Eighter -Noble Gathering-
13ther 〜黄泉帰る侍と真実 B〜



#3
Eighter的真実!本能寺にて信長を討ち取ったのは服部半蔵だった!?……羅漢の復讐を行う舞は信長を
パワーアップさせて復活させ、與鷹よたかにけしかけるのだが……信長は自分を討ち取った半蔵(通)を先に殺さん
とやって来た通るに刃を向ける……そして現世に黄泉帰った2人は因縁の死合を開始する!
織田信長「ハッ!魔靈亡襲まだまもうしゅう!」
ギョガガガガガガッ
死霊の怨念のつまった剣閃が通を襲う
神崎通「あらし!!」
ズガガガガガガガッ
そしてそれを打ち払う通……だが、良く見ると若干圧されていることが伺える
エル・オンブレ・ドラド(圧されてますねぇ……このままですと……まずいです)
エルも冷静に分析を行う
信長「どうした!半蔵!それしきでは私はたおせんぞ!フハハ!!」
ギンッ
ギギンッ
ジリジリッ……
通「……」
かくて、防戦一方の死合へと追い込まれる通
剣舞「ふふ……」
信長「そうだッ!キサマは所詮不意打ちなどという卑怯な手を使わない限りこの私をたおすことなど出来んのだ!
 そして、それが封じられし今、キサマには死あるのみ!!」
ゴギャインッ
戦国の覇王の重い太刀筋、それが通を弾き飛ばす
通「ぐっ……」
ザザザザザッ
白拍子かんな「かなり姉さん……」
白拍子かなり「助太刀はしないわよ」
助太刀を行おうとかんな……しかし、それを止めるかなり
白拍子かれん「でも、ヤバイんじゃないの?あいつ……」
かなり「でも、これは、通と……信長の時代を超えた因縁……決着は2人の間でつけるべき者よ……」
通「……やれやれ……」
まさか、ここまでの力があるとは……と通……ピンチのはずなのに、その表情には余裕が伺える
信長「打つ手なしか……半蔵!……フン……だろうな……ならば、戦国の覇王の剣を受け……消え去る
 がいいわッ」
グオオオオオッ
信長の刀に死霊が集まる
信長「ハッ!魔靈亡襲まだまもうしゅう」
ドォンッ
今までの比ではない邪悪な剣閃が、通に放たれる
信長「消えうせろ!クズがぁ!!!」
通「甘いッ」
ドガンッ
バサバサッ
手足に巻いていたバンドを外し地面に投げつけ……
通「翳渡かげわたり!」
ギュルンッ
そのまま影に沈み、攻撃をやり過ごす通であった
信長「ぬ……う!?」
ドゴアアアアアアアアッ
当然ながら、剣閃は通を捕らえられなかった……

#4
かなり「……ふふふ……面白くなってきたわよ」
梓與鷹よたか「へ!?」
エル「……今まで手足におもりをつけて死合っていた……」
死と隣り合わせの戦国時代とユルくて平凡な現代とでは力加減も違うというもの……故に、通は、ハンデと
して自らの手足に枷をつけていた……そして、その枷を外した時こそ、通の真の力の解放の時なのだ。
※ちなみに、いさむと死合っていた際も同じように手足に枷をつけていたのかは不明です
信長「ぬう……」
ヒュオアッ
と、そのとき、ある影から通が出てくる
信長「そこだっ!」
ゴアッ
ここぞとばかりに飛び込む信長
信長「死ねぃ!!」
ザムッ
信長「ぬ!?」
だが、それは通ではなく、変わり身であった……
通「私が忍びであることを忘れたか……」
そして、影から響く通の声……
通「凩!」
ドギョアアアアアアッ
更に、信長の影から出て来た通は一気に間合いを詰めて信長を斬り飛ばす
信長「うおぐっ……」
ドギャギャギャギャギャギャギャッ
與鷹よたか「形勢逆転……か!?」
信長「なめるな!!魔靈亡裂まだまもうれつ!」
ドオオオッ
死霊の怨念を刀に纏わせ、そのまま通に突撃する
通「なぎ!」
ズシャアアアッ
信長「おごああああ!!!?」
目にも留まらぬ速さで斬りつけられる信長
舞「なっ!?……どういうこと!?……信長が圧されているなんて……」
信長「ぬ……ぬうううう……おのれぇ……ふざけおってぇ……」
と次の攻撃に移ろうとしたとき……
チキッ
刀を突きつけられる
通「王手……だ……」
舞「なっ!?」
一同「速い!」
信長「……半蔵……おぬし、この俺を一体誰だと思っている!?……梅雨将軍、織田上総介かずさのすけ信長なるぞ!
 ……魔靈怨霈まだまえんはいッ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ
與鷹よたか「な……何だ!?」
突如、黒雲がこの地に集い……
カカァッ
通「むぅ……」
雷が落ち……
ぽつぽつぽつ……
ドザザ〜〜〜〜〜〜
雨が降る……のだが……
かれん「な……何よ!?この……赤い雨……」
降りしきる雨は紅!そう……まるで血の雨のよう……
信長「フフフ……この雨はこれまで殺めてきた数千、数万の死霊の血よ!」
かれん「……は、いいとして……それが……」
ぐいっ
かれん「って……ええ!?」
足元を見ると血の水溜りかた手が伸び、かれんを掴んでいる
與鷹よたか「こ……これが……アイツの血の雨の能力……か!?」
信長「今度こそ滅せよ!魔靈亡滅まだまもうめつ!」
ウオオオオオオオオオオオオ〜〜〜〜〜
具現化された死霊の怨念が通に、與鷹よたかに、かんなら一行に迫り来る……
果たして……この窮地、どう乗り越える!?


続

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