Eighter -Chaos Desorder-
28ther 〜マヤ文明英霊奇譚 A〜



#0
それは、ある日、かんなが自分の家に帰った際に起きた出来事……
オーパーツが絡んだその事件は……Eighterも巻き込み、そして……まぁ、最後には解決するんだが……
※ってかオチを今言うべきではないです!!

#1
天四斗あまよと、白拍子家
*「ふんふんふん」
なにやら上機嫌で張り切って料理を作っているかんなの母……名前を白拍子れいらと言う。
白拍子かんな「……あれ?何かいいことでもあったの?」
白拍子れいら「今日は、あの人が帰ってくるのよ……」
かんな「え!?……本当!?」
れいら、うれしそうにそれを告げると……かんなもぱぁっと明るくなる。
……そう、その人とは……『白拍子ときお』……いわずと知れたかんなの父親である。
※ちなみに彼は婿養子です。旧姓は『嵐徹らんてつときお』と言います。まぁ、どうでもいい情報でしたね
れいら「今回は、マヤ文明の遺跡について調査していたって言っていたわねぇ……あの人……」
ときおは世界各地を転々としながら、各地の遺跡について調査をしているらしい……西アジア、エジプト、
イースター島などなど……各地を巡ってはたまに珍しいお土産なんかを持ち帰ってきているそうです。
※……はっ!?ひょっとして、かんなが與鷹よたかに好意を寄せているのは、父親と同じ匂いを感じ取ったから
 なのではないでしょうか!?(な、何だってぇ!!?)
かんな「早く帰ってくるといいな……」
れいら「ええ、そうねぇ……」
と、言うわけでれいらは再びキッチンへと戻る。
れいら「さて……あとはこのアーティーチョークを……」
ゴソゴソとあざみのオバケみたいなものを取り出すれいら。
※アーティーチョークって……れいらさん……一体何をおつくりになるおつもりで!?……と、言うか
 生で買ってきているんですか!?それ……どこで!?日本では気候の関係で生産できなかったような気が
 するんですが……
・
・・
・・・
白拍子ときお「ただいま」
そして、れいらが全ての料理を完成させ、丁度ダイニングで飾り付けたその時、父危篤……じゃなかった
……父帰宅。
れいら「あら、あなた……お帰りなさい」
ときお「いや〜〜、疲れたよ……」
かんな「あ、お帰り〜〜」
ときお「お、かんな……元気にしてたか?」
かんな「うん」
運で分かっているれいらさんはときおの持っている鞄をすかさず受け取り、ときおが脱いだ上着もきちんと
受け取りときおの部屋へと持ち運ぶ
ときお「……かんな……今日はお前だけなのか?」
かんな「姉さん達は今日はいないよ……」
ときお「そうか……」
※Q:姉さん『達』……ってかんなにはかれん以外にも姉がいるんですか!?
 A:はい、かんなにはかれん以外にも、もう1人姉がいます。……どんな人物なのか……そのうち登場
  させますので、覚悟して待っていてください。(何か表現オカしくない?)

#2
折角帰ってきたのに、残念だな……などとときお。
れいら「どこにいったのやら……あなたと同じように放浪してるんじゃないかしら?」
そこへ、戻ってきたれいらが言う
ときお「実に残念だな……」
れいら「でも、今日、あなた宛てに手紙が届いているわよ……」
ずず〜〜んと取り出したる真っ黒な封筒の手紙。なんだかどこぞの死者からの手紙を思い浮かべますが……
そんなものではありません。
ときお「……差出人は言わなくとも察しがつくな……」
……れいらから手紙を受け取るときお……差出人は……かんなの姉であり、かれんの姉でもあるもう1人
の姉であった……
ときお「……」
戦時中、赤紙とか呼ばれる代物があったかと思いますが、これはそれに近いものだと思います。
恐る恐るときおが中を確認すると……
『お土産を忘れし者には"死"を!!』
などと赤い字で書かれていた
ときお「今更だが……マヤの遺跡に帰りたくなってきた……」
れいら「あら、折角帰ってきたんですから、今日は帰しませんよ?」
うふふ……とれいら……家族をもう1人増やす魂胆か!?
ときお「と、とりあえず、今あるのはこれだけなんだが……」
それは……マヤ文明初代の王、ヤシェ・クック・モの帽子(本物)……マヤ文明の遺跡を探索していた際、
現地の民から贈られたものだと言う。
※レプリカじゃなく、本物を贈られるなんて……これも、超運の家系の庇護によるものか……
れいら「じゃ、それにしたらいいんじゃない?」
ときお「しかし、そうなると……かんなへの土産が……」
※ってか家に嫁と、3人の娘がいるんだったら事前に4人分のお土産を買ってくるんじゃないのか!?とか
 突っ込んじゃダメです。
……かんなはかんなで、お土産話が聞きたい……御所望のようで……ときおはマヤ文明の遺跡を探索して
いたときのことを聞かせるのであった
ときお「知っての通り、マヤ文明では月の光を神聖視していて……」
かんな「うんうん」
・
・・
・・・
ときお「そして……マヤ文明と言えば……」
てんてけてんてんてんてんてんてん、てんてけてんてんてんてんてんてん♪
 てんてけてんてんてん……ててれてんてけててん……♪
と、そのとき、ときおの携帯が鳴る。
※ちなみに着メロはBLIZZARD LOVEっす。(何!?)
ときお「はい、もしもし……な……なんだと!!?」
電話を受け、ときおの表情が一変する……果たして、その電話……一体どんな内容だったのか!?


続

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