Eighter -Midnight Howling-
14ther 〜とある剣客の災厄(カラミティ) D〜



#7
 日本の剣術を憂う会合……それに参加した敢(いさむ)は、なぜか極悪人をぶち殺すゲームに強制参加させられる羽目に…
…
 さぁ!キミは生き残ることが出来るか?
 ロリコンに目覚めた大哲郎がグワハハハと豪放磊落に笑いながら戦場を闊歩しているころ……敢(いさむ)は……再びMr.
ゴクドーと対峙していた……
Mr.ゴクドー「フフフ、再び出合ったな、剣聖……乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じられずにはい
られない」
某敢(それがし・いさむ)「……お主……」
Mr.ゴクドー「我らに与えられたチャンスは無限大……」
 全ては、無罪放免のため!とMr.ゴクドー
敢(いさむ)「無茶苦茶でござるな……」
Mr.ゴクドー「フフフ……そんな道理、私の無理でこじあける!……いざ参る!」
 ダッ
敢(いさむ)「その意気込みは買うでござる……だが……」
 所詮、Mr.ゴクドーは素人である……剣聖の域に達している敢(いさむ)に敵う道理がないのだ……
 まぁ、そんな『道理』を『無理』でこじ開けるのがMr.ゴクドーなのだろうが……
敢(いさむ)「峰打ちでござる……」
Mr.ゴクドー「ぐ……ぐぐぐ……」
 しかし、諦めないMr.ゴクドー
Mr.ゴクドー「堪忍袋の緒が切れた!許さんぞ!剣聖!」
敢(いさむ)「な、何……」
Mr.ゴクドー「貴様……先ほどから峰打ちばかり……私を愚弄するか!剣聖!」
敢(いさむ)「そのようなことは……」
Mr.ゴクドー「ならば、貴様、刃を返して本気で来い!今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
 ずおおおおおっ
 凄まじい殺気に気圧される敢(いさむ)
敢(いさむ)「……な、何故そこまで……何がお主をそこまで駆り立てるのでござるか?」
Mr.ゴクドー「貴様……聞いているはずだ……このゲーム……」
敢(いさむ)「げぇむ……?」
 そんな話は、一言も聞いてはいない……
Mr.ゴクドー「俺達犯罪人は、貴様ら侍を全員ブチ殺すことで、第一段階が終わる……」
敢(いさむ)「第一段階……?」
Mr.ゴクドー「そうだ!そして、第二段階……残った犯罪者が殺し合いを行い、生き残った一人だけが無罪放免と
なる……私は、何が何でも生き延びなくてはなならない……」
 全ては、大恩ある、我が主君のために……とMr.ゴクドー……彼も義に生きた侠(おとこ)のようだ……
敢(いさむ)「馬鹿な……でござる……」
 それではまるで、裏の世界の殺し合いではないか……と敢(いさむ)
 確かに、日本剣術組合の事実上のトップ……魔刃翁は裏の世界を支配する頂点でもある……だが、彼は裏と表の
分別は付いているはずだ……
 だからこそ、表世界のコトに裏世界のコトを持ちだすようなことはしない……
 だとすれば、これは、あの光と影のカリス……もとい、新総統……じゃなかった、光木(こうぼく)、影木(えいぼく)
の独断だとでも言うのだろうか……
 しかし……何故?
 どうしてこのようなことをしでかすのか……その意図が読めない……

#8
敢(いさむ)「はっ……」
 その時、敢(いさむ)はふと気付く……
 最初、ここに拉致されてきた際、蛍(けい)に見せられた冊子……その最後……『ぶち殺せ』……これは、犯罪人には死
ななければ何度でもチャンスがある……だから、それを終わらせるには殺すしかない……という意味だったのだ
敢(いさむ)(クッ……なんどでも立ち上がる……その不屈の闘争心には感服いたすところでござるが……これでは……)
 殺さなくては終わらない……なんというふざけたルールか……
 既にこの闘いは狂気じみている……このまま死合い続ければ敢(いさむ)は確実にMr.ゴクドーを殺してしまうであろう
 ……だが、それは敢(いさむ)の思うところではない……
敢(いさむ)(もしや、あの二人は……既に何かよからぬモノに憑かれてござるのか?)
 ……しかし、敢(いさむ)のその判断は正しい……
 光木(こうぼく)、影木(えいぼく)の二人は既に場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)に唆されていたのだ……だからこそ、このような日本の剣術の未来を
憂うなどと称して全国から侍を集め、殺し合いを行わせたのだ……
敢(いさむ)「くっ……」
 いた仕方あるまい……逃げるのも、また、戦術の一つ
Mr.ゴクドー「む、剣聖、貴様、逃げるか……」
敢(いさむ)「しからば、御免……」
Mr.ゴクドー「逃がすか!この気持ち……まさしく愛だ!!」
 この瞬間、Mr.ゴクドーにホモ疑惑が誕生した……

 その頃……
佐々木原大哲郎「グワハハハハハ……ハハハハハ……」
天然蛍(あましか・けい)「う〜〜ん、強いね……」
 ロリコンに転職した偉丈夫、大哲郎は蛍(けい)と対峙していた……
大哲郎「グワハハハハ……そこの女も、見ればなかなかの素材……これは犯し甲斐があるというもの……」
突込魁(とつこみ・かい)「うわっ……何、コイツ……」
 そこには、ちゃっかりと魁(かい)も合流していたのだが……合流してはいけないタイミングで合流してしまったもので
ある……
蛍(けい)「ん〜〜?」
 ちらりと魁(かい)を一瞥する蛍(けい)
魁(かい)「な、何?」
 もしかして、蛍(けい)もそんなこと思っていたりするんじゃないでしょうね……と思わず体を腕で体を隠してみる魁(かい)
蛍(けい)「お菓子でつられるほど魁(かい)は子供じゃないよ」
魁(かい)「それは『お菓子買い』って……こんのまぬ蛍(けい)ぃッ!」
 思わず突っ込まざるをえない魁(かい)であった
大哲郎「グワハハハハハ……なかなか面白いことを言う……グワハハハハ……面白い!貴様を倒してその女を犯し
てやる!」
蛍(けい)「う〜〜ん……別にお菓子は要らないけど、魁(かい)はあげない……」
魁(かい)「いや、ちょっと……何勝手に……」
 かあっと顔を赧(あから)めている暇もなく、両雄は一気に飛び掛かる
大哲郎「ぐわはははは!行くぞ!示現流撃鉄拳、一の型」
 ズドゴガアアンンッ
蛍(けい)「残念、ハズレ〜」
大哲郎「な……何ィ!?」
 それは、人間リアクティブアーマー……炎を纏う蛍(けい)だからこそ出来る荒技……
 装甲の一部を爆発させて敵の攻撃を無力化するリアクティブアーマーを地で行ったのだ……
大哲郎「ぐっ……やってくれる……」
 ブスブスとリアクティブアーマーの爆発に巻き込まれ、負傷した腕を見ながら大哲郎が叫ぶ

#9
 逃げる敢(いさむ)、それを追うMr.ゴクドー……また、突如魁(かい)をかけて死合うロリコンと蛍(けい)……
 果たしてこの殺し合いゲーム……終わらせることが出来るのか……
 ……あれ?そういえば、赫(かく)眼同盟はどうしてるんですかね……


END

前の話へ 戻る 次の話へ