Eighter -Extra Voyage-
18ther 〜不本意なる好敵手(ライバル)



#0
 百鬼あろえ……男性よか女性の方が好きというやや百合の入った女であり妙にムダな知識を持っていて、三国志
で特に蜀が好きなことから公明(孔明)党に投票をしているという変な人だ。
 ……これはそんな彼女の……人生最大の汚点(?)に関するエピアナザートライアルエール
※エピ『アナザートライアルエール』じゃなく、エピ『ソード』だからッ!!ってかそもそもアナザートライアル
 ストライカーにエールはないから!

#1
 天四斗(あまよと)、Eighter本部
 ドカアッ
 ビイ〜〜〜ンッ
梓與鷹(よたか)「なな……何だ!?」
 突如、ボーガンの矢が飛んでくる。幸いにも窓があいていたので、硝子が破損するということはなかったが……
 これも、かんなの運の庇護によるものなのか……
百鬼あろえ「……来たか……」
 はぁ……と、ため息をつきながら、あろえが呟く……
一同「はい!?」
 それが……今回のストーリーの始まりであった……
あろえ「……矢文ってあるでしょ?」
 あろえが飛び込んできたボーガンの矢を引っこ抜きつつ喋る
某敢(それがし・いさむ)「……うむ、あるでござるな……だが、それが一体……」
あろえ「時代は進化したのよね……」
 キュポッ
 しみじみ語りながら、矢を分解するあろえ……と、USB端子が出てきた……
あろえ「そう、これはただの矢じゃあないの……現代風矢文……題して、アローメモリ」
(いさむ)「むぅ、なるほど、時代は進化したものでござるな……」
與鷹(よたか)「いや、待て待て……今の時代、矢文よりも、Eメールの方が安全で速いだろ!」
 なるほど……と(いさむ)が納得する中、與鷹(よたか)が反旗を翻す
一同「……」
(いさむ)「……して、それが……何か……」
 ……バツが悪そうに(いさむ)が話を続けると……あろえは叫ぶ
あろえ「決闘よ!!!」
一同「はあ!?」
あろえ「ってなわけで、ちょっと行ってくるから」
 ……そういい残し、あろえは去っていく……

 天四斗(あまよと)、某所
*「フフフ、来たわね!あろえ!!」
あろえ「アンタねぇいい加減にしなさいよ!!」
*「ハッ、何を言う、このあなたの人生最大のライバル!千神(ちかみ)ろかいとあなたが闘うのは必至!!定められた運命
なのよ!!」
あろえ「うっさい!あんたなんか人生最大のライバルじゃなく汚点よ、汚点!!」
千神(ちかみ)ろかい「……さ!どこからでもかかってきなさい!!」
 大の字に手を広げて挑発するろかい
 ブチィ
あろえ「死ねや!!!」
 ドガンッ
ろかい「あ〜〜〜れぇ〜〜〜〜〜」
 キラ〜〜ン
 ブチキれたあろえは渾身の一撃をろかいに……

#2
あろえ「ふぅ……終わっ……」
 ドドドドドドドドドドドッ
ろかい「って勝手に終わらせないでよね!!!」
 だが、終わったかと思いきや……すぐさま猛スピードで帰ってくるろかい
あろえ「うそん……」
ろかい「さ、もう一度、今度は私から行くわよ〜〜〜!!!」
 ドッ
 唖然としているあろえに一足飛びかかるろかい……
あろえ「あまい」
 ゴギャアッ
 だが、あろえの裏拳が炸裂
ろかい「ぎゃふんっ!!!」
 そのまま、なんだかどうのも悦な表情で吹き飛ぶろかい
あろえ「うわぁ〜〜〜、『ぎゃふん』なんていう人はじめて見た」
 そんなろかいを見て、あろえはぽつりと漏らす……

 その後もあろえとろかいはドつきあったりなんだの……攻防を続け……
 暫くしたのち、ウンザリとした様子で口を開くあろえ
あろえ「ってか本当にもう、付きまとわないでくれる。今日も今日で、あとで壁の修理代払ってもらうからね」
ろかい「そんな……体で払えだなんて……」
あろえ「言ってない!!」
 即答なあろえ!
ろかい「でも、愛するあろえのためならば一肌脱ぐ……いえ、人肌で暖めて……」
あろえ「……ややや……やめてよね……」
※ってか何でろかいはあろえに付きまとっているんだ?
ろかい「そう、読者のためにサービス!!私がなぜあろえを愛しているのかというとあれは忘れもしない……少年
時代のあのころ……」
※……サービスなのか!?
あろえ「少年時代ってアンタ漢じゃないでしょうに!!」
ろかい「何言っているんです!心は漢!ならば()の体も漢です!!」
あろえ「あ〜〜。付き合ってられん……」
ろかい「ってアナタが邪魔するから読者が知りたがっている過去が語れないじゃないですか!!」
あろえ「ふふん、私が邪魔するのも全ては設定を考えていない作者を救うため!つまり、私は必要あ……」
 ドゴガンッ
 作者()の怒りに触れ、あろえはバラバラに……
あろえ「なるかいっ!!」
ろかい「で、話は戻って……さ!決闘よ!!!」
あろえ「そこまで戻るんかいぃ!!!!」
 ……で、ろかいがなぜあろえに付きまとうのかというと……その昔、あろえがろかいを漢と間違って告白したこ
とから始まるのです……
あろえ「……いや……あの……その……」
 ただ……本当に漢と間違って告白したのかは定かではない……
あろえ「ちょ、違……」
ろかい「さ!行くわよ!!2人の世界へ!!」
あろえ「誰がぁ!!!!」
 だが、確かなことは……今日もあろえはろかいに付きまとわれている……ということだ……
あろえ「ってこんなんで終わりでいいのぉ!?」
 ……あろえの受難は今日も続く……そう、そこにろかいが……百合がいる限り!!!
 頑張れ!あろえ!負けるなあろえ!……ろかいと幸せに……(うぉい!)


END

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