Eighter -Grand Harmonise-
21ster 〜玉座に消えし神刃 C〜



#5
イン・ヤンから現実世界へ帰る為、闇蘿魔遺アンラ・マンユと死合うかんな……死合の途中で碧聖刃シアンセイクレドが砕かれたる
……しかし、そのとき、碧聖刃シアンセイクレドの真の姿が降臨!かくて、かんなと闇蘿魔遺アンラ・マンユとの死合は続行された……
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「フッ……何をしたいのか分からんな……」
……聖明舞刃せいみょうぶじんを喰らっても……ピンピンしている闇蘿魔遺アンラ・マンユ
一行も一行で、失敗に終わったのか!?とかんなの身を案じていると……かなりだけが真意を見抜いて呟く
白拍子かなり「ふふ……勝負はついたわね……」
ニヤっとするかなりであった……
梓與鷹よたか「え!?」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「万策尽き果てたのならば……早く言えばよいものを……砕け散れ!!!星帝黄龍吼せいていこうりゅうこう」
ゴアアアアアッ
トドメだ!と言わんばかりに剣気で具現化された黄龍をかんなに襲わせる闇蘿魔遺アンラ・マンユ
與鷹よたか「か……かんなぁ!」
白拍子かんな「龍鳳麟龜りゅうほうりんき!」
キュゴアアアッ
與鷹よたかが叫ぶ中、かんなは4つの奥義を一気に解き放つ
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「今更そんな技が通用すると想う……」
ドギョアアアアアアッ
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「な……なぁにぃいい!?」
ドゴアアアアアッ
直撃を受けてはじけ飛ぶ闇蘿魔遺アンラ・マンユ
白拍子かれん「……何!?かんな……あんた、一体何をしたの!?」
與鷹よたか「……なるほど……これが……聖明舞刃さっきの光の……効能……?」
何が起きたのか……いまいちよくわかっていないかれん……そして、そんな中與鷹よたかが気付き……更に
かなりが続ける
かなり「そ、愚かねぇ……パワーダウンさせられたってことに気がつかないなんて……闇蘿魔遺アンラ・マンユ……
 あんたはつくづく愚かだわ……」
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「我が力を……削いだ……だと!?」
かんな「……そういうことです……」
チキッ
真の碧聖刃シアンセイクレドを構えなおすかんな
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「……ぬぅう……」
ぐぐぐぐっ
龍鳳麟龜りゅうほうりんきの直撃により動けない闇蘿魔遺アンラ・マンユ……試作型碧聖刃プロトシアンセイクレドを杖代わりに……なんとか立ち上がれるのみ
である……
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「この……我が……そんな不覚をぉ……!?」

#6
かんな「……さようなら、闇蘿魔遺アンラ・マンユ」
ザシュアアアアアッ
一刀の元横に薙ぎ払われる闇蘿魔遺アンラ・マンユ……死合は……これにて、終わった……
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「……お……おのれぇ……貴様ら……だが……タダでは死なん……」
與鷹よたか「最後の悪あがきってか!?」
このまま道連れ……なんて御免だ……ずらかるぞ……と思っていた與鷹よたかだったが、次の言葉に耳を疑う
闇蘿魔遺アンラ・マンユ「フフ……我をたおせば確かに……現実世界へ戻れる……だがな……そのゲートを開けるのも
 また我!!……フフフ……貴様ら全員永遠にイン・ヤンを彷徨うが良い!!!フハハハハハハ……
 フハァ〜〜〜〜ッハッハッハッハッハ!!!!」
ボシュアアアアアッ
そう言い残して、闇蘿魔遺アンラ・マンユは消滅す
・
・・
・・・
山形明「そ、そんな……」
山形光「折角……たおしたのに……」
かれん「ちょ、ちょっと……どうすんのよ!!」
かなり「ああ?私に聞くわけ?」
かれん「い……いえ……」
かんな「……すみません、みなさん……私が……」
申し訳なさそうにするかんなだが……
かなり「かんなは何も悪くないの……事前にそういうことを言わなかったあの対極の覇王が悪いのよ!!」
一同(……)
與鷹よたか「……ま、まぁ、誰が悪いかなんてこの際どうだっていいだろ……とにかく……その……何だ
 ……ゲート……とやらに行ってみるぞ……」
かんな「……そうですね」
もしかしたら……どうにかできるかもしれない……と一縷の望みと……一抹の不安を抱え、一行は玉座の
後ろにあるゲートへと進む一行……
と、そこには……
與鷹よたか「こ……これは……」
巨大なリングがはめ込まれた壁が1つ立っていた……
かれん「何なの?これ!?」
與鷹よたか「……ゲートだ……異空間同士を結ぶゲート……名をコスモゲートと言うが……まさか……
 こんな場所でお目にかかれるとはな……」
歴史の墓場に関する資料を読みながら答える與鷹よたか
※ってかそんなもの、いつも持ち歩いているんですか?與鷹よたか……
かれん「へ!?」
與鷹よたか「うん……コイツの動かし方ならなんとか分かる……」
明、光「じゃ……じゃあ……」
かれん「現実世界に帰れるのね!?」
與鷹よたか「ああ、そうだ」
明、光「やったぁ!!!」
大はしゃぎな2人……
與鷹よたか「おし、じゃあ早速ゲートを起動するぞ……」
グゴゴゴゴゴゴゴッ
資料を読みながらゲートを操作する與鷹よたか……
ヴオンッ
一同「わあああ!!!!?」
シュパアアッ
・
・・
・・・
……かくて、コスモゲートは起動し、一行は現実世界へ戻ってきた……
かなり「いやぁ〜〜〜やっと戻れたわね。一時はどうなるかと思ったけど……」
一同「……」
……だが……問題が無いわけじゃなかった……そう、13年の時空を経て戻ってきた子ども2人を山形夫妻が
受け入れることが出来なかったのである……
※ちなみに2人は親元を離れ、自立することを決めたとかなんとか……
……あなたも、彼岸にはご用心を……


END

前の話へ 戻る 次の話へ