Eighter -Extra Voyage-
36ther 〜恐怖!師匠が来る C〜



#5
 二階堂平子(へいこ)……彼女はお悩みパビリオンと称して人の弱みや悩み、秘密を聞き出すことと得意とする悪魔のよう
な女だった……
 そして、與鷹(よたか)は思うもしや……(あつし)が姉に頭の上がらなくなった原因というのは……
梓與鷹(よたか)「……なぁ、(あつし)……俺、思うんだけどさ……」
 與鷹(よたか)は静かに……だが、確実に聞いてみる……
枳篤(からたち・あつし)「な……何?」
 突然のシリアスな雰囲気に、(あつし)も固唾をのんで答える
與鷹(よたか)「もしかして……姉のこと……相談した?」
(あつし)「……」
 顔を逸らす(あつし)
一同(……したんだ……)
 なるほど……ここに一番の犠牲者がいたのか……と、一行……
二階堂平子(へいこ)「うん?姉の相談……?ああ、あのこと〜〜〜」
 そして、
 平子(へいこ)も思いだす……(あつし)の相談の内容を……
(あつし)「……って、どうしてくれんだよ!!テメェがインチキだと知らずに相談して……」
 そして、思いだしたかのように(あつし)は怒る!
平子(へいこ)「ってまさか、あんた……アレやったのぉお!!?うっそぉ!!!I can't stand it ヤリキレナイ〜〜〜」
 冗談のつもりだったのに……と平子(へいこ)……
(あつし)「テメェがやれっていったんだろうがぁああああ!!!!」
 冗談には聞こえなかったぞ!と(あつし)……
百鬼あろえ「ほうほう、つまり、それが原因で姉に頭があがらなくなったわけだ……」
(あつし)「責任とれこの師匠ッ!!!」
 ズビシッと指突き付けて咆える(あつし)
平子(へいこ)「ああ?責任を取れ……だぁ!?……そんなこと言うんだ?」
 冷ややかな笑顔で平子(へいこ)(あつし)を圧迫……それに、(あつし)は肝を冷やし一歩後退……
(あつし)「な……何だよ!?」
平子(へいこ)「いいこと……むしろ責任を取らなきゃいけないのはアンタの方よ!」
 びしいっと刃を突き立て、平子(へいこ)が突っぱねる
(あつし)「ぐ……」
 ザザザッ
 それが何であれ、師匠の言うことは正しい……故に(あつし)は後退する
雨水(おぼろ)「……結局、何しでかしたんです?あの人」
 そんな折、ポツリと(おぼろ)が聞いてみる……
平子(へいこ)「うふふ……それはね……『き……』」
一同「き!?」
(あつし)「もう、やめろおおおおおおおおお!!」
 すかさず、名誉を守るべく(いや、なんだか手遅れな気もするが)(あつし)は咆え叫ぶ!

#6
あろえ「……う〜〜ん、『き』だけじゃ分からないな……もっとヒントはないの?」
(あつし)「やめれ!!」
※ヒントとしましては……最初は『親』ではなく、『視』だと思っていました。(いや、どんなヒントだよ!?)
 ……ってかこんなヒントで分かる奴はいねぇだろ……
 ……そして……不運は不運を呼ぶ……(あつし)がそんなに騒ぐものだから……そこにあの女が……
枳凍子(からたち・とうこ)「ちょっと、騒がしいわよ、さっきから……」
(あつし)「うひぃ、アネキぃ!?」
 凍子(とうこ)堂々登場!
平子(へいこ)「あらぁ、あなたが(あつし)のお姉さん?」
凍子(とうこ)「ん?ダレ!?あんた!?ウチの(あつし)は渡さないんだから!」
 ゴリゴリゴリゴリゴリッ
 右肩をゴリゴリと掴む凍子(とうこ)
(あつし)「いだだだだ……痛い痛い、痛い」
平子(へいこ)「あ〜〜ら、アナタみたいな重火器マニアに愛弟子は譲れませんよ!」
 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ
 左肩をゴリゴリ掴む平子(へいこ)
(あつし)「だぁ〜〜〜、師匠もやめて、痛い、痛い、痛い……」
凍子(とうこ)「あら、やろうっての?」
平子(へいこ)「ノしてあげますわよ?」
 ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
一同(女の闘い……)
凍子(とうこ)「……」
 ジャキンッ
 片やマシンガン装備
平子(へいこ)「……」
 ジキキッ
 そして、片や双剣装備……
(あつし)「……」
凍子(とうこ)平子(へいこ)「……な〜〜んてね……私たちが争うわけ無いじゃん」
 死合うような緊迫した雰囲気を漂わせながら笑顔で獲物を仕舞う女2人。
一同「はい!?」
凍子(とうこ)平子(へいこ)「(共倒れになって)喜ぶの(あつし)だしね」
 力は互角とふんだらしい
平子(へいこ)「……ってなわけで……」
 荷物を整理する平子(へいこ)
(あつし)(や……やっと帰ってくれる……)
平子(へいこ)「これから私、Eighter本部に住み着くから、よろしく」
(あつし)「なっ!ダ……」
凍子(とうこ)「ま、家賃さえ払ってくれれば構わんよ(與鷹(よたか)の声真似)」
(あつし)「ちょ、リーダー!!」
與鷹(よたか)「は!?俺は何も……」
平子(へいこ)「じゃ、遠慮なく住まわせてもらうわよ」
(あつし)「ま……まてやぁああああ!!!ちょっとは遠慮してくれ!!ってかリーダー!!」
凍子(とうこ)「ああん!?アンタ如きが追い出せる権力を持っているとでも思っているの!!?」
(あつし)「……どうぞ好きなだけお住みください……ああ、俺の人生がどんどん蹂躙されていく〜〜」
凍子(とうこ)「アナタはそういう運命のもと生まれたのよ……観念しなさい」
(あつし)「出来るかぁああああ!!!」

#7
 と、いうわけで、平子(へいこ)もEighter本部に住み着くことになったのだが……
あろえ「……で、結局それはそれでいいとしてさぁ……」
(あつし)「あん?」
あろえ「(あつし)の秘密って結局何なの?」
(あつし)「だから……もう、忘れて……」
(おぼろ)「私は分かっちゃった♪」
(あつし)「何いぃ!?」
(おぼろ)「うふふ〜〜〜、そっか……そうだったんだ〜〜〜」
(あつし)「頼むから言うなぁあああああ!!!」
 (あつし)の秘密……『き』から始まる四字熟語(?)で『親』がどっかに入るらしい……
(あつし)「くぉら!そこっ!何勝手にヒント出してんの!!!!」
 ああ、(あつし)よ、永遠に……
(あつし)「俺、まだ死んでないよ!!ねぇ……」
 ……(あつし)の災難はまだ始まったばかりだ……


END

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