えているのか!」
それに対して、エルはご丁寧に解説を行ってあげる……
白拍子かれん「信長の降らせた雨がいわば燃料……皮肉なことに燃え続けるわね……」
※それは、つまり、この場にいる誰もが逃げ場のない場所に立たされているということなのだが、突っ込んでは
 いけません。
ザアアアアア〜〜〜
……雨はまだやみそうにない……
ゴゴオオウウウッ
信長「ぬ……ぬううう……小賢しいことを!」
だが、それがどうした!?我と一緒に死ぬつもりか!?と信長……
通「……これで、あの時と同じになったな……」
ボウボウボウ……
燃え盛る炎
ピクリッ
信長「……」
その言葉を聞いた途端、信長の動きが止まる
舞「何をしているの!信長!とっとと葬りなさい!!」
信長「……う……ううう……」
かれん「信長の様子がおかしい……!?」
明らかに、怯えている……今までの威厳が……これっぽっちもない……これが……戦国の覇王か!?
と疑いたくなる様な光景が……
エル「……炎の記憶……」
かれん「ああ?こんなときにテレスペルパンの話は……」
ゴアインッ
かれん「ぎゃふんっ!」
かなりによって弾き飛ばされるかれん(まぁ、当然ですね、こんなじきにボケは要りませんから……)
白拍子かなり「自分が死ぬ原因となった本能寺の変……そのときの再現によって信長は揺らいでいる……
 そういうことでしょ?」
エル「はい」
かれん「……あ……そう……」
アハハハ……ま、まぁ、分かっていたんだけどね……とかれん
※と、言うか、その前にEighterなんだから、刀の方の『炎の記憶』をあげようよ……

#6
信長「う……ううう……」
舞「信長!!!」
舞の叱咤……で動く信長ではないのだが、その言葉にハっと我に帰る信長
信長「う……うおおおおおおお!!!!!」
グオオアアアアアッ
愛刀を天に掲げる信長
信長「よ……義元左文字よ!ここに……集いし全ての愚かなるものに神罰を!!」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
左文字に集まる死霊の怨念
與鷹よたか「最後の大博打……か!?」
通「……信長……この因縁も……幕だッ!」
グオッ
通も臠殺刃を構えなおす
信長「消え去れ!!クズどもがッ!魔靈冥焉舞まだまめいえんぶ!」
カカアアッ
ズズゥオオオオオオオオオオンッ
一同「くっ……」
エル「はっ」
キュインッ
集いし死霊の怨念が爆発を巻き起こす。
※ちなみにエルはシールドを張ってかんな達を守っています。
・
・・
・・・
シュオオ〜〜〜〜
爆煙が晴れ……
與鷹よたか「死合は……」
信長「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
爆心地にて跪く信長
信長「……消し飛んだか!半蔵!!」
バッバッ
当りを見渡す舞
舞「……半蔵は……いない……?」
信長「フッ……当然だあの爆発の中、生き残っているヤツなどいないわ!」
※じゃ舞さんはどうやって助かったんだ!?などと突っ込んではいけない。
さぁあああ〜〜
白拍子かんな「雨がやみましたね……」
雲が晴れていく
信長「な……何!?バカな……私が解かぬ限り……雨は……」
スタッ
通が信長の前に下りてくる
信長「は……半蔵!!」
通「信長……お前はもう……死んでいる……」
信長「バカなことを!死ぬのは貴様だぁ!!!」
バラアッ
振り下ろした左文字が砕け散る
信長「なっ!?……何ぃ!?」
ブシュアアアアア〜〜
そして全身から噴出す血
信長「ぐ……ぐおおお……キ……キサマ……」
通「神崎一刀流、奥義……十六夜いざよい……」
信長「半蔵……キサマ……またしても……またしてもこの私を……おおおおおお!!!!!」
ボシュアアアアアアアッ
信長……消滅
通「……終わった……」
チンッ
そして、臠殺刃を納刀する
舞「なっ……まさか……そんな……私の最高傑作が……!?」
信長が屠られたことに驚愕する舞
與鷹よたか「舞!もうここまでにするんだ!!」
舞「ふざけないで!與鷹よたか!!あなたを殺すまで私は……」
しかし、舞はまだ諦めない……
かれん「ふふん、次は秀吉!?それとも家康!?」
舞「……」
……舞には何が残っているのか……いや、何を隠しているのか!?


END

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