Eighter -Extra Voyage-
73rder 〜皎影(かげ)邪闇(やみ)の柳生 A〜



#0
 柳生衞琉(えいる)……彼女は柳生新陰流の剣客である。柳生十兵衛の子孫として名高い江戸柳生の継承者だ。
 そして、彼女は萌の後継者として裏の世界で名を馳せている。
 今回はそんな衞琉(えいる)のある日の出来事を綴ったエフ・レイア
※エ『フ・レイア』じゃなく、エ『ピソード』……エストポリスシリーズ炎系最強魔法!?

#1
 天四斗(あまよと)、某所
*「おっ、お前は……」
柳生衞琉(えいる)「誰よ?あなた!?」
 衞琉(えいる)は……いや、衞琉(えいる)もその漢に出会った……
*「貴様が影の柳生……柳生十兵衛の子孫だな……俺こそは失われし柳生の漢。柳生七郎左兵衛の子孫よ!」
衞琉(えいる)「いや、だから、誰よ!?」
 ……衞琉(えいる)が出会ったのは……フザけた柳生新陰流を極めし漢、柳生七吟(なぎん)であった……
柳生七吟(なぎん)「フッ、ここで、影の柳生に出会うとは僥倖……我が柳生真陰流アークがどこまで完成したのか見せてく
れるわ!」
※(日本の)流派名に横文字入るとすごくコレイジャナイ感……
衞琉(えいる)「……怪我したくなかったら、帰りなさい」
 しかし、衞琉(えいる)は無関心だった。失われし柳生だか何だか知らないが、そんなワケの分からない人間にかまってい
られるほど衞琉(えいる)もヒマではないのだ。
七吟(なぎん)「フッ、臆したか……影の柳生」
衞琉(えいる)「それと、私をあまりその名で呼ぶな」
 静かに、怒りを飛ばす衞琉(えいる)。
 しかし、それを七吟(なぎん)は好機ととらえた。すなわち挑発だ
七吟(なぎん)「影の柳生、恐るるに足らず」
衞琉(えいる)「そこまで死にたいなら、望み通り殺す!」
 怒りを抑え込みつつ蜘蛛切(くもきり)を抜刀する衞琉(えいる)七吟(なぎん)阡廿壱式(せんにじゅういっしき)・風刃閃!」
 ギャギャインッ
 衞琉(えいる)目掛けて飛び込むと同時に抜刀して斬りかかる七吟(なぎん)衞琉(えいる)「くっ……」
 だが、それを何とか回避する衞琉(えいる)七吟(なぎん)「やるな、流石は腐っても影の柳生というところか……ならばッ!阡廿弐式(せんにじゅうにしき)・光刃閃!」
 ゴギャインンッ
 突進して横に薙ぎ払い、そのまますぐ反転し、薙ぎ払う……を繰り返す五段斬撃。
衞琉(えいる)「チッ……小賢しい……」
 圧されそうになるも、辛うじてそれを回避しきって見せる衞琉(えいる)。
 だが、完全には回避しきれず、いくつか手傷を追うことになる。
衞琉(えいる)(こいつ、巫山戯(ふざけ)ているが強い!)

#2
 さて、気づいた人がいるかもしれませんが、先程七吟(なぎん)が放った技はぶっちゃけるとパクリ技である。
 ただ、風刃閃がスパ□ボA仕様なのに対して光刃閃は何故かスパ□ボOG2仕様である。
※いや、そんな解説いらんから!
衞琉(えいる)「だが、その程度の技で私を殺せると思ったら笑止千万ッ」
 そして、ここから先は衞琉(えいる)のターン……とはならなかった
七吟(なぎん)「甘いわっ!阡佰伍式(せんひゃくごしき)・フェアリー」
 ババヒュアアアッ
 と、その瞬間、七吟(なぎん)の背後から無数のブレードビットが飛んでくる
衞琉(えいる)「ちょ、何よ!?この非常識な技はぁ!?……三学円(さんがくえん)ッ!」
 バシュバシュバシュバシュバシュバシュッ
 とか叫びつつも迫るファンネル(もどき)を斬りはらっていく。
七吟(なぎん)「フッ、これぞ、柳生真陰流アークの究極の……」
衞琉(えいる)「ンなわけあるかッ!この邪道!」
 ぶんぶん蜘蛛切(くもきり)を振り回して抗議する衞琉(えいる)。なんか子供っぽい抗議行動だ。
 だが、そんなことをしても状況は好転することはなく……
七吟(なぎん)「はぁっ!阡肆拾弐式(せんしじゅうにしき)・メイオウ攻撃」
 チュオッ
衞琉(えいる)「はっ!?」
 ドズグオオオアアアアンッ
 突如、空間が爆発崩壊する……
衞琉(えいる)「非常識この上ないわね……」
 あと一歩退くのが遅かったら、消されていたかもしれない。冷や汗をかきながら衞琉(えいる)はそんなことを考える。
七吟(なぎん)「ハハハ……ハハハハ……やはり、柳生真陰流アークこそ究極の柳生の剣ッ!」
※いや、既にそれは剣術じゃないッ!!
七吟(なぎん)「さぁ!影の江戸柳生よ!人生(世界)最期の夜明けに懺悔せよ!ヌファハハハハハハハ!」
 両手を広げて高笑いする七吟(なぎん)。
 お前はどこのチェンゲ版早乙女博士だよ!と突っ込む余裕も衞琉(えいる)にはない。
※そもそもソレを知らないし……
七吟(なぎん)「ハッ!阡陸佰陸拾陸式(せんろっぴゃくろくじゅうろくしき)・烈メイオウ」
衞琉(えいる)「同じ手に二度も……」
 だが、七吟(なぎん)が放ったこの技は先ほどの技とは比べ物にならない威力を秘めていた。
 紙一重で回避しようとするのは間違いだったと言わざるを得ず、衞琉(えいる)は派手に吹き飛ばされる。
衞琉(えいる)「ぐっ……」
 なんと無様な……と、自分自身の不甲斐なさを呪う衞琉(えいる)七吟(なぎん)「フフ……フハハハハ!!見たか!影の柳生ッ!我が柳生真陰流アークを前には貴様の江戸柳生など恐るるに
足らず!そして次は尾張柳生が砕け散る番だ!」
 江戸柳生落ちる時?!


続

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