#3
現代に黄泉帰った壬生狼（みぶろ）、閣氏（カクシ）新撰組……だが、現代に人を斬り殺すことを生業とするような組織を放って
おけるわけがない……と、壬生狼（みぶろ）の末裔の一部が壬生（みぶ）の豺（やまいぬ）となりて閣氏（カクシ）新撰組に迫る……
冥時（みょうじ）萌「明殺（みょうさつ）者！！」
近藤�i（いさみ）「あなた……何をしにきたの！？……」
河上沢斗「ふふん……」
突如現れた明殺（みょうさつ）者に、閣氏（カクシ）新撰組はちょっと戦慄……
斎藤弐（そう）「大方、この気を狙って明殺（みょうさつ）に来たのだろうが……」
沢斗「いいや、違うよ。今回はそっちの助っ人ということで……」
ぬけぬけと宣言する沢斗……だが、そんな言葉は誰も信じない
弐（そう）「黙れ！貴様如きに手助けされる壬生狼（みぶろ）ではないわ！！」
沢斗「……まぁまぁ……そう言わずに……」
どうどうと、弐（そう）を諌めつつ、両雄の間に割って入る
井上源次「……明殺（みょうさつ）者……お前も正義の元、殺る！！」
と、ここで、永倉新三、藤堂平乃が明殺（みょうさつ）者の方向を向く
沢斗「……で、壬生（みぶ）の豺（やまいぬ）さん……」
源次「ああ？！」
沢斗「殺しはいけない……とか何とか言ってたけど……殺さなければ、何をやってもいいの！？」
沢斗のその何気ない言葉に……新三、平乃がビクッとする
一同「……！？」
土方歳四「……どういう……？」
一体、どういうことだ！？と閣氏（カクシ）新撰組の面々が首を傾げていると、更に沢斗は続ける
沢斗「いやぁ……どうも最近、女犯罪者のみを更正させる〜〜だか言って陵辱の限りを尽くし、犯罪なんて
　こりごりとか思わせる組織が暗躍してるって聞いてね〜〜」
※ってかこいつ、女性犯罪者しか相手にしてこなかったのか……男性犯罪者はどうするんだろうね……
　女の方が色仕掛けをつかってどうにかこうにかしているのか……それとも……
一同「……」
その場に居合わせた誰しもが、じ〜〜っと源次を見る
源次「……フン、いいかぁ、今の時代、人を殺すのは犯罪行為だ！……」
沖田総花「強姦（レイプ）も立派な犯罪行為よ！！」
総花を筆頭に閣氏（カクシ）新撰組の面々ががぁっと咆える
沢斗「ん〜〜、壬生（みぶ）の豺（やまいぬ）ってか、さしずめ『壬生（みぶ）の送り狼』ってのが適宜だよね」
萌「それは、微妙に意味が違うだろう……いや、更生のついでに強姦（レイプ）している……のならあってはいるの
　……か？」
一同「いや、そういう話でもないから……」
萌が1人送り狼の字義から壬生（みぶ）の豺（やまいぬ）は本当に壬生（みぶ）の送り狼でいいのかなどと、どうでもいいことを考えていると
一行がすかさず突っ込みを入れる
松原忠美「そういうことなら、正義はこっちにある！」
シュランッ
明殺（みょうさつ）者の情報と源次の暴露から、閣氏（カクシ）新撰組の面々は再び闘志に火が付く

#4
忠美「アンタ達みたいな性犯罪者をのさばらせておくなんて、閣氏（カクシ）新撰組として許せないわ！」
ダッ
と、忠美、一足飛びにかかると……
ダダンッ
新三、平乃も飛び掛るの……と、思いきや、忠美に傅（かしず）くかのような体勢を取る
忠美「……はい！？」
一体、何事！？と忠美が思っていると……
永倉新三、藤堂平乃「……あの野獣から私たちを救ってください……」
突然泣きついてきた……
一同「……」
源次「うおっ！？てめぇら……あんなにイイ思いさせてやったのに……裏切るってのか！？」
新三「どこがよ！！」
平乃「無理やり奪っておいて！！」
忠美「このっ……女の敵ッ！！」
源次「ハッ！活人剣・裸生（らしょう）！」
ババシュアアッ
忠美「きゃあっ！！？」
ババッ
飛び掛る、忠美……だが、源次の剣により衣服だけ切り裂かれ、咄嗟に蹲（うずくま）る
一同「こ……コイツ……」
歳四（ヘンタイだけど出来る……）
一同、裸にされるのはいろいろ抵抗があるので、なかなか出撃できずにいる……
萌、弐（そう）「……」
と、そんなとき、別にそんな状況になっても動じないらしい弐（そう）と萌が動き出す……
ババッ
弐（そう）「何！？」
……だが、それよりも前に、新三、平乃が飛び掛る
源次「バカが！活人剣・裸生（らしょう）！」
バシュアアアッ
そして、2人とも衣服のみを切り刻まれるのだが……
チキキッ
平然と刀を突きつける2人
源次「のおっ！！？」
新三「……あなたが……こんな風に……ごにょごにょ……したんですよ……？」
平乃「裸に剥かれても……恥ずかしくないように……ごにょごにょ……」
羞恥心！？そんなもの、貴方の手によって既に無くなったわ！と2人が素っ裸で咆える
源次「しまったぁ！これじゃあこっちが集中できないッ！？」
弐（そう）「天狼飛杭（てんろうひこう）ッ！」
ズドオムッ
と、そこへ弐（そう）の刀が飛び、突き刺さる
源次「んがっ！！？」
萌「斬空破（ざんくうは）ッ！」
バシュアアアアッ
さらに萌の斬撃が源次にトドメを刺す
源次「おごへああ！！？」
・
・・
・・・
……こうして、壬生（みぶ）の送り狼……いや、壬生（みぶ）の豺（やまいぬ）はあっさりと壊滅した……
弐（そう）「はっ・・沢斗！！！どこへ行った！！？」
ふと気がつくと、明殺（みょうさつ）者もどこかへ消えていた……
萌「……本当にこっちの手助けをしていったのか！？」
�i（いさみ）「……アレが手助けかどうかは不明だけどね……」
弐（そう）「……」
と、言うわけで……閣氏（カクシ）新撰組は今日も悪人には容赦なく死罰を与えます！
※ちなみに、源次から解放されれた2人の女ですが、壬生狼（みぶろ）に関わることなく普通に生きていくことにした
　そうです。


END