Eighter -Blindness Wizard-
41ster 〜深遠の嘘殺黒蜥蜴 C〜
#5
*「SRAPだと?!……どうして奴がここにいるんだ!?」
上(総介「さて、貴様らの横暴もこれまでだ」
*「あ、あの……すいません……あなた方は?」
山咲(桜「はい、すべて警部にお任せください」
*「いや、そうじゃなくて……」
会話が全然かみ合っていない
桜「皇殉(……彼らは中国政府直轄の特務機関なんて言ってますが、実際には中国政府とは何の関係もないただの秘
密結社です」
一同「な、なんだってぇ!?」
*「チッ、そこまで知っているとは……」
*「ここは一旦退くしかない……」
総介「フッ、そうは問屋が卸さん……行け!」
化野梶太郎(「おっしゃぁ!俺の出番だな!」
ドゴス、バキッ
荒事専門は梶太郎(の役目。最早彼は梶太郎(の体のいい鉄砲玉のような扱いになっている。
※本人が文句言ってないのでそれでいいのかもしれないが……
*「アンタら、一体何なんだ!?」
総介「邪魔したな……」
鶺鴒大学の一員の問いかけには一切答えず、総介らはノした皇殉(の連中を抱えて去っていくのであった。
*「クッ、我らは貴様らに届かなかった……だが、皇殉(をあまり舐めない方がいいぞ」
梶太郎(「あぁ、そうかい、喧嘩上等だ!」
梓與鷹(「いや、喧嘩っ早過ぎるだろ……」
あきれてものも言えない與鷹(
*「貴様らは俺たちから何か情報を引き出そうと思っているのだが、残念だったな」
桜「いえ、そんなことはしませんよ」
一同「はぁ!?」
総介「こっちには貴様らの情報を貴様ら以上に知ることができる術があるんでな」
*「何を馬鹿なことを……」
運の女神と呼ばれるかんなのことを知らなければ、誰だってそういうだろう……
與鷹(「総、こいつらが大学だけにきているとは俺には思えんのだが……」
総介「当然だろう、次はお前たちの家だ!」
まぁ、そうなるわなぁ……と、言うわけで一行は袁(教授の家へと向かうのであった。
北海道某所、袁(教授邸宅
一時は報道陣が押し寄せていたその場所も、今は皇殉(の連中が押し寄せているだけだった
*「あぁ?てめぇら、俺たちはは中国政府直轄の特務機関……」
総介「それはもういい」
いや、この場にいる皇殉(の連中は自分たちが秘密結社だってバレていないって思っているから粋がっているんで
あって……と、いうか、彼らにしてみれば総介との出会いは初回なので……
#6
ともかく、総介の命令に忠実に従うしもべ、梶太郎(の手によりこの場にた皇殉(の連中も捕縛される。
総介「これで少しは静かになったか……」
袁高藷(、袁洲葎(「す、少し?!」
これで少しなら、全力ならどうなってしまうのか、想像して戦慄しお互いに体を寄せ合う姉弟であった。
*「どうやら鶺鴒大学、袁(の屋敷に向かった同胞は倒されたようです……」
そんな一部始終を影から観察して報告する皇殉(の連中
*「どうします。虎主席……」
そして、一同は皇殉(を束ねる長、虎宙典(を見る。その言動を固唾をのんで見守る。
虎宙典(「……厄介な奴が出張ってきたようだな……」
だが、奴の息子や娘も、そこにいるのであれば……奴らを利用すれば目的は達成できるはずだ……
そして、そんな皇殉(の動向を観察しているのは場違いな黒き遺物(、最高峰、七罪塔(である
シャイターン「フム、表立って行動しなければ、魔術師は嗅ぎ付けてこないか……」
これはちょっとした確認でもあった。シレントワイザードの魔術師がどこまで場違いな黒き遺物(……七罪塔(のこ
とを嗅ぎつけられるのか。
それが分かっただけでも少しだけ収穫だ。
あとはこのまま最後まで姿を見せない……なんてわけにもいかないが、皇殉(の奴らを操り、Eighterの連中を叩
き潰す……こともまぁ、できないだろうが、出し抜くことができれば上々。
その時に姿を見せればいいだけだ。
シャイターン「さて、どこまで使えるのか……お手並み拝見といこうかな……」
悪い笑みを浮かべながらサタンは見学を続けるのであった。
與鷹(「なぁ、そろそろ教えてくれよ、総……袁(教授が何をやっていたのかを……」
いや、実際にはかんなに聞けば一発解決なのだが、総介は何か知っていそうなのでならば、聞いてみようという
わけだ。
総介「そうだな……」
高藷(、洲葎(「え?!この前は何も知らない風な……」
桜「あれは嘘です」
高藷(、洲葎(「え〜〜?!」
総介「皇殉(の狙いは教授の研究成果だ!」
與鷹(「……」
まぁ、そうなんだろうなぁってことは與鷹(でもわかる。
問題はそれが何かということだ。
続
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