Eighter -Chaos Desorder-
23rder 〜闇に煌めく綺羅星 A〜



#0
九星団……Eighterとの最終決戦に挑む!かくて、Eighter一行はかれんの導きにて第七天廟だいななてんびょうへ赴く!……
そして、まずはかんな、敢を除く6人とそれに対する九星団との死合が始まった……
※かんなと敢……暇そうだよね……この間……先に進んでいてもよかったのでは!?(をい)

#1
歴史の墓場、第七天廟だいななてんびょう・入り口
土山しんぎ「フッフッフッフ……待っていたぜ……闘気拳法家」
あつしおぼろ、あろえが死合っている最中、季良きよしの前に陣取る漢はしんぎ……
杜季良やまなしきよし「……」
それを無言で一瞥する季良きよし
しんぎ「お前の前回の忠告、身に染みた……そして、俺は目覚めた!殺気拳法家としてなぁ……あれから道場破り
 を繰り返して極めた俺の現殺神拳げんさつしんけん……さらに殺気を増幅する手甲・死視幎腕ししみゃくかいながある俺は無敵よ!!」
武器に振り回されていたしんぎは……武器を捨て、己の肉体のみでここまで鍛えてきた……と叫ぶ
※と、言うか道場破りで鍛えた拳法ってのはいかがなものなのか……こいつもまた、歴史の墓場から一時
 現実世界へ戻って腕を磨いていたってことなのか?!……う〜〜む。(をいをい、制作者……)
ぐおっ
拳を構えるしんぎ
季良きよし「……そうか……」
だが、特に何の感想も無い季良きよし
しんぎ「余裕こいていられるのも今うちだけだぜぇ……ほああ!殺元拳さつがんけん」
ゴウッ
殺気を纏った拳にて季良きよしを切り裂きにかかる
季良きよし重殴気じゅうおうき」
ガガンッ
対してオーラと拳による2連打を繰り出し防ぐ季良きよし
ビタリッ
季良きよし「……」
そして、拳と拳はぶつかり合い、そのまま静止する
しんぎ「フフフ……どうした!?まだ、俺の現殺神拳げんさつしんけんはここからだッ!」
バッ
咄嗟に距離を取るしんぎ
しんぎ「ハッ!飛手刀ひしゅとう」
バヒュアアッ
そして殺気の刃を放つ
季良きよし「おおお!飛潰気ひかいき」
ゴギャウッ
相手を吹き飛ばすオーラの拳と飛ばすが……殺気の刃に切り裂かれる
季良きよし「チッ……」
チュイッ
殺気の刃が季良きよしを掠め頬に切り傷ができる
季良きよし「……少しはやるようだな……」
しんぎ「甘く見ると……死ぬぜぇ!!斬鉄拳ざんてつけん!」
ゴビャウアアッ
文字通り鉄すら切り裂く殺気の拳が季良きよしに舞う
すすっ
ドギャアアアッ
だが、回避され……と、同時に地面に亀裂が走る……
しんぎ「避けたか……ならば……斬手双ざんしゅそう!!」
ズビャウアッ
殺気を込めた両手にて十文字斬りを繰り出すしんぎ
季良きよし「くそっ……双葬気そうそうき」
ゴガガウンッ
両手のオーラの拳を使って殺気の刃を殴りかき消す
しんぎ「フフフフ……フハハハハ……互角……だな……」
季良きよし「……互角……?俺とお前とがか!?」
しんぎ「ああ、そうだ……俺は殺気を極め……お前は闘気を極めた……同じようなを極めた俺たちの死合は
 総じて互角!!そういうことだ!!」
季良きよし「……互角……それは……どうかな!?」
ぐおおおおおっ……
季良きよしの闘気が静かに燃え上がる

#2
しんぎ「ぬっ!?……」
季良きよしの闘気が増したことを傍観するしんぎ……だが、ただ見ているだけではなく、次の行動に移る……
季良きよし「ハッ!双葬気そうそうき!!」
ゴガガウウンッ
そして殴り潰すオーラの拳がしんぎに飛ぶ
しんぎ「……訂正する……俺たちの死合は互角ではないっ!」
ボッ
季良きよし「!!?」
しんぎの殺気が篭った拳が季良きよしのオーラを突き破る。これにはさすがの季良きよしも驚きを隠せず……
しんぎ「この死視幎腕ししみゃくかいなを装備している俺の方が貴様より上だッ!」
ドゴオアアアッ
季良きよし「ぐ……ごおお!!?」
ズダダンッ
ダンダンッダダンッ
そのまましんぎの拳をまともに食らい、吹き飛ばされる季良きよし
しんぎ「フフフ……フフフフ……」
殺気を纏った拳を構えるしんぎ
季良きよし「……」
しんぎ「感謝するぜ……闘気拳法家……お前のおかげで俺はこの力に目覚めることが出来た……」
ズドオムッ
力を誇示するかのごとく、殺気を放ち近場のものを切り裂く……
しんぎ「……この、力……俺はこれで更なる上を目指す……まずは貴様を殺して……先へ進む!!」
ごぐおおおおっ
しんぎの殺気が高まり、彼の両手から殺気が迸る
しんぎ「死ねぃ!闘気拳法家!!」
ドゴガアアアアッ
しんぎ「……ぬ……う!?」
殺気を纏った必殺の一撃……だが、殴った場所に季良きよしはおらず……
しんぎ「ちっ……どこへ行った!?」
季良きよし「……どうやら……手を抜いて闘えるような相手ではないようだな……」
其の時、背後から声がする……
しんぎ「負け惜しみを!?」
ババッ
咄嗟に振り向く……のだが、そこに季良きよしはいない……
季良きよし「……俺はここだ……」
また、背後から声がする
しんぎ「なっ!!?」
ババッ
振り向くと……今度は季良きよしを発見
しんぎ(コイツ……得体が知れない……ぜ!!?)
季良きよし「……行くぜ……殺気拳法家……ここからの俺に力加減は出来ん……全力でかかってこないと
 ……簡単に潰されるぞ!?」
ぐおおおおっ
季良きよしの闘気が燃え上がる
しんぎ「ほざけやがってぇ……だったら……本気で潰してやるぜ!おおおあああ!!」
ダッ
ドゴオアアアアッ
両者、一足飛びにかかり、そのまま激突す……両者、ここからが真の勝負になる……!?
しんぎ季良きよし「おおおおお!!!!」
ガガアアアッ
激しくぶつかり合う殺気と闘気……果たして……この死合……勝つのは……どっちだ!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ