#3
與鷹（よたか）、総介、交喙（いすか）……3人がバラバラになった理由は総介にある！？……果たして……3年前の彼らに
何が起こったのか……
※でも、まだ話は5年前の出来事のままです。
総介が発見した新たな遺跡……3人は有頂天になっていた……その遺跡がどんなもので……なぜ知られて
いなかったのかが分からぬまま……
山嵜昨羅（やまざき・さくら）「いよいよなのね……」
ドキドキしながら机の上においてあるカオスプレートを見る昨羅（さくら）
元人交喙（いすか）「おう……」
昨羅（さくら）「でも、毎回思うのよね……こんな黒い板が……世界を行き来する道具だなんて……」
梓與鷹（よたか）「いやいや、空間転移だけじゃなく、記録媒体として使っている場合もあるんだぞ……」
昨羅（さくら）「確かに、そうなんだけど……」
それにしても不思議よね……そうは思わないの？と昨羅（さくら）
確かに、改めて言われると……不思議ではあるな……と交喙（いすか）……
交喙（いすか）「まぁ……何はともかく、行こうぜ……」
上（かみ）総介「うむ」
バアアアアッ
カオスプレートが光り輝く
※カオスプレートは大きく分けて2種類ある……精神複写により情報を記録した記録媒体としてのそれと
　この現実世界とは別の世界へ行くことの出来る空間転移のそれだ……
ヴオムッ
一同「う……おおおおお！！！？」
シュオンッ
與鷹（よたか）「あれ！？」
だが……転移したのは総介のみだった……
交喙（いすか）「ちょ、総介！テメェ！抜け駆けは……」
ビキッ
バキャアアッ
しかし、次の瞬間カオスプレートは砕け散る
與鷹（よたか）「……ま、待て……交喙（いすか）……コレは……ただ事じゃない……」
昨羅（さくら）「そうよ……総介が独り占めするわけないじゃない……これは……」
一行は……砕け散ってしまったカオスプレートに眼をやりつつ、総介の身を案じる……
・
・・
・・・
その頃、1人歴史の墓場に放り出された総介はというと……
歴史の墓場
総介「な……何だ！？ここは！？」
真っ暗な空間……そして、目の前に荘厳に佇む神殿……しかし……その空間には上も下も右も左もなく
……ただ、闇が詰まっていた……

#4
総介「……こ……ここは……何だ！？」
自分がどうやって立っているのか……そもそも、どちらを向いているのかも定かではない謎の空間……
歩けど歩けど、神殿への距離は縮まらず……さながら蜃気楼の様……
総介「くっ……なんだ！？ここは……ここは！？」
ズグオオオオオオオオッ
総介「ぐ……ぐおおお！！？な……何だ……！？」
暫し歩き回った後に、壁（実際には壁かどうかすらも分からない物体）に触れた総介……その途端に、総介の
頭の中に膨大な知識が流れ込んでくる
総介「ぐ……ぐぐぐぐ……ここは……ここが……真理の神殿……だと言うのか！？」
総介が足を踏み込んだ空間……それは……真理の神殿……そして……そこはある意味知識の地獄……
総介「ぐ……ぐががががが……や……やめろ……」
ビキビキビキビキッ……
足掻いているうちに、知識の闇が総介を蝕んでいく……
総介「……ぐ……くううう……人は……生まれながらに大罪人か……その罪……償うことなく
　死んでいく……な……なるほど……これが……真理……か！？ぐおおおお！！！」
ふおっ……
と、その時……総介は威隻法腱（いせき・はっけん）の幻影のようなものを見た気がした
総介「な……にぃ！？」
キィィンッ
更に、同じくして突如光り輝く蒼王の刃（ブルーロード）
総介「こ……これは……」
蒼王の刃（ブルーロード）が総介を絡め取る知識の闇を切り裂いていく……
＊（……お前は、ここで死ぬべきではない……）
次に、天空に座す腕を組んだ神の幻影が……
総介「―――――……」
その神に選ばれし総介は……簡単に死ぬことも許されない……しかし、今はそれが最大の救い……
総介「おおおおっ！」
ザバアアッ
すぐさま蒼王の刃（ブルーロード）を掴み、空間を切り裂く
・
・・
・・・
<富山、富山県立大学、某研究室
コアアアアッ
シュパアアッ
一同「うおっ！？」
突如、蒼き閃光と共に、総介帰還
総介「はぁ……はぁ……」
昨羅（さくら）「お、おかえり〜〜」
交喙（いすか）「1人だけでズルイぜ、おい……」
総介「……」
交喙（いすか）「って聞いてるのか？」
與鷹（よたか）「総……？」
昨羅（さくら）「……ねぇ……大丈夫？総介……顔色悪いよ」
総介「……心配ない」
昨羅（さくら）「……それならいいんだけど……」
……結局、総介がその遺跡で何を見たのか、触れたのか……語らずじまいで終わってしまった……
※後に……それが真理の断片であったことが……判明します。
……ともかく、この出来事で3人の仲が引き裂かれた……ということではなく……これはただの伏線に
過ぎない……
……その後、大学を卒業した4人は……交喙（いすか）は世界を流離うトレジャーハンターに、総介と昨羅（さくら）は警察に、
與鷹（よたか）は会社（？）興した……それぞれの歩む道は違えども……4人の関係はいつまでも続くものと思っていた
……
……2年後……つまり、今から3年前のあの……『忌まわしき事件』が起きるまでは……
ここで、漸く本題に突入……果たして……4人に一体何があったと言うのか！？


続