Eighter -Grand Harmonise-
15ther 〜大陸から復讐劇ヴェンデータを B〜



#3
父の仇、明殺者を討つべく赤眉チーメイに入り、そして日本へやってきた女性、美鈴メイリン……だが、彼女の仇は沢斗たくとでは
無かった……
そして、沢斗たくと美鈴メイリンの元に謎の人物が現る……
元石美鈴ウォンソ・メイリン「貴様ハ……」
沢斗たくと美鈴メイリンの前に現れる1人の漢に対して眼の色を変える美鈴メイリン
河上沢斗たくと大剣丹おおつるぎ・たん……お前か……やはり……」
大剣丹おおつるぎ・たん「フフン……」
想像していた通りの人物が登場したので、思わず呟く沢斗たくと
沢斗たくと「だが、なぜだ?……別に日本でも良かったはず……」
たん冥時みょうじの一家が家族以外に元屠歳殺げんとさいさつ流を教えると思うか!?」
沢斗たくと「まぁ、そうだろうねぇ……」
たん「そして、俺は、飛関フェイガン冥時みょうじ千之助を屠った漢だと知った!」
沢斗たくと「なるほど……それで、奴の弟子になり、俺をたおすために技を教授してもらおうと思ったわけだ……」
元屠歳殺げんとさいさつ流は代々冥時みょうじ一族に受け継がれてきた流派……そして、元屠歳殺げんとさいさつ流と冥時みょうじと言えば、裏の世界では
知らない奴などいないと言うほどの名門……それを打倒した者がいると言うのならば……
※ちなみに、なぜに、冥時みょうじ千之助が飛関フェイガンに挑むことになったのか……などは、いずれ……
たん「ハッ……違うな!奴を殺せば俺は元屠歳殺げんとさいさつ流を超えたことになる!つまり、貴様を超えたことに!」
しかし、沢斗たくとの予想とは裏腹にたんの答えは非情なるものだった……これには美鈴メイリンもキれる
美鈴メイリン「キ……サマ……」
龍戟五爪りゅうげきごそうを握る手に力が入る美鈴メイリン
沢斗たくと「やめろ、お前の敵う相手じゃない」
沢斗たくとの制止の声……しかし、更にたんは死者を冒涜する
たん飛関フェイガンの最期はみじめだったぜ……ハハハハ……所詮クズはクズと言ったところだな……フフ」
美鈴メイリン「絶対ニ……許さん!!!貴様ァあああああ!!!」
沢斗たくと「駄目だ!」
ゴアッ
だが、沢斗たくとの忠告を無視して美鈴メイリンは一足飛びにかかる
美鈴メイリン蒼月殺術そうげつさいじゅつ、奥義!蹴撃宵闇しゅうげきのよいやみ!」
ゴッ
バシイッ
美鈴メイリン「なっ!?」
だが、間合いを詰めてからの横薙ぎ……その渾身の一撃は左手でいとも簡単に受け止められる
たん「ザコはちょっとひっこんでろや!」
ドギャオッ
美鈴メイリン「ぐ……ぐうう……」
弾き飛ばされ、地面に叩き付けられる美鈴メイリン
美鈴メイリン(な……なんテ力……ダ!?)

#4
沢斗たくと「……許せん!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ
それを見て、沢斗たくとの殺気が上がる
たん「ハッ!?何が許せんだ……貴様の連れでもあるまいし……」
沢斗たくとの怒りが理解不明……とたん……
沢斗たくと「貴様はやってはならないことをしてしまった……そう、『可愛いコちゃんを甚振ること』をだ!」
美鈴メイリン(……どんナ怒りダ!)
どげ〜〜〜んと言い放つ沢斗たくと……美鈴メイリンもこれにはおもわず呆れる……
沢斗たくと「楽に死ねると思うなよ!たん!」
たん「ハッ!」
ダダンッ
啖呵を切ると同時に距離を保つ2人……そのまま暫し対峙したかと思うとすぐさま攻撃を繰り出す
たん転移衝てんいしょう!」
沢斗たくと虚転移うろてんい」
ヴオンッ
ギャギッ
美鈴メイリン「ナッ!?」
瞬時に2人の姿が消え、位置が入れ替わりつつ互いの剣を受ける
沢斗たくと(同じ空間転移の技では勝負をつけられない……か)
たん「ふはははははは!!!今のは小手調べに過ぎん……行くぞ!!沢斗たくと!!次の攻撃が貴様の最期だ!」
シュアッ
二刀流の構えを見せるたん
たん「俺は元屠歳殺げんとさいさつ流を超えた……今からそれを貴様に見せてやる!!」
沢斗たくと「へぇ……本当に元屠歳殺げんとさいさつ流を超えたの!?元屠歳殺げんとさいさつ流がどんな流派か……本当に知っているの!?」
たん「消え去れ!沢斗たくと!我流・烈光冽破れっこうれっぱ!」
ドズグオオオオオオッ
左右の刀にが集まり、そのままX字に交差させて剣閃を飛ばす
美鈴メイリン「ナっ!!?」
沢斗たくと「……フン、九留極天くどきょくてん」
ドドドドドドドドドッ
対する沢斗たくとは流れるように1度に9回の斬撃を繰り出す
ブシュウアアアアアッ
たん「ご……ごあああ!!?……な……何ぃいい!?」
無傷な沢斗たくとと、全身から血が噴出すたん
沢斗たくと「言っただろ?元屠歳殺げんとさいさつ流の真髄を知らないお前に勝ち目は無い……と」
しれっと答える沢斗たくと……それを信じられない様子のたん……
たん「バ……馬鹿な……俺の剣は……完璧だった……元屠歳殺げんとさいさつ流を……超えた……ハズ!!?」
沢斗たくと「……元屠歳殺げんとさいさつ流は、四刀流+邪眼かもしくは……いや、とにかく、その2つがあってこその元屠歳殺げんとさいさつ流
 ……元石飛関ウォンソ・フェイガンはどうだったか知らんが……お前ごときが超えられる剣じゃねぇ!!」
たん「なっ!?サ○ジよりも……多い……だと!?」
※ってか、驚く点はそこですかッ!!
ドサリッ
沢斗たくと「……いや〜〜、ついつい君の仇なのに俺が討っちゃったよ、ごめんね〜〜〜」
美鈴メイリン「……そんナことハもうイい……」
沢斗たくと「あ、そう」
美鈴メイリン「だから、お願いダ!私を……私ヲ弟子にしてクれ!!!」
沢斗たくと「はい!?」
美鈴メイリン、唐突に明殺者に弟子入りを希望す……
沢斗たくと「……あ〜〜、まぁ……いいけど……」
美鈴メイリン「本当カ!?」
……かくて、赤眉チーメイの復讐劇は終わった……しかし、沢斗たくとよ……後先考えずに弟子を取って……いいのか
……


END

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