Eighter -Chaos Desorder-
58ther 〜荒廃せし黄金帝国マガラニカ B〜



#3
かれんがあるつてから入手したのは黄金帝国・墨瓦臘泥加マガラニカへ至るカオスプレートとレポート……早速『黄金』
の響きに導かれたかれんは強引に與鷹よたからと共に墨瓦臘泥加マガラニカへといったのだが……そこは……放射能汚染された
荒野であり……さらにカオスプレートは砕け散り……放射能汚染の中もとの世界へ戻ることは困難であり
……この危機的状況の中……一行はどうかれんを責め立てるのか!?
白拍子かんな「……こんな核の爆心地グラウンド・ゼロから元の世界へと戻ることは危険を伴うのでおすすめ出来ませんよ
 ……」
百鬼あろえ「……危険が伴うって……どういう!?」
帰れるんじゃないの!?とあろえが疑問を投げかけるとかんながそれに答えてくれる……
かんな「つまり、ノイズだらけの情報を転送すれば、バグが発生しやすくなるということです」
梓與鷹よたか「……なるほど……」
無理やり帰ることは出来るが、その際、人間としての形を保っていられるか保障はできません……ということ
だ……
雨水おぼろ「じゃ、どうすれば……」
おぼろが絶望しながら叫ぶと……かんなは、OCTUで何かを発見する。
かんな「……近くに避難できそうな場所がありますよ……」
あろえ「え!ウソ!?」
かれん「さすがかんな!私の妹!!」
與鷹よたか(……ちょっと前までは自分より優れた妹なんて認められないって言っていた様な……)
與鷹よたかは、かれんの豹変に呆れつつ、そんなことを思う。
かんな「どうやら墨瓦臘泥加マガラニカが栄えていた頃に作られたシェルターみたいですね……」
與鷹よたか「急ぐぞ!!」
今はそんな情報よりも、そのシェルターに向かうことが先決!と言うわけで、一行はシェルターとやらへ走り
出す
・
・・
・・・
與鷹よたか「ほう……アルティマイト製か……」
あろえ「今はそんなことに感心している場合じゃ無いでしょ!とっとと入るよ……」
與鷹よたかがそんなことを呟くが……今はそんなことに感心している場合じゃない……とあろえは叫ぶ
※ちなみに、アルティマイトはカオサイトの100倍……ダイヤモンドの1000倍の硬度を誇る、歴史の墓場の中で
 一番の硬度を誇る天然物質である。
與鷹よたか「おいおい、待てって……」
パシュンッ
あろえが急かす中、かんなはOCTUでシェルターを開け、一行は中に入る

#4
ガタンッ
ビィ〜〜〜ッビィ〜〜〜ッビィ〜〜〜ッ
あろえ「何よ!?何よ!?」
一行がシェルターの中に入った途端、扉は閉ざされ……けたたましい警告が鳴り響く
與鷹よたか「マズイな……警報システムか!?」
*「放射能を測定……除去します」
一同「はっ!?」
ブシュアアアアアア〜〜〜
侵入者を排除するシステムでも発動したのかと思いきや、突如放射能を除去します……などと四方からガスが
一行めがけて降り注ぐ
あろえ「うわっぷ!?」
それは、例えるならば、消火器を浴びせられるような感覚……暫くガスが放出され……やがて、ガスは
泊まる……
*「放射能レベル、低。障害、後遺症レベル、低。……奥へお進みください」
ガゴンッ
そんなアナウンスが聞こえたかと思うと……外へ続く扉の逆、シェルターの奥へと進むための扉が開かれる
與鷹よたか「……行く……しかないか……」
かんな「そうですね……」
と、言うわけで奥へと進む一行
あろえ「……ねぇ、リーダー……」
與鷹よたか「何だ?」
あろえ「さっきの放射能除去のアレだけどさ……」
與鷹よたか「分かっている……アレは自動的に動作するシステム……」
あろえ「でしょ?この不毛地帯に生き物がいるとは思えないし……いるとしても……いや、いたとしても
 既に滅びていると思うのよ……」
・
・・
・・・
かれん「あ、何か見えてきたよ……」
一同「んむ!?」
一行が通路を進むと……やがて目の前に頑丈な扉が出現する。
あろえ「……何かの部屋なのかしらねぇ?」
かんな「……開けますよ〜〜」
OCTUを接続してアクセスを開始するかんな……
ギギギギギギッ
扉の向こうには……
*「な……んだと!?」
*「お前さんたち……どこから!?」
*「まさか……外からか!?」
*「馬鹿言うな、外はもう1000年も前から放射能汚染されているんだぞ……」
*「しかしだな……」
ガヤガヤとしゃべりだす人々
あろえ「……何なの!?ここ!?」
コツコツコツコツ……
と、一行の前にやってくる老人
一同「最長老!?」
最長老「……お前さん方……よくぞ来なすった」
最長老……名前をソルダーノ・A・アライアンスと言った……
あろえ「ねぇ、おじいさん……ここって……黄金帝国・墨瓦臘泥加マガラニカなんですよね?」
ソルダーノ「墨瓦臘泥加マガラニカ……?ああ、外の人間が仮につけた名前か……」
あろえ「外の……?」
ソルダーノ「そうだ、ここはかつて黄金帝国と呼ばれた墨瓦臘泥加マガラニカ……その真名は……」
與鷹よたか「アロッティ……」
一同「え!?」
……唐突に判明した墨瓦臘泥加マガラニカの真名……與鷹よたかはこの国の何を知っているのか!?……
※知っていたのなら、来るのをとめればよかったのではないか……?フッ、甘いな……強引なかれんを前に
 抑止することは無理だったんだよ!(な、何だってぇ!!?)

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