Eighter -Bizarre Investigate-
49ther 〜毒親と娼婦と愛娘〜



#0
 唐突ですが、問題です。ポルノはポルノでも全年齢で楽しめるポルノはなんでしょうか?
 答えはポルノグラフィティ。
※いや、今はそんなことはどうでもいいんだよ。
 今回はそんな(?)ポルノに纏わる事件簿である。

#1
 兵庫県、某所
 そこでは三人の漢がささやかながら祝杯を挙げていた。
 一人は春現(はるげん)哲。映像制作会社、闇属性の癖に聖域だ(サンクチュアリ・ムービーズ)の社長である
 もう一人は黒鳥萬里(ばんり)。フリーのカメラマンだが、今は春現(はるげん)の専属となっている。
 そして、最後の一人は雨葉陰人(あめのは・いんと)。一般人である。
 なんでここに一般人(パンピー)が?!と、の疑問はもっともだが、それは後程説明するとして……
雨葉陰人(あめのは・いんと)「今回も、どうにか撮影も終わり、無事、販売までこぎつけられましたな」
春現(はるげん)哲「これも雨野ヒント先生のシナリオあってこそですな」
黒鳥萬里(ばんり)「次の撮影のシナリオも期待していますよ」
陰人(いんと)「いやぁ、なんだか照れますなぁ……」
 雨野ヒント……それは雨葉陰人(あめのは・いんと)の芸名のようなモノである。
萬里(ばんり)「しかし、先生のシナリオはなかなかのものですよ。過去に文旦の頂点にでもたった履歴でもおありか?」
陰人(いんと)「そんな、トンでもないですよ……」
 時に、この三人は一体なにを?とお思いかもしれないが、何のことはない、ただのポルノビデオ撮影の同好の士
である。
※同好で販売までいくんかい!
 しかも、ただのポルノビデオ撮影なんかではない。いわゆる御禁制の児童ポルノを撮影しているのだ。
 さらにこの三人の……いや、特に雨葉陰人(あめのは・いんと)の狂っている部分は実の娘を児童ポルノに提供している点にある。
 ここで、雨葉陰人(あめのは・いんと)の家庭について少しだけお話ししよう。
 彼は男手一人で娘を育ててきた。母親がいない理由は母親の浮気性のせいである。清楚なふりをしてトンでもな
くビッチで誰にでも股を開くような恥女と生活なんぞできるわけもなく、離婚したのである。
 そして、今や児童ポルノの主演AV女優と化した彼の娘の名は雨葉充奈(あめのは・あてな)。AV女優名は雨野ハテナである
 ちなみに、余談だが、妻の浮気癖というかビッチ癖のせいで実は充奈(あてな)陰人(いんと)と血のつながった親娘ではないので
はないかという説がある。
※怖くてDNA鑑定による確証はとってないらしい

#2
 娘がAVに出演しているとなれば、即バレしそうなものだが、それも心配はない。
 実は娘はコスプレをして撮影に臨んでいるのだ。
 いや、単なるコスプレでバレないわけないでしょ……なんて思う人もいるだろう……ところが、彼女がコスプレ
しているのはアニメのキャラクターなのだ。
 いやいや、アニメキャラのコスプレでもわかる人にはわかるでしょ……なんて思う人もいるだろう……ところが、
彼女がコスプレしているのはラブラ〇ブシリーズに登場する天〇寺璃奈(りな)というキャラなのである。
 この天王〇璃奈(りな)というキャラは顔をスケッチブックで覆い隠して手書きの表情で接しているという特徴があり、
それが素性を隠すにはうってつけだったのである。
 こうして、顔出しNG。でも中田氏はOKというトンでもないAV女優(違法)が誕生したのだった。
※ってか、AV女優をすんなりと受け入れているあたり、母親の血を色濃く受け継いでいるなぁ……

 そして、ささやかな打ち上げも(たけなわ)となったころ。次回作品についての打ち合わせみたいなものが始まる。
萬里(ばんり)「ときに、先生、次の作品ですが……」
陰人(いんと)「何、心配するな、もう構想はねってある」
哲「流石。頼もしいことこの上ないですな」
陰人(いんと)「ハハハ、俺と娘の絆は誰ににも断ち切れない!」
 いや、いいセリフが台無しだよ……
陰人(いんと)「愛する娘にはいい大学に入ってもらわなくてはならないからな……娘が世話になっている高校の先生を呼ん
で接待する様を撮影しようと考えているのだよ」
萬里(ばんり)「ほほぉう、娘さんの進路とAV男優をまとめて確保できる……いい策ですな」
陰人(いんと)「そうだろう、そうだろう……校長先生と教頭先生、それに担任の先生に生徒指導の先生……いっそのこと娘
のクラスメイトにも友情出演してもらうのもいいかもしれんな」
※アナタ、最低です!
 いや、流石にそれはマズいのでは……と冷や汗が止まらない萬里(ばんり)と哲なのであった。
(かみ)総介「残念だが、貴様らに次回作を作る機会などないッ!」
 そのとき、突如としてその場に総介が桜とともに現れる。
萬里(ばんり)「な、なんだ貴様!?」
総介「SRAPの(かみ)総介だ!」
一同「なぁ!?」
 天罰が下るときは来た!

#3
総介「春現(はるげん)哲、黒鳥萬里(ばんり)雨葉陰人(あめのは・いんと)……貴様ら三人を児童ポルノの現行犯で逮捕する!」
哲「な、何故だ!?」
総介「あぁ?」
哲「何故……どうやって我々にたどり着いた!?」
山咲(やまざき)桜「いや、普通に販売されていた裏ビデオのテロップにあなたの会社が載っていましたし……」
陰人(いんと)「しまった!迂闊、俺!」
哲、萬里(ばんり)「いやいや、ビデオのテロップは必要不可欠ですから!」
 いや、そういうことではなく、どうして個人の名前までバレてしまったのかとそういうことだ
桜「顔は隠せても声は隠せない……そういうことです」
陰人(いんと)「声!?……はっ……」
 まぁ、実際のところはそんな簡単なことではなく、そもそもの発端はそこではない。
 実は総介の元に熱心なラブ〇イバーの連中が璃奈(りな)タンを汚す馬鹿を逮捕してほしいと、二次創作のブツを持参し
てきたのだ。
 何を隠そう、その二次創作というのが彼らが作った児童ポルノのビデオだったのだ!
※ビデオって言ってるけど、実際はビデオテープではなくBDです。念のため。
総介「続きは署で聞かせてもらう!」
 かくて、この巫山戯た事件は幕を閉じるのであった


END

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