Eighter -Grand Harmonise-
19ther 〜河川に消えし子供 B〜



#3
神在かむある川で起きた神隠し!消えた2人を捜索するため、かんな一行は彼岸へと旅立った……
果たして……一行は消えた子供を救うことができるのか!?
彼岸、某所
白拍子かれん「……ここが……」
一行が飛ばされたのは白と黒で埋め尽くされた広場……そこで、かれんがここが彼岸なのか……と呟く
白拍子かんな「……はい。ここが、彼岸の1つ……『イン・ヤン』という場所だそうです……」
OCTUを駆使して居場所を伝えるかんな
かれん「イン・ヤン……?」
『イン・ヤン』なんてあるんなら『バック・アン』などという場所もあるのかなぁ……などとおかしなこと
を考えるかれん……(当然、かなりにドつかれる……ってな件があったりするのですが……)
白拍子かなり「さ!ぱっぱと2人を探して帰るわよ!!」
とりあえず、いつまでも生者が彼岸にいるわけにもいかないでしょ……とかなり……
梓與鷹よたか「ああ、そうだな……」
與鷹よたかもまた、早いところ、依頼を済ませ、帰還しよう……と想った、そのとき……向こうから高校生くらい
の人が2人歩いてくる
與鷹よたか「ん?この世界の住人か……?」
*「……あなたも……迷い込んだの?」
與鷹よたか「いや、迷い込んだというよりも、人を探しにね……」
どうやら、この世界の住人ではなく、迷い込んでしまった人らしい……ならば、この2人もまとめて此岸しがんへと
送ろうか……と思っていると……
*「……フン、今の今まで探しに来なかったくせに……」
*「やめなさい。こんな場所……探しにこれるわけないじゃないの……」
*「だから何?……諦めろって言うのか!?……ハッ!冗談じゃねぇ!」
なんだか痴話喧嘩をする2人……
かれん「ちょ、ちょっと、落ち着いて……2人とも……」
かんな「……リーダー!早く、この場所を出ないと……大変なことに……」
と、その時、切羽詰った表情で叫びだすかんな
與鷹よたか「え?何だ?かんな……まだ2人を……」
かんな「2人ならそこにいるじゃないですか……早く……出口を探さないと……」
どうも、相当焦っているかんな……與鷹よたかもかんなが何を言っているのかよくわからない様子
かれん「いや、かんな……」
與鷹よたか「そこにいるって……おいおい、かんな……」
と、そんなとき、かなりが優しくかんなを落ち着かせる
かなり「……かんな、ちょっと落ち着いて話なさい……ほら……まず息を吸って……」
とりあえず落ち着かせようとするかなり
かんな「……すぅ〜〜〜」
かなり「思いっきり恨みをこめてかれんを斬撃!……」
かれん「ちょ!」
※流石に、かれんを斬撃……ってなことはなかったので、あしからず(当然だぁ!!)

#4
與鷹よたか「……な、何いぃ!?」
落ちついたかんなのお話……それに、與鷹よたかを始め、一行が驚く
かなり「つまり、この彼岸では時間の進み方が違うの。簡単に説明すると、イン・ヤンでのn日は現実世界に
 おいてn!日になっている……ってこと」
※『日』が階乗単位で進んでいるけど、時間、分、秒は……どうなるんだろう?誰かおせ〜て!(あのな)
與鷹よたか「じゃ、じゃあ……1週間ってことは……1、2、6、24、120、720、5040……5040日経過したって
 ことなのか!?」
と、律儀に階乗を計算して與鷹よたかが言う
※ちなみに貪藻矢射妥←ダイヤモンドは1!〜10!(8!以外)を暗記していたりします。(マテ!使うトコ無いだろ!)
かんな「ざっと13年……と言ったトコですね」
山形明、山形光「え……えええええ!!!?」
かんなも、超運でそれが何年かを答える……そんな年月が過ぎ去っていても、まだ此岸しがんでは1週間しか経って
いない……その事実に2人も驚きを隠せない
※……彼岸などという異世界で、この13年間、この2人はどうやって生きてきたんだろう……ナゾだ……
かなり「ちなみに、もう1日遅かったら死んでましたね……」
一同(サラリとすごいことを……)
與鷹よたか「ヤベぇぞ……一刻も早く出口を見つけないと……」
光「……出口……」
明「あるにはあるが、出られない……」
一同「は!?」
光「……出口には4人の門番がいる……」
明「で、その門番をたおした上で、対極の覇王をたおさない限り出ることは出来ないだ!……だから、ここから
 出ることは……」
かなり「安心しなさい。私と私の愛しいかんなとその性奴とどこぞの馬の骨の手にかかればどんな敵でも
 一撃滅殺よ!!!」
※かれんさんがヒドイ扱いになってます……
一同「なんでやねん!!!」
明「……そんな話、信じられるか……」
與鷹よたか「……信じるも信じないも勝手だがな……早くしないとヤバイってのだけは確かだぜ?」
光「……明……信じましょう……この人たちを……」
明「……分かったよ、もう、好きにしやがれ!!」
與鷹よたか「そうと決まれば、さっさとその門番とやらをたおしに行くぞ!!」
一同「おう!!」
・
・・
・・・
ってなわけで一行は現実世界に戻るため、門番をたおすため、門を目指す……果たして……一行は無事に
現実世界へ戻ることができるのか!?


続

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