Eighter -Blindness Wizard-
44ther 〜もりかけ恐ろしい B〜



#3
山咲(やまざき)桜「話を続けますよ……」
梓與鷹(よたか)「あ、あぁ……」
 まだ衝撃が覚めぬまま、一行は更に話の続きを聞くことにした
桜「その掛居(かけい)学園ですが、新設されるキャンパスは大阪の敷地があることが前提で計画が進んでいたという疑惑が
持ち上がっています」
 これが、通称掛居(かけい)学園事変と呼ばれる出来事である。
加駕美禊(みはら)「ンなアホな!」
 思わず突っ込まずにはいられなかった。
 どうして愛知にある大学のキャンバスが、大阪に作られることになるのか!?
百鬼あろえ「あ、わかった!つまり、二つの学校の所在地が偶然にも同じ名前の都市だったってことね!」
桜「いえ、違いますが……」
あろえ「アルェ!?」
 第一、同じ名前の都市だったとしても県名見て気づけよ!という話なのだが……
 いや、今の時代、都道府県名を省略してもOKだから、その弊害があったのだろうか!?
※それにしても郵便番号とかでわかるわボケ!
(かみ)総介「当然、調査していけばこの疑問にぶつかることになる」
 まずは土地を売買するブローカーへコンタクトをとってみたのだが、しかし、どうしてこんなことになったのか
彼らも分からないという。
 更に土地を購入する愛知県の大学へも問い合わせてみたのだが、同じく、どうして大阪の土地を購入することに
なったのか、誰も分からないという。
総介「こうして、謎が謎を呼び、その深淵を覗こうとした男は死を選んだというわけだ」
美禊(みはら)「ちょ〜、待たんかいッ!」
 そんなアホな話があってたまるか!とキレ気味で突っ込みを入れる美禊(みはら)であった。
與鷹(よたか)「なぁ、やっぱりこの事件って……」
 そして、総介がここへやってきた時点で薄々わかっていたことだが、與鷹(よたか)は核心に迫るために総介に問う
総介「そうだ、この事件を裏から操っているのは場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)だ!」
 あぁ、やっぱり……と、言った感じの與鷹(よたか)であった
桜「ちなみに、土地を売買していたブローカー団体ですが、既に存在しません」
美禊(みはら)「そりゃどういう意味や!?」
 それは、既に場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)に……七罪塔(しちざいとう)天命(ネフェシュ)を奪い取られて死んでいるという意味に他ならない。
総介「そして、これ以上の悲劇を生まないためにも、俺たちはいかねばならない!」
美禊(みはら)「いや、行くってどこにや!?」

#4
白拍子かんな「先程の依頼についてですが、何故死ぬことになったのか、その理由を説明しても、納得してもらえ
るとは思いませんが……」
美禊(みはら)「どういうこっちゃ!?」
 常人に場違いな黒き遺物(ネガティヴ・オーパーツ)だの、七罪塔(しちざいとう)だのを説明しても理解されるわけがないということだ。
桜「世の中には知らない方がいいということも多々あります……それでも、あなたは知りたいですか?」
美禊(みはら)「当然や!ウチはサスケ……やのうて、ウチはそのためにここにおるんや!」
※どうして唐突にNARUT〇のキャラ名を叫びだしたのか、それは謎に包まれております
 彼女の覚悟は無駄に固い。ならば、同行してもらって実際に見てもらった方がいいかもしれない。
 と、いうわけで、こっちの依頼は一旦置いといて、七罪塔(しちざいとう)をどうにかするべくEighterは動き出す。
與鷹(よたか)「それで、総……奴らはどこに向かうと思う?」
 二拠点同時襲撃もありうるか?と與鷹(よたか)は問う
 だが、その可能性は低いだろうと総介は睨んでいた。七罪塔(しちざいとう)も余力がなく、しかも、シレントワイザードとも敵
対しなければならないのがその理由だ。
総介「俺たちがどこへ行けばいいのか、それをかんなが決めろ!」
與鷹(よたか)「えぇ……」
 ここにきてまさかのかんな頼りとは、思わず與鷹(よたか)も呆れるのであった。
かんな「……大阪に急ぎましょう」
総介「決まりだな!」
 決戦の地は大阪……かくて一行は大阪へと向かうのであった。

 大阪、盛供(もりとも)学園
 一行はそこの売却予定地と書かれた看板の立っている場所へとやってきた
與鷹(よたか)(どうやらシレントワイザードはまだ嗅ぎ付けてきていないようだな……)
総介(フン、だがそれも時間の問題だろうな……)
 周りを見吾渡しながら與鷹(よたか)がそんなことを言うが、気休め程度だろうと一喝する総介
天城声吉(ごえよし)「何やアンタら?……ここはMyThRIr(ミスリル)の管轄やで!」
 そして、その場にいたのはMyThRIr(ミスリル)の調査員であった。
與鷹(よたか)「ここは直に戦場になる。だからとっとと逃げてくれ」
声吉(ごえよし)「はぁ!?何アホなこと()うてんねん」
総介「痛い目に合わないと分からないようだな?」
與鷹(よたか)「おい、総!」
 いきなり喧嘩腰な総介を思わず止めにかかる與鷹(よたか)。


続

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