Eighter -Chaos Desorder-
6ther 〜蠍の瓊玉いしは誰の物 B〜



#3
早速與鷹よたか天四斗あまよと市長に問い合わせ、なんとか譲ってもらえないか……それが無理なら購入できないか……
と話を持ちかけてみるのだが……
天四斗あまよと天四斗あまよと市長宅
市長「ハン、話にならんな……あれは儂が大枚叩いて入手したものだ……」
梓與鷹よたか「……それは知っております……ですが……」
市長「……運の女神……かんなの言うことは真実だ……それは認めよう……確かにあなたの先祖の品
 だったかもしれん……が、今、それは儂の手の中にある……」
與鷹よたか「……ですから、購入します……と……」
市長「ダメだ……」
白拍子かんな(リーダー……話が進みませんねぇ……)
與鷹よたか(……ああ……)
市長の娘「じゃ、せめてなんでダメなのか理由だけでも教えてあげればいいじゃない……」
と、そこに市長の娘が……
市長「……うむ、運の女神がいるから別に教えなくても分かるものだと思っていたんだがなぁ……」
與鷹よたか「……」
市長「……はぁ、しかたあるまい……では、語ろう……ああ、運の女神殿、あなたは口をはさまなくて
 結構ですぞ……」
かんな「は……はぁ……」
そして、市長は語る
市長「いいですかな……新聞に大々的に儂が落札した……と出ているんだ……それを数日も経たない内に
 転売したなどと……儂的にありえん!!」
一同「……」
なんだかすご〜〜く、個人的な理由だった……
與鷹よたか「……はぁ……そうですか……」
仕方がない……とすごすごと帰ろうとした矢先……
市長「ま、どうしてもって言うのなら……」
與鷹よたか「いうのなら?」
市長「運の女神殿に一晩……いや、二晩程儂の相手をして……」
かんな「嫌です」
即答してみるかんな……まぁ、当然ですよね……脂ぎったオッサンに傅く少女なんて……なんかすごく
犯罪の匂いがする……
※ってか、一晩から二晩に言い直すなんてなんてケダモノなんだ、この市長は……早いとこ失脚させた方が
 天四斗あまよとのためになるんじゃないか!?
バタムッ
執事「大変です!市長!」
と、そこへ執事が慌ててやってくる
市長「何を慌てる……瀬場朱茶せば・あかさ瀬場朱茶せば・あかさ「こ、このようなモノが……」
※『瀬場朱茶せば・あかさ』……『セバ・スチャ(ン)』!?ま……まさかね……ハハハ……
と、1枚のカードを差し出す執事
一同「ん〜〜!?」
『今宵、スコーピオを頂きに参上します 九星団』とある。
市長「犯行予告!?」
市長の娘「うっそ〜〜!?初めて見た!!」
と、ちょっと喜んでみる娘さん
與鷹よたか「九星団……か」
市長「な……何だ!?知っておるのか!?貴様……」
與鷹よたか「……荒事専門の何でも屋……事をなるだけ穏便にすますEighterウチとは理念が違う組織……
 それが確か九星団だったはずだ……」
一同「何とぉ!?」

#4
……それから暫く天四斗あまよと市長宅はバタバタする騒ぎになってしまい……が、まぁ、数時間もすると一応の
平静を装うことに成功する
市長「……アンタら……九星団に対抗する組織、Eighterでいいんだな?」
與鷹よたか「いや、まぁ、別に対抗しているわけじゃないけど……」
寧ろあっちが対抗しているんだよな……と與鷹よたかひとりごち
市長「恥を忍んで頼もう……どうか、九星団からスコーピオ……」
……と、ここまで言いかけて、首をかしげる市長
市長「瀬場せば……」
朱茶あかさ「はい、なんでございましょうう?市長」
市長「スコーピオとは何だ?」
朱茶あかさ「はて……?」
執事も首を傾げる中……與鷹よたかが呟く
與鷹よたか「『ドラウプニルの瞳』の正式な名前だ……」
劇中には登場しなかったけど、最初、会話した際にポツリと言った記憶もするんだがなぁ……と與鷹よたか
朱茶あかさ「なるほど……スコーピオ……確か蠍という意味でしたな……確かに、あれの呼称としてはそちらの
 方が相応しい」
市長「何を言う!?新聞にデカデカと『ドラウプニルの瞳』と載っているんだぞ!いまさら『スコーピオ』に
 変えられるか!」
一同「……」
與鷹よたか「いや、今はそんなことを言っている場合じゃないでしょうに……」
物凄く個人的なことにこだわるんだなぁ……この人……やっぱ本当に天四斗あまよとを任せていいのか!?と一同は
思う
朱茶あかさ「では『ドラウプニルの瞳(正式名称:スコーピオ)』の件ですが……」
市長の娘「……それ、逆にややこしい……」
・
・・
・・・
ともかく、意固地になっているのは市長だけなので、みんなは普通に『スコーピオ』で通すことに……
與鷹よたか「あ〜〜、と、言うわけで……急遽、市長からの依頼で、スコーピオを九星団から守ることになった」
與鷹よたか、メンバーを集めて説明を行う
朱茶あかさ「ふむ、Eighterと言う割に8人ではないのですな……」
與鷹よたか「……1人はふらっと剣の修行に出てしまってな……また、ある1人は……自分がいなくとも別に
 何とでもなるだろう……と今回参加をパスっており……またある1人は雀荘に繰り出してきます……
 などとふざけた置手紙が……」
と、言うわけで、この場には與鷹よたか、かんな、あろえ、あつしつかさの5人が……
……さて……與鷹よたか一行は九星団からスコーピオを守りぬけるのか!?


続

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