Eighter -Chaos Desorder-
33rder 〜裏切りの女壬生狼みぶろ B〜



#3
閣氏カクシ新撰組の中に内通者がいる……そう思ったそうは早速捜査に乗り出す。隊内粛清で最も刀を振るったという
先祖の血が彼女にも流れ……そして、それが滾っているのだろうか……
斎藤そう(……まずは……萌か……)
この前、殺人料理人の弟子とか名乗る漢を斬ったとはいえ、彼女はもともと新撰組の家系の人物ではない……
と、言うわけで、そうは早速、萌の部屋へ……
ギイッ
冥時みょうじ萌「……」
部屋の中で……4本の刀を手に座禅を組んでいる萌
萌「……何か……用か?」
そう「……別に……」
萌「……ならば、去れ!」
そう「私が居ては困ることでも?」
ピリピリした空気が辺りを包み……
萌「……だったら……好きにしな……」
そして、暫く沈黙が続いたのち、萌の方が折れるのであった……
・
・・
・・・
ちなみに、その日は1日萌と一緒に居たのだが……特に収穫は無かった……
※どうでもいいけど萌の一日……起床→風呂→瞑想→食事→鍛錬→食事→瞑想→食事→鍛錬→風呂→睡眠→翌日
 (うわぁ……萌さん……なかなかにつまらない生き方してますね……)←ひどい……
翌日……
そう「……次は……」
やはり、酒を飲んだ勢いでベラベラと喋ったのではないのか……とそう、今度はしぎを監視することに……
ガチャリッ
芹沢しぎ「あ〜〜、ヒック……そう……どうしたの!?酒の相手でもしてくれるのぉ!?ヒック……だったら
 酒蔵からお酒を持ってきてくれると有難いんだけどぉ……」
廊下を歩いていたときから酒の匂いが充満していたりする……そして、案の定、今もまだ酒を飲んでいるしぎ
そう「……酒が入ると人を斬りたくなるんで……全く、嫌な遺伝だわ」
※酒の匂いを嗅いだだけじゃどうにかならないんですね……あ、そこらへんの分別はつくってことなのか……
 それとも……いや、この話には関係のないことなので、割愛します。
しぎ「ヒック……残念……」
……ちなみに言うまでもないですが、しぎの1日は酒、酒、酒、酒……お風呂もお酒で、枕も酒瓶……と、
言うか、酒樽の中で睡眠しているようです。
※酒樽の中で酒瓶を枕代わりって……よく眠れますね、しぎさん……ある意味尊敬できるよ……
……だが、内通している素振りは全く見受けられず・・そうが捜査を行ってから数日が過ぎた……

#4
近藤iいさみ「はい、ということで、今回の任務は夫、親、姉、弟など数々の人間を保険金殺人で殺した極悪人、
 三枝克羅さえぐさ・かつらの悪・即・斬よ……」
定期集会ミーティングにてiいさみ標的ターゲットを示す。
沖田総花「いいね。私が行くわ!」
iいさみ「お、即決即断。いいわね。総花」
総花「はい。iいさみさん。任せてください!」
そう「……」
話がトントン拍子で進む中……そうが何だか上の空……
土方歳四「ところで、どうしたのそう?……今日は蕎麦そばも持ち込まず……珍しいわね……」
※ってか、蕎麦そばを持ち込むことが通常ってな空気もどうかと思いますよ……
そう「ちょっと……ね……」
歳四「ふぅん……まぁ、いいけど、ちゃんと話は聞いていてね……」
そう(内通者がいるとしたら……今日、動くか……)
そして……定期集会ミーティングも終わり、一行は解散する……
そう「……」
・
・・
・・・
そうの目論見通り……内通者は遂に動く!
*「……ええ。そうなのよ。これからあなたをウチのメンバーが殺しに行くわ……」
そう「むぅ!?」
内通者を発見したそうは、彼女の一部始終を伺う
三枝克羅さえぐさ・かつら「……うちの!?……アンタ、閣氏カクシ新撰組なのか!?」
*「ええ……」
克羅かつら「ハハッ……ふざけるんじゃないよ!私をハメようってか!?」
*「あ〜〜〜。終わったらハメたいな〜〜なんて……」
克羅かつら「何を……頭おかしいんじゃないか!?お前……」
*「うふふ……私は結構本気よ?……とにかく、今回、あなたの元へ行くのは天才、沖田総花……先祖
 と同じく肺を病んでいるから埃まみれにすれば一発よ?」
克羅かつら「……何が狙いだ!?」
*「そりゃあ、もちろん、あなたのカ・ラ・ダ♪」
ゾクゾクっと背筋に寒気が走る克羅かつら
克羅かつら「気持ち悪いな……お前……」
*「ん〜〜ん、気持ちよくしてあげるわよ〜〜♪」
克羅かつら「……切るぞ(電話を)」
*「あ、とにかく、私はちゃんと伝えたからね……信じるか信じないかはあなたの勝手だけど……もし、
 信じたのならお風呂に入って待っててねん♪」
ピッ……
そして、携帯を切る女
*「んふふふ……」
ギィッ……
そう「……そうか……」
*「はっ」
その女はそうに気がつき、振り向く
そう「思えば、お前の先祖もまた、男色家ホモだったそうだな……柳璃るり!」
武田柳璃るり「ぐ……くっ!?」
※先祖が同性愛者だった武田はその魂を受け継ぎ同性愛者になっていた……!?そんな馬鹿な……
柳璃るり「ね、ねぇ……イイことしてあげるから……今の忘れてくれない……?」
そう壬生みぶの狼は何人にも飼う事は出来ん……」
だが、そんな言葉や体で揺れ動くにではなく、そうはそのままスっと抜刀……
柳璃るり「……そう……仕方ないわね……」
柳璃るりも、覚悟を決め、刀を取る……
さぁ、隊内粛清のお時間です!


続

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