Eighter -Midnight Howling-
37ther 〜南米に潜む域外神 C〜
#5
マナウスに消えた親を探してほしいという依頼を受けたEighter一行。
そして、マナウスにて明かされる真実。これは我々をおびき寄せるための罠!
白拍子かなり「私たちはソレによってここにおびき寄せられた……」
梓與鷹(「ま、まさか……じゃ、じゃあ」
元人交喙(「どういうことだよ?」
與鷹(「過初叨素(……俺達はソレにおびき寄せられここに来てしまった……」
與鷹(が考えていた嫌な予感が見事に的中してしまった瞬間であった。
一同「過初叨素(?」
キュヴォッ
一同「わあっ!?」
次の瞬間、突如地面に穴が開く……そして、一行はそのまま穴に吸い込まれてしまう。
ドスン……とそのまま奈落の底に着地するというか、激突するというか……
交喙(「痛ぇ……なんだよ、ここ?」
洞窟の中のような暗闇の中にいて、それで、なぜか太陽の下にあるように辺りを見渡せるそんな空間に一行はい
た。
*「ここは、お前たちがアビスの大穴と呼んでいる……その底よ……」
與鷹(「過初叨素(……」
一行の目の前に傲然と立つのは過初叨素(である。
……千界の媛女(を求めし大地の魔狼の別名を持つ怒愛座(世界の神の一柱。……域外神(の中でも特に逕庭神(と呼ば
れし狂気の存在(。
そして、かんなにご執心の女たらしだ。(ちなみに妻子持ち……いや、流石に子供はいない……?!)
交喙(「何だって?じゃ、貴様が俺のオヤジの名を騙っ……」
睨み付けて啖呵を切ろうとした矢先、背筋が凍り、思わず後退る交喙(。
本能が告げている。奴はヤバい……と……それゆえの反射的な動きだった。
交喙((なっ、なんだあいつは……)
與鷹(「お前に、かんなは渡さない!」
かんなを守るかのように、彼女の前に立ち過初叨素(を睨み付ける與鷹(。
過初叨素(「……」
與鷹(「それとも、また余興とやらか?」
過初叨素(「いや……」
かなり「オ〜〜ッホッホッホッホッホッホ!今日はあなたに呼ばれてきたわけじゃないわ!ちょっとした理由(あっ
て、逢いに来たのよ」
與鷹(「はい!?ちょ、どういうことだよ?」
かなりのカミングアウトに與鷹(びっくり仰天。
かなり「人の姿を持つ、上位存在の場違いな黒き遺物(との戦いが激化する昨今、思ったわけよ……これは修行をし
ないといけない……と……」
與鷹(「いや、た、確かにそれは……」
先日の森メメントとの死合は相手が自滅しなければ負けていたかもしれない……
あれは冥王の心臓を使われたからだといういいわけもできるかもしれないが、それでも、今後、森メメントより
も上の存在と死合う時に不安が残る。
#6
かなり「ブラジルまで遠征して強化合宿を……ってね」
聞いてないっていうか、悪い予感はよく当たるからあまり考えないようにって言い出したのはかなりだったはず
じゃあ?と與鷹(。
過初叨素(「あえて策に乗った……と?」
かなり「ええ」
ローザ・エスピンガルダ「虎穴に入らずんば同志を得ず……ということですか……」
※そりゃ『虎穴』じゃなくて『とらのあな』だよ。
過初叨素(「ならば、代金でも払ってもらおうか」
舐めるようないやらしい目つきでかんなを見る過初叨素(
かなり「はい、パイタッチしていいわよ」
ずずいっとかれんを差し出すかなり
かれん「ちょ、なんで私なのよ!」
かなり「あのねぇ、かれん、NTR凌辱モノでもないのに、ヒロイン(がぐちゃぐちゃにされるわけないでしょう?」
かれん「何の理屈よぉ〜!」
かれん、魂の叫びだった。
ってか、私は別にぐちゃぐちゃにされても構わないっての?ってかれんがのたまうが、だってあなたドMでしょ
と切り返すかなり。
そんなワケあるか〜と叫ぶとかなりの鉄扇(真殺影刃)が猛威を振るう。
過初叨素(「話にならんな……」
かれん、かなりのショートコントを無視して、ふるふると首を横に振りつつ過初叨素(が呟く。
かなり「いいこと、かんなはまだ清いままなのよ」
與鷹(「い、いきなり何を……」
ここで清くないってなったら、い、一体どこで誰と……ってな疑問が出てくるのだが……まぁ、それはおいとい
て……
かなり「與鷹(というオトコを知った後で奪い取る……『ごめんなさい、私、アナタではもう満足できないんです』
という言葉とともにアナタのもとへやってくるかんな……その方が、何も知らなかったところから奪うのより、圧
倒的に燃えるでしょ?」
一同「いやいやいや、何を言ってるんだよ!」
かなり「と、いうわけで、今はかれんで我慢して頂戴」
かれん「ちょっと、私も清いんですけど!」
私はいいの?ねぇ、聞いてる?とかれんが喚き散らすが無視するかなり。
過初叨素(「いいだろう」
與鷹(「いいのかよ!?」
アッサリと承諾する過初叨素(にビックリする與鷹(。
かれん「私はちっともよくないんですけど!」
しかし、ぐいぐいと背後からかなりに押し出されているこの状況ではもはや拒むことはできない……
いや、かなりに逆らえないだけなんですけど……
そして、かれんの目の前に迫る過初叨素(
かれん「い〜〜や〜〜、犯されるぅ〜〜」
#7
ぽよん
かれん「あヒんッ!?」
過初叨素(に胸を触られた次の瞬間、かれんは白目を剥いて泡を吹いてその場にぶっ倒れる。
ローザ「なっ、なな、一体、何が!?」
かれん「人が受け止められる許容量を、サクっとオーバーした快楽を身に受けて脳神経がショートしたってところ
ね」
いわゆる腹上死ってヤツねと続けるかなり
一同「いやいやいや、何サラっとトンデモ発言かましてんの!」
かれん「はっ!?」
大丈夫なのか!?と流石に心配になっていたところで目を覚ますかれん
かれん「あ、あれ?鬼ぃさんは!?お花畑は!?」
一同「お前は何を言っているんだ?」
いや、お花畑(意味深)で鬼ぃさんが手招きしていたような……とかかれん
色んな意味で昇天しかけたかれんであった
かなり「次は下を直接触ってもらったら?」
かれん「嫌に決まってるでしょ〜がッ!」
そんなことはさておいて、さぁ、私たちの修行(を始めましょう!
END
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