Eighter -Grand Harmonise-
26ther 〜復讐の旅路の果て A〜



#0
以前、季良きよしが自分の家族を殺した漢を倒してから数ヵ月……社歌酉しゃかとりの供述により、五逆十悪いつさか・じゅうおの本拠地が遂に
判明……季良きよしは単身その場所へ乗り込んだのであった……
……そう、これは……季良きよしの復讐の物語……

#1
某所、テンオブ前
ピピッ
事前に入手した社歌酉しゃかとりのIDカードで内部へ入ると、それを待ち受けるテンオブの社員達
*「フフフフ……待っていたぜ!季良きよし!!だが、ここからは……」
杜季良やまなし・きよし「……俺の邪魔をするな!」
ズドゴガアアンッ
……だが、しかし、怒りに燃えていた季良きよしの邪魔をするバカはことごとく返り討ちにあうのであった……
*「ご……ごはふっ!!?」
ザッザッザッザッザッ……
かくて、季良きよしは先に進む……と、当時にアラートと共に社内に放送が鳴り響く……
*「奴が現れた!手が空いているものは誰でもいい!!奴を止めろ!!いいか!これは練習じゃない……
 本当の殺し合いだ!奴を止めた者には……昇進の話を持ち出してやろう!!!」
一同「うおおおおお!!」
その、報酬のついた放送に、社員は湧き上がる
季良きよし「チッ……」
ザザッ
そして、季良きよしの前に3人の漢が……
*「我ら芽辛めつら三兄弟……ここであったが貴様の運の……」
季良きよし「だから、邪魔するなぁッ!」
ドゴオアアッ
芽辛三兄弟「へヴぉあ!!?」
しかし、世紀末救世主の如き季良きよしにモヒカンザコの如き芽辛三兄弟が敵うはずもなく、季良きよしの快進撃は続く。
……死屍累々……とはまさしくこのことか……1歩、歩くたびに刺客が飛び込んでくるが……それを
ことごとく蹴散らしていく季良きよし……人海戦術如きでは……季良きよしを止めることなどできないッ!
・
・・
・・・
季良きよし「……貴様ら……こんなフザけた会社に勤めて……こんなフザけた会社のために命を投げうって
 楽しいか!?」
更に進む季良きよしの前に何やらバカデカい武器を携えた集団が……
*「おうともよ!愚問だな……」
*「貴様を殺せば昇進ッ!!」
季良きよし「……」
季良きよし(昇進か……ヤツのことだ……2階級特進とかフザけたことをヌかすんだろうよ……)
※と、いうわけで、無事に季良きよしを殺した場合には2階級特進が認められ、地位は上がるのだが、命は亡くなる
 のです。(お〜〜い……)
*「貴様はここにて、我が社の新兵器、ハルバードザンバスターブレードの前に散るのだッ!!」
ドドンッ
……彼らが携えている兵器は……バカでかいリボルバーにブレードを付けて槍状に拵えたトンデモ兵器
※組み合わせは自由自在……と、言いますか……なんでもかんでも組み合わせればいいってものでもない
 だろうに……
*「行くぞ!!野郎ども!!」
ドッ
ジャカカッ
季良きよし「ぬぅ!?」
と、一同、一斉に後退り、ハルバードザンバスターブレードを構える
ガウンガウンガウンガウンガウンガウンッ
まずはバカでかいリボルバーを斉射

#2
季良きよし「ふ……ざけるなッ!連斃射断れんぺいしゃだん」
ドゴガガガガガガンッ
オーラを纏った拳にて迫る弾丸を弾き飛ばし……
*「なっ!?」
*「だが……甘いわっ!」
ぐおあっ
一瞬驚く一行……だが、すぐさま次の攻撃に移る一行……一足飛びにかかり、ハルバードザンバスター
ブレードを振り下ろす
一同「死ねぇああああ!!!」
ゴギャアアアアンッ
ハルバードザンバスターブレードが一ヵ所を斬り刻む
*「なっ!?……いないいい!?」
だが、そこに季良きよしはいなかった……
ストッ
季良きよし「背中がガラ空きだぜ……」
*「バカなっ!?」
ドドドドドッ
気付いたころには既に遅い……一瞬で背後を取った季良きよしは……そのまま無防備な背中を撃殴り
一同「ガッ……ハッ……!!?」
ドサバタッ
*「フフフフ……やるではないか……季良きよし……」
と、そこへ……社内放送再び……その放送の声の主を季良きよしは知っていた……いや、忘れることは出来ない!
すぐさま、季良きよしは怒りの形相でスピーカーを睨みつける
季良きよし五逆十悪いつさか・じゅうお!貴様……どこで見ていやがる!!?……」
※ときに、季良きよしよ……もう、この場所には五逆十悪いつさか・じゅうおがいないかもしれない……ってことは考えないので
 しょうか!?
五逆十悪いつさか・じゅうお「フ……俺は逃げも隠れもせん……だから、我が社員全員倒して我が元へ来い!!」
季良きよし「フザけやがって!!五逆十悪いつさか・じゅうお!!首を洗って待っていろ!!貴様は俺が殺す!!!」
十悪じゅうお「ハハハハハハハ……ハハハハハハ……出来るかな!?」
ブツンッ
と、そこで、放送は切れる
そして……社長室にて、十悪じゅうおは呟く……
十悪じゅうお「ヤツを確実に仕留める……アレを使うぞ……」
*「はっ……御意に……」
十悪じゅうお(フフフ……貴様は我が元まで辿り着くこと敵わぬ……)
・
・・
・・・
そして、それからも並みいる社員を千切っては投げ、千切っては投げ……そろそろ疲労が溜まって来た頃
季良きよし「……何だ!?……敵が……いなく!!?」
ふおっ……
季良きよし「!!?」
……かくて、背後に気配……それは……十悪じゅうおがけしかけた秘密兵器なのか!?
それとも……


続

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