Eighter -Blindness Wizard-
1ster 〜動き出した七罪塔 C〜
#5
警視庁が手を焼く犯罪斡旋アングラサイト、闇の職安……それは場違いな黒き遺物(が関与しているものだった。
総介はEighterを協力させて闇の職安を解体せんと歴史の墓場に赴く。
梓與鷹(「バックアップデータだと?!」
《シルエット》の発言をオウム返しする與鷹(。
*「最も、いつ作られたものなのかは知らないけどね……」
山咲(桜「……しかし、森メメントが廃棄され、アスモデウスが破壊された今、何故バックアップデータが動き出し
たのでしょうか……」
上(総介「いや、森メメントが廃棄され、アスモデウスが破壊された今だからこそ動き出したのかもしれんな……」
とある破面(の十刃(が一人が滅された後、バックアップデータが動き出したのと同じみたいに考えれば……いいわ
けがあるかいッ!
※なぜブ〇ーチ(しかもスピンオフ小説)やねん!
総介「さてと、後は奴を叩き壊せば全ては終わるな……」
與鷹(「総……」
何故ここに《シルエット》が参上したのか、そんなことはどうでもいい。俺は俺の仕事を全うするだけだ!と言
わんばかりに総介は蒼王の刃(を構える。
*「それには及ばないよ……」
一同「誰だ!?」
今日は千客万来……とでもいうべきなのか、その時、新たなる声が響く。
與鷹(「な、何だありゃあ!?」
声がする方を向いて唖然とする與鷹(。
そこには、なんかこう……白い謎のロボットみたいなものがいた。
一言で言い表すならば狂〇家族計画に出てくる強〇王……そのコスプレイヤーがなぜか歴史の墓場にいる。そう
思っていただければいいかと。
※え?狂乱〇族計画も強欲〇も知らないって?そんな人は今すぐアニメか文庫をチェックだ!(何のステマだよ)
総介「ハッ、巫山戯(た格好だな……」
與鷹(「総、あいつが誰なのか知っているのか?」
旧知にでも逢ったかのような総介の発言に與鷹(は思わず総介を見る
総介「いや、知らん」
與鷹(「をいをい」
かんな「ですが、分かりますよ?」
アレは人ではない……人の姿を持つ場違いな黒き遺物(……
與鷹(「なっ、まさか!」
かんなの補足を聞いて思わず〇欲王のコスプレイヤーっぽいのを見直す與鷹(。
與鷹(「まさか、七罪塔(の一人……だとでも!?」
桜「あんな恰好をしていて、上(警部が『巫山戯(ている』……とまで言わしめるとすれば、もう、答えはお分かりで
すね?」
與鷹(「……」
ええと、ちょ、ちょっと待って……と與鷹(がこめかみに指をあてて思い悩む。(だが、それは考えているわけで
も思い出しているわけでもない。強いて言うならば、呆れて物も言えない……的な?)
そう、奴は七罪塔(が一人、《強欲》だ!
#6
*「始めまして、《キツネザルの使徒》……人間(共……僕は七罪塔(が一人。アモン……アマイモンだ」
総介「早速、アスモデウスの敵討ちにでもやってきたか?」
総介はそう言うと左手に藍后の刄(持握りしめる。
更にかんなも静かに茜瑙哭(覚醒し、神滅超越者(を構える
アマイモン「いや、今日はコトを構える気はないよ……単なる挨拶……と、言いたいところだけどもそれも違うね
……」
アスモデウスの……森メメントの残滓を追ってここまで来たんだよ……と呟きながら、アモンはゆるゆると歩み
寄ってくる。
與鷹(「何だと!?」
アマイモン「それに、勘違いしないで欲しいんだけれど、君たちが僕たちを破壊しようとするから抗っていたので
あって、君たちを殺すことが僕たちの目的ではないんだよ」
與鷹(「は!?」
今までの人の姿を持つ場違いな黒き遺物(の言動とは違うことに思わず間抜けな声を出してしまう與鷹(
*「場違いな黒き遺物(は人を消費する……そういう風に作られたアーティファクトだからね……」
與鷹(「いや、だが……」
桜「……善悪以前の話……と、いうことですか?」
アマイモン「そうさ……僕は悪くない!」
與鷹(「いや、だがしかし……」
総介「フン、惑わされるなよ、それは人を殺さないと生きていけない人種が人を殺してはならぬ!と押し付けられ
て反発したと言っているようなモンだ!」
無茶苦茶な理論だな……だが、そういうものなのかもしれない。場違いな黒き遺物(と人間が共存などできるはず
がない!
ならば、どちらかが滅ぶまで争い続けなければならないのかも……しれない。
森メメント「ザザ……お前HAなんDA!?」
そうこうしているうちに、アモンはメメントのバックアップデータの眼前にたどり着いていた。
アマイモン「逆に問おう、お前こそ何?」
メメント「私HA……私HA……ザザザ……」
*「君は既に終わった存在……その残響でしかないんだよ……」
メメント「違U!……私HA……私HA……」
アマイモン「いい加減眠りなよ……君たちの出番はもう終わっているんだから……」
メメント「A……」
ばしゅんっ
そして、バックアップデータもまた、本家と同じように上位存在の手により廃棄されるのであった。
アマイモン「さてと、これで僕の用も済んだし、そろそろお暇させてもらうよ」
総介「そうはさせん!」
ダッ
與鷹(「お、おい、総!」
ザシャッ
與鷹(が止める暇もなく、総介はアモンに襲い掛かる……だが、しかし
総介「チッ」
そこには強〇王の抜け殻しか残っていなかった。
アマイモン「そう焦らずとも、いずれ……ね?」
その声を最後にアマイモンの気配は消えた。
総介「クソッ、帰るぞ!山咲(」
桜「はい、上(警部」
かんな「リーダー、私たちも帰りましょう」
與鷹(「……あ、ああ……そう……だな……」
不機嫌な総介と一緒に買えるのはなんとも居心地の悪いものだったとだけは付け足しておこう。
こうして、闇の職安は人知れず壊滅したのであった。
#7
闇が指す、とある場所にて……
*「七罪塔(の一つが欠けた……というのは本当なのか?」
*「ああ、そうやらそのようだ……」
闇の中に声だけが響く
*「何という事だ!これでは我らが悲願が……」
おおぉと落胆の声がその場を支配する
*「落ち着け……」
だが、一人の男の声にその場はしんと静まり返る
*「確かに、七罪塔(のうち、ひとつが欠けたのは手痛い……だが、まだ残り六つあるのもまた事実」
*「ですが……」
*「よいか、ここより先は破壊されるより前に確保するのだ!」
一同「はっ、仰せのままに!」
その言葉を最後に、再びこの場は静まり返る。
そう、最早誰もいなくなったからだ……
しかし、七罪塔(を求めるこいつらは一体、何者なのか?そして、その目的とは何なのか!?
END
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