Eighter -Chaos Desorder-
29ther 〜異常気象は人為で B〜



#3
*「また、首都高環状線も2つの台風が引き合うようにぐるぐるとめぐっており、前面通行禁止となっており
 ます……専門家の話によりますと『こんなこと、あってたまるか!夢か!?夢だな……そうだ!これは
 夢に決まってる!!そうじゃないと俺はイヤだ!!』とダダをこねており……」
一同「……」
更に異常気象のニュースは続く……もはや、これは以上なんてレベルではない……尋常じゃない状況である
雨水おぼろ「リーダー……これって……」
梓與鷹よたか「……異常だな……」
もはや……異常過ぎて……言葉が出てこない……
あろえ「はぁ〜〜〜……ひょっとして、コレと何か関係があるのかなぁ?」
と、そんなところに、水に浸ったのを乾かした……ような紙切れを持ってあろえが(着替えを終えて)やって
くる。
おぼろ「ん〜〜っと……」
『気象のことならなんでもお任せ。明日の天気はあなたの望みどおりに 間戸まっど京』
そんな言葉が書かれていた……
※ちなみに、濡れているのはあろえが雹の中抱えてもってきたからです。
一同「……」
何だ!?このサービスと一同は首をかしげる……
與鷹よたか「……」
そんな中、與鷹よたかだけが、険しい表情でそれを見つめる。
あろえ「でも、これって……明日は雨がいい、って人と明日は晴れがいいって人が出たらどうするんだろう
 ね?」
白拍子かんな「多分、晴れにしたい地域と雨にしたい地域を分けて実現するんだと思います」
素朴な疑問を口にするあろえに、そこへ登場したかんなが颯爽と答える
一同「分けて!?」
かんな「……地域までも同じ場合は……金額の良し悪しになるんじゃないでしょうか?」
ああ、なるほど……と、思っていると、沈黙していた與鷹よたかが口を開く……
與鷹よたか「……かんな……よもやと思うが……これは……」
かんな「オーパーツが使用されていますね……」
おぼろ「やっぱり……」
おぼろもうすうす気づいていたが、口にはしていなかった……
※と、言うかオーパーツ以外じゃ無理ですって!
かんな「しかも、ただのオーパーツではなく、オーパーツCP……しかも、九大オーパーツCPが1つ……
 パシフィスが悪用されています」
與鷹よたか「何だと!!?」
これには與鷹よたか、驚嘆。その叫び声に一同はびっくりする。
與鷹よたか「そうか!アトランティスにあらゆる情報……つまり、物質データ、電気信号データをプリントアウト
 することが可能であるように……パシフィスは……世界のあらゆる気象の制御が可能……」
一同「ンなっ!!?」
その機能に、一同絶句……
※ちなみに、九大オーパーツCPにはそれぞれそのCPにしか無いソフトウェアが入っています。……と、言う
 ことは……この先さらに現代技術を凌駕した7つの機能を具備したオーパーツCPが登場するんですね。

#4
與鷹よたか「行くぞ……」
かんな「はい」
與鷹よたかは、唐突に奪還、もしくは破壊を決意し、立ち上がる。
おぼろ「ちょ……どこへ!?」
かんな「既にアトランティスで調べはついています。東京都にある呉苛くれいじ研究所です」
いや、行くのは別にいいけど、調べはついているの!?とおぼろ……だが、抜け目のないかんなは超運を駆使して
既に調査済みである……
あろえ「……クレイジー……MAD……狂……!?」
※全部『狂』を意味する言葉だ!すごいな……
と、言うわけで、一行は急いで東京都へと飛ぶ……
・
・・
・・・
東京都、呉苛くれいじ研究所・内部
間戸まっど京「うはははははははは!!!はっはっはっはっは……見たか!これが俺の力!気象を操る力!神に
 等しい力!!……だれも俺のところへ依頼をしなかった報いと見ろ!!!」
※いや、誰も気象コントロールなんて出来るとは思っていないんで、こんな状況に陥るのは目に見えて分かって
 いた結果なのですが……せめて大衆の前で公開実験でもすれば話は別だったろうに……
ビ〜〜〜〜ッビ〜〜〜〜ッ
ビ〜〜〜〜ッビ〜〜〜〜ッ
勝利の余韻に浸っていると、突如、アラートが鳴り出す
京「ぬぅ!?侵入者!?……フン、氷に守られたこのわが城塞……誰も入ることは出来んわ!!」
氷に閉ざされた研究所……まさに難攻不落……何人も立ち入ることは出来ない……と思われていたの
だが……
バンッ
與鷹よたか「そこまでだ!間戸まっど京!!お前の野望も……」
京「ンなぁにぃい!!!!?」
突如、京がいる間に飛び込んでくる與鷹よたか一行
京「……キ……貴様ら……一体……どうやって……!?」
かんな「……氷なら溶かして入ってきました」
京「なっ……運の女神!!?……」
かんな「……八つ当たりで異常気象を起こすのはもうやめてください」
京「黙れ!世間が俺を認めなかった……誰も気象コントロールの依頼をしない……だったら……まずは
 気象がコントロールできることを見せ付けるまで!!!」
カカッ
パシフィスを操作する京
京「貴様ら……ここで死ね!!あの世に天気は無いからもう心配することは何もないぞ!」
かんな「そんなこと、させません!!」
だっ
飛び出すかんな……どうなる……今後の展開!!


続

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