Eighter -Chaos Desorder-
58ther 〜荒廃せし黄金帝国マガラニカ A〜



#0
それは……かれんが突如言いだした一言から始まった大事件……與鷹よたかを焚きつけ、歴史の墓場へ探索に行った
一行だったのだが……まさか、あんな事態になろうとは……

#1
歴史の墓場、某所
ビュウウウウウウウ〜〜〜……
砂塵舞い散る荒れ果てた大地……
百鬼あろえ「リーダー……帰りましょうよ……こんな場所」
梓與鷹よたか「……ここが……黄金帝国……だと!?」
・
・・
・・・
ことの起こりは3日前……
天四斗あまよと、Eighter本部
あろえ「あ、お帰りなさい、リーダー……」
與鷹よたかがとある依頼から帰ってくると……かれんが言い寄ってくる。
白拍子かれん「與鷹よたか……」
白拍子かんな「姉さん?」
少しだけ嫌そうな顔をしていると……かれんはレポートを手に語りだす
かれん「ちょっとあるつてから墨瓦臘泥加マガラニカに関するレポートを手に入れたんだけど……行ってみない」
一同「墨瓦臘泥加マガラニカ!?」
與鷹よたか「……黄金帝国と謳われたあれか……?」
※博識だな……與鷹よたか……まぁ、オーパーツとか歴史の墓場に関していろいろと調査をしていたりするから
 当然と言えば当然なんだろうが……
かれん「ええ、そうよ。ちなみに墨瓦臘泥加マガラニカへ至るカオスプレートも入手済みなのよ!」
じゃじゃ〜〜んと2枚のカオスプレートを見せびらかすかれん
與鷹よたか「……」
與鷹よたか(一体、どこから仕入れてきたんだ!?)
かんな(……ナゾですね……)
與鷹よたかとかんなはそんなことを眼で会話……
雨水おぼろ「ふぅん……そんなところになら、行ってみたいかも……」
と、おぼろ……なんだかどうにも乗り気である。
與鷹よたか「おいおい……」
かれん「でしょう……?さぁ……みんなで行ってみようか!」
まだ、レポートを読み終えてないんだが……と與鷹よたか……しかし、かれんが強引にまとめ上げる
與鷹よたか「ちょ待てって……」
かれん「さ!行きましょう!墨瓦臘泥加マガラニカは待ってはくれないわ!」
與鷹よたか「いや、待ってくれるだろ……相手は国だぞ……」
そんな與鷹よたかをサラリと無視して、かれんは強引に一行を墨瓦臘泥加マガラニカへと御招待する……
ヴオムッ
・
・・
・・・
歴史の墓場、墨瓦臘泥加マガラニカ
あろえ「……これのどこが黄金帝国って言うの!?」
ビュオオアアアア〜〜〜
そこは……砂塵舞う廃墟……どう見ても『黄金帝国』には見えない……
かれん「……滅びちゃった……のかなぁ!?」
あっれ〜〜、おっかしいなぁ……とかれん……そのかれんに、一行は冷たい視線……

#2
おぼろ「あのねぇ……かれんさん……」
もうちょっとよく調べてから言い出してね……とおぼろ。
あろえ「こんな場所、とっとと帰りましょう!」
かんな「それは出来ませんよ……」
あろえ、もう、墨瓦臘泥加マガラニカに興味を無くし、早々に帰りたい……のだが、かんなが帰れないと言いだす
一同「はい!?」
すっ……
そして、砕け散ったカオスプレートを指差す
おぼろ「……え、えっと……これって……」
かんな「こっちに持ってきた帰還用のカオスプレートです……」
※もう1枚は現実世界のEighter本部にある墨瓦臘泥加マガラニカへの転移用カオスプレートです。
一同「んなッ!!?」
おぼろ「ちょ、かれん!!」
かれん「……そ、そういえば……良く見たらあのカオスプレート……ヒビとか入っていたかも……」
一同「入っていたかも……じゃないし!!」
與鷹よたか「……かんな、OCTUで帰れないか……」
かんな「あ、やってみますね……」
と、言うわけで、OCTUを取り出すかんな……
かんな「ん?……これって……」
困惑するかんな……
あろえ「何?……何かあったの?」
かんな「えっと……この数値……分かります?」
OCTUを見せるかんな……と、そこには……目まぐるしく変化する数値が表示されていた……
あろえ「何……?これ!?」
與鷹よたか「まさかっ!?」
バッ
とっさに腕時計を見る與鷹よたか
赤く光りながらやはり目まぐるしく変化する数値……それを覗き込んだあろえは……
あろえ「何?……この空間は……デジタル機器を狂わす特性を持っているってこと……?」
かんな「……違います……これは……GM計数ですよ」
あろえ「何?その連邦軍の量産期みたいな名前……」
※ジムかよ!……ってそんなことを言っている場合じゃないから!
與鷹よたか「あ〜〜、つまり、簡単に言うとだな……放射能の強さを表す数値だ……」
サラっととんでもないことを言い出す與鷹よたか
あろえ「な〜〜んだ……ってええええええ!?」
※つまり、墨瓦臘泥加マガラニカは放射能汚染された大地ってことだな……
一同「そんなこと、簡単に言わないでくださいよ!!!」
おぼろ「ってか、このままここにい続けたら……」
あろえ「とにかく、とっとと帰りましょう!!」
かんな「……放射能に汚染された場所から元の世界へと戻ることは危険を伴います……」
おぼろ「え!?」
……さらに……帰還は絶望的……!?
一同「かれんん!!!!」
かれん「ちょ、ななな……何よ!!?」
……かれん……あんたって人は!!!……果たして一行は放射能汚染を解除し、元の世界へ戻ることが
出来るのだろうか!?
(放射能汚染を解除って……出来るの?……と突っ込んではいけない!)


続

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