Eighter -Blindness Wizard-
6ther 〜彼女は暗闇(やみ)へ還る B〜



#3
 かれん VS フキエル。互いに渾身の一撃を叩き込み、派手に吹き飛ぶ。
 果たして、勝者はどちらなのか!?
白拍子かれん「こんなところで寝ていたら確実にかなり姉さんになんかされるぅ!」
 かなりにイビられる恐怖からバっと身を起こすかれん
かれん「アンタの負けよ!フキエル!」
フキエル「クッ……」
 フキエルにはここで敗北するときついお仕置きが待っているとかそんなことがないため、執念で起き上がらなけ
ればいけないという強迫観念に迫られなかった……
 故に、この勝負、かれんが勝ったのだ
※そんな勝ち方でいいのか……
フキエル「……確かに俺の負けを認めよう……だが、エランドラ様は俺なんかとはくらべものにならない程強い」
かれん「こっちもいいことを教えてあげるわ、かなり姉さんは悪魔みたいにえげつない……じゃなかった強い!」
 本音ダダ漏れじゃないですか……
 そんなかれんの言葉を聞いて、フキエルはその場で気絶する。
 そして、ナナも魔導書娘の姿に戻るのであった。
かれん「……さ、とっとと合流しようっと……」
 なんか屋上が騒がしいわね……ってなわけでかれんも屋上へと足を運ぶのであった。

 そして、死合は屋上にて、かなり VS エランドラへと移行する。
エランドラ「てめぇらが何者かは知らねぇが、俺様の前に立ちふさがるというのならば、容赦はしないぜぇ!行く
ぜ!セラ」
セラ「準備はできています」
 静かにそう呟くセラ。
エランドラ「おっしゃ〜!我が元に帰れ(ヴォレーゲン)!」
 エランドラが暑っ苦しく叫ぶとセラは綴じ合わせが解かれた本のように無数の紙片となりて宙を舞い、エランド
ラの周囲を円を描くように回りだす。そして、彼を守る鎧となる
 何!?この敵に回った勇〇王……
エランドラ「うおおお!碧玉の荒ぶる双炎に照らされし灼熱の魔星、その御力、我が刃となりてここに顕現せよ、
シャガイ!」
 ボッ、ボボボボボッ
 緑色の炎が集まり大剣を成す。
エランドラ「生ける炎の舞(フランベ・スァパト)!」
 ズドオンンッ
一同「うおおお!?」
 緑の炎を纏った渾身の一撃が屋上ひいては中学校を震撼させる。
かなり「オ〜〜〜ッホッホッホッホッホ、覚えておきなさい、どんな威力の攻撃も当たらなければ意味がないわ」
 事も無げに回避して見せるかなり。
 ざしゅんっ
 それだけではない、すれ違いざまにエランドラに一撃浴びせるくらいの余裕だ。
エランドラ「ハッハ〜、やるなぁ、だが、こんなかすり傷、ガムテープ張っとけばワケない!」
梓與鷹(よたか)「無茶苦茶だぞこいつ」
 思わず呆れてしまう與鷹(よたか)

#4
かなり「あらん……体力バカなのね……」
エランドラ「バカはバカでも愛されるバカだぜ!」
 いや、自分で自分の事をそんな風に言わんだろ……
かなり「力押しって私の趣味じゃないのよね……」
 はぁ、とため息を一つ。
※ちなみに、力押しが得意なのはかれんです。
エランドラ「どうした?もう降参するのか?もちっと俺を楽しませろよ!」
與鷹(よたか)(こいつ、当初の目的を忘れてるんじゃないのか?)
(かみ)総介(フッ、戦闘バカによくある話だな……)
 いや、そんな一言で片づけられても……
 だが、今はそれが逆にあり難い。こいつがかなりにくぎ付けになっている間にかんながゴールを倒せれば……
かなり「それはこっちの台詞よ、貴方こそ、私を楽しませてくれるのかしら?」
 いつの間にか大鎌の形だった真殺影刃(しんさつえいじん)は大剣にシェイプシフトしている。
 ちまちま削っていても何の痛痒も与えられないのならば、戦法を変えるしかないということだ
エランドラ「面白ぇ、この俺様に力で対抗しようってか!いいぜぇ、付き合ってやらぁ!」
 叫ぶと同時に一気にかなりの間合いに飛び込むエランドラ。
 そのまま緑色の炎の大剣を両手で構え上段から一気に打ち下ろす
エランドラ「生ける炎の舞(フランベ・スァパト)!」
かなり「はっ降魔烈破閃(ごうまれっぱせん)・大千世界!」
 ズドンッ
 かなりに力を貸す女王禍(ジョーカー)は、技の破壊神と呼ばれており、力押しは不得手である。
 だが、力押しが不得手なだけで力に対して力で応戦する技がないわけではない。
 かなりが今しがた放った技……これこそ、力に対して力で応戦する女王禍(ジョーカー)の奥義が一つ。千の斬撃に相当する一
撃を繰り出す剛毅な技だ。
エランドラ「うごごご!?馬鹿なっこの俺様と互角……いや、わずかながら押されているだとぉ?!」
 まさか、貴様一瞬の間豪の力を使えるが後は衰弱しきるというあの秘孔でも突いたんじゃあるまいなとか言い出
してくるエランドラ。
 そんな漫画じゃないんだから……
 そして、そんなことをやっている間にエランドラは吹っ飛ばされる。
エランドラ「はっはっはっは!」
 地面に激突して盛大に笑うエランドラ
與鷹(よたか)(どっか変なところでも打ったんじゃ?)
エランドラ「楽しいなぁ、オイ!」
 こんなに楽しいのは総帥に喧嘩売ってボコボコにされたとき以来だぜ!って言い出すエランドラ
 お前はお前で何やってんだよ!

#5
かれん「ここね」
 そんなとき、かれんも屋上へたどり着く
かなり「あら、かれん。いいところに」
かれん「げっ!?」
 最悪なタイミングだ……と思ってしまうも時すでに遅し
かなり「かれん、二連続で死合ってみる気はない?」
かれん「あるわけないでしょッ!」
 なんでそんなことしないといけないのよ!
かなり「かれんにお似合いの力馬鹿(パワーファイター)よ?」
 なんか馬鹿にされている気がする。
エランドラ「おらあっ!」
 それはエランドラも同様で、直感的にそう感じた彼は再びかなりに襲い掛かるも、かなりは大剣にシェイプシフ
トさせた真殺影刃(しんさつえいじん)でこともなげに受け止める。
かなり「ちょっと今妹を説得中なんで邪魔しないで」
エランドラ「五月蠅ぇ!てめぇは黙って俺の相手をしやがれってんだ!」
 やっぱり、当初の目的を忘れているエランドラであった。
かなり「……いいわ、だったら思い知らせてあげるわ」
 かれんを折檻するのはいつでもできるけど、エランドラをぶちのめすのは今しかできないことだから
かれん(……)
 なんか背筋がゾクっとするかれん。
かなり「オ〜〜〜ッホッホッホッホッホッホ、かなりに逆らいし者には"死"を!」
 かなり、やる気を出す!


END

前の話へ 戻る 次の話へ