Eighter -Extra Voyage-
15ther 〜雨水家の家庭事情 D〜



#7
 突如訪問したのは(おぼろ)の弟、(りょう)……そして、(おぼろ)が日本五大財閥が1つ、S&W財閥の人間であることが発覚し……
 ややあって、雨水家家督相続を……なぜか脱衣麻雀にて決めることに……
 こんなふざけた方法で後継者を決めるなんて……どうにかしてますよ……全く……
雨水穀雨(こくう)「ふっふっふっふ……さぁ!脱げ!盛大に脱げ!」
一同(この人、自分の娘にまで脱げって言っているよ……)

 早速Eighter本部の空き部屋にて雀卓を設置したりバスタオルを用意したりと準備が行われる。
百鬼あろえ「で、誰が勝つと思う?」
雨水(りょう)「う〜〜ん、(おぼろ)(たき)も実力伯仲……だったのは2人が家にいた頃だ……今は……(たき)姉さんの方が……いやい
や、雀荘に通い詰めているという(おぼろ)姉さんの実力は未知数だし……」
 さりげなく質問してみる、あろえに、真面目に答える(りょう)……
梓與鷹(よたか)「……真剣に悩むなよ……」
(りょう)「ま、どっちが勝とうが俺は脱衣が見られれば……」
一同「コノッ、ヘンタイ野郎!!」
 どっか出ていけ!女の敵ッ!と(りょう)には大ブーイング……当然である……
安藤アイ「あの……本当にやらなきゃいけないのでしょうか?」
穀雨(こくう)「ああ」
 そんな中、脱衣はイヤ〜〜とアイとユイ……しかし、エロオヤジ、穀雨(こくう)は断固として譲らない。
安藤ユイ「……勝てない勝負はしたくないのですが……」
穀雨(こくう)「……そうだな……これがイヤならば……夜伽役にでもなってもらおうか!」
アイ、ユイ「!!!!……や、やります。やります!」
穀雨(こくう)「うん?どっちをだ?……麻雀か?夜伽か?両方か!?」
アイ、ユイ「麻雀の方です!!」
 両方なんてたまったもんじゃない!とアイとユイは声を張り上げて脱衣麻雀を行うことを宣言するのであった
穀雨(こくう)「おし、全員が快く承諾してくれたところで卓に付け〜〜〜」
一同(うわっ……酷い決め方……)
 穀雨(こくう)の脅しもあり、アイとユイは泣く泣く卓に、(おぼろ)(たき)は腕を鳴らしつつ卓に着く
雨水(たき)(おぼろ)の実力は未知数……おそらく雀荘で相当に鍛えたに違いない……)
(おぼろ)(たき)姉さんが手加減をするなんて考えられない……)
アイ、ユイ(あの〜〜〜、本当にお手柔らかにお願いしますよ……)
(おぼろ)(たき)(よって……ここは全力で打つ!)
 アイ、ユイの願いも虚しく(おぼろ)(たき)は本気モード……(おぼろ)(たき)との間でバチバチと火花が飛び交う……
アイ「えっと……サイコロ……振るんですか!?」
※ちなみに、親はアイ……そこから時計回りにユイ、(おぼろ)(たき)と並んでおります
(たき)(おぼろ)「ハッ!」
 ガカカッ
一同(積み込みぃ!?……)
 ヒュバアッ
 んでもってツバメ返し……
(たき)(おぼろ)天和(テンホー)!!七対子(チートイツ)!!」
 ダガンッ
 牌を倒して高らかに宣言する姉妹
※それにしても、両方とも七対子(チートイツ)天和(テンホー)なんて……凄いな……
(りょう)「やるなぁ、姉さん達……」
アイ、ユイ「ひいいっ!!」
(たき)(おぼろ)……あなたの腕はなまってないようね……」
(おぼろ)「姉さんこそ、腕を上げましたね……」
 ゴゴゴゴゴゴッ
 (たき)(おぼろ)との間で殺気が迸る……
與鷹(よたか)(……なんつ〜闘牌(試合)だよ……)

#8
 しかし、イカサマは何もその局だけに限らなかった……次の局からも、(おぼろ)(たき)のイカサマのヒットパレードが続
く……
(たき)四暗刻(スーアンコー)!」
 ドンッ!
(おぼろ)緑一色(リューイーソー)!!」
 バンッ!
(たき)国士無双(コクシムソウ)!」
(おぼろ)大三元(ダイサンゲン)」
 ずどおおんん!!
アイ、ユイ「ヒイイイアアアアア!!!!」
 局が進むにつれ、次々となくなっていくメイド2人の衣服……
(りょう)「一進一退……まさに鎬を削る闘牌だ!」
與鷹(よたか)「ってか一方的じゃねえか!!!」

アイ「こ、こんなのってあんまりです!!」
ユイ「そうです、少しは手加減してください!!」
 気付けばバスタオル1枚な2人……
(たき)「次でオーラスかしら!?」
(おぼろ)「そうなのだわ!」
※お前等の口調はどこぞの薔薇乙女か!?
アイ、ユイ「あの……私達の話聞いてます!?」
(たき)(おぼろ)「ハッ!」
 ガカカッ
 積み込む2人
アイ、ユイ「もしも〜〜し……」
一同(瀧と朧(コイツラ)鬼だ!)
(たき)(くっ……しまった……余計なもの入れさせられた……)
 下段が18枚ある(たき)の牌……
(おぼろ)「さぁ!コレでトドメよっ!大四喜字一色四暗刻(ダイスーシー・ツーイーソー・スーアンコー)!」
 満面の笑みを浮かべて牌を返す(おぼろ)
(おぼろ)「さぁて……私が勝った事だし」
穀雨(こくう)「うむ。これで、S&W財閥の跡取りは(おぼろ)に決定した」
一同「はい!?」
(おぼろ)「ちょ、ちょっと待って……普通負けた人がなるものじゃ……」
穀雨(こくう)「フッ、まだまだお前も甘いな……いつ、誰がそんなことを言った!?……私は脱衣麻雀で決める!……とは
言ったが、負けたほうが跡を継ぐ……とは一言も言ってないぞ……」
(おぼろ)「ぐあっ!はめられた!!」
穀雨(こくう)「それにな……麻雀で負けるような運と力の無いヤツにS&W財閥を任せられると思うか!?」
(たき)「……」
(おぼろ)「いや、でも、私にはEighterが……」
(たき)「あ、じゃあ、私が(おぼろ)の変わりに……」
(おぼろ)「ちょっとぉ……」

 と、言うわけで、(おぼろ)穀雨(こくう)の策略にはまり、EighterとS&W財閥……2つの道を歩むことになったのであった……


END

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