Eighter -Chaos Desorder-
53rder 〜女壬生狼みぶろに亀裂が B〜



#3
ウルフ・ミブ、唐突に崩壊……それは四堕天しだてんが1人、歳刑星天さいぎょうせいてんがやってきたためであった……iいさみ、忠美が
死した中、帰ってきた歳四、総花、そうみずちおろちが牙をく……と、そのとき、明殺みょうさつ者が来訪して……
沖田総花「……明殺みょうさつ者……この期に乗じて明殺みょうさつ依頼を果たそうってわけ!?」
河上沢斗たくと「それも面白そうだね……」
一同「貴様!」
しれっと言い放つ沢斗たくとに、一行は怒りをぶつける……
沢斗たくと「……でも……そこの邪神に俺の獲物を横取りされるのは我慢がならないんだよね……」
スラッ
そう言い放ち、沢斗たくとは抜刀する。
一行は邪神……なんだそれは!?とキョトンとしている……
沢斗たくと「ってぇワケで……たおす!」
ニヤニヤしながら沢斗たくとは朗らかに言う
歳刑星天さいぎょうせいてん「……貴様が……我を!?」
神に楯突く愚か者が……ここにもいたか……と星天せいてんが語る
沢斗たくと「うん、覚悟しな……邪神」
歳刑星天さいぎょうせいてん「ハッ!」
そして、沢斗たくと星天せいてんとの死合が始まるかと思われた、その矢先、そうが2人を止める
斎藤そう「待て!明殺みょうさつ者!貴様のことなどこの際どうだっていい……だが、私たちだって……そこのヤツを
 放っておけるわけがないの!!」
沢斗たくと「じゃ、2人+オマケによる始めての共同作業ということで……」
しれっと愛の作戦だねなどとぬかす沢斗たくとに、そうは怒り叫ぶ
そう「……本気で殺すぞ?沢斗たくと!!」
沢斗たくと「またまたぁ……照れちゃって……」
神を前に、余裕だな……と星天せいてん
歳刑星天さいぎょうせいてん「痴話喧嘩はあの世でやれ!」
そう「誰がだ!!」
ズギャイイイッ
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ……お!!?」
そう、怒りの一閃……それは神たる歳刑星天さいぎょうせいてんを傷つける……人の身で神に傷をつけるなどと……星天せいてんの
プライドが許さない……
歳刑星天さいぎょうせいてん(バ……バカな……神たる我に……手傷を!!?)
歳刑星天さいぎょうせいてん「よかろう……」
ぐぎゅるっ
空間を歪めて刀を取り出す星天せいてん。その光景に、目の前にいる者が本当に神なのか!?と一行は驚く
土方歳四「なっ!?」
安村みずち「ねぇ、今の見た!?どんな手品だろうね?」
安村おろち「手品でもなんでもない、空間を歪めて刀を取り出しただけだ!」
総花、歳四(いや、十分手品……の域を超えてるし……)
歳刑星天さいぎょうせいてん「ハッ!歳刑咬齒さいぎょうきょうし」
キュゴガッ
馬鹿なやりとりをやっていると……鋭い刺突が2つ……みずちおろちに襲い掛かる
みずちおろち「てぇい!走牙勢そうがせい!」
ガガンッ
突進してそのまま刺突を繰り出し、刺突を突き破る
歳刑星天さいぎょうせいてん「……ほおう!?」
ガキだと思っていたが……やりおるわ!その流派は……天下太陰てんげだいおん流!?と星天せいてん
歳四「余所見してる暇は無いのよ!楔鬼颪くさびおにおろし!」
ゴアンッ
ジャンプして重力加速をつけてそのまま星天せいてんを串刺しにしかかる歳四
総花「はっ!無想三段むそうさんだん」
ドドドッ
総花も瞬時に星天せいてんの首、喉元の部分を3回突く
ガギンッ
総花、歳四「なっ!?」
……しかし、2人の刃は星天せいてんを貫けない

#4
歳刑星天さいぎょうせいてん「……お前らより……そこのガキの方がまだ楽しめる……失せろ!!歳刑咬齒さいぎょうきょうし」
ギュオアッ
牙のような鋭い刺突が総花、歳四の2人を捕らえる……
総花、歳四「くっ!?」
そう「お前の相手はこの私だっ!天狼禍亂てんろうからん!」
ゴガガガッ
総花と歳四を護るように、左片手刺突の乱撃を繰り出すそう
沢斗たくと「こっちもお忘れなく!流水舞るすいむ!」
ザザザザシュッ
更に沢斗たくとも流れる水のように4回の斬撃を星天せいてんに与える
歳刑星天さいぎょうせいてん「う……ぬぐ!?」
ザッ
総花、歳四の攻撃とは裏腹に、沢斗たくとそうの攻撃ではダメージを負う星天せいてん……咄嗟に後退る
みずち「やった!」
歓喜の声をあげるみずち……やはり、無邪気なのか……
歳刑星天さいぎょうせいてん(我の技を掻き消す存在が2人……さらに我に手傷を負わせることの出来る存在が2人……!?)
歳刑星天さいぎょうせいてん「フフ……面白い……面白いぞ!人間!!!」
ズオオオオオオッ
狂気の笑みを浮かべ、星天せいてんの邪気が増幅する……
歳刑星天さいぎょうせいてん「ハアッ歳刑穿錐さいぎょうせんすい!!」
ゴギュアアアッ
ドリルのように全てを貫くような刺突を繰り出す
そう沢斗たくと「はっ!」
バッ
それをいとも簡単に回避するそう沢斗たくと……
みずちおろち「やああああ!!走牙勢そうがせい!」
ガギンッ
そして、カウンターとでも言わんばかりにみずちおろちが2人して剣先を狙って突きかかる
歳刑星天さいぎょうせいてん「ぬ……ぬうううう!!!!」
ギリギリギリギリッ
組み合う2人……いや3人……
・
・・
・・・
ところで、歳刑星天さいぎょうせいてん相手に互角の攻防を繰り広げている4人はいいとして、総花、歳四は何をしているのかと
言うと……
総花「……す、凄い……」
歳四「ええ……でも……私たちだって……このまま黙って見ているだけで終わるわけにもいかないわ」
とてもじゃないが、自分たちが入り込む余地がなさそうな総花と歳四……だが、手をこまねいているわけにもいか
ず……
総花「歳四さん……」
歳四「……ええ、サポートに回るわよ!」
ダダッ
……かくて、一行は死合い続ける……そう沢斗たくとみずちおろち、オマケで総花と歳四は……無事に星天せいてんたおす
ことが出来るのか!?……そして、沢斗たくとはその後、無事に閣氏カクシ新撰組の一行を明殺みょうさつすることが出来るのか!?
(ちょ……)


続

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