Eighter -Bizarre Investigate-
17ther 〜間違い過ぎる殺人 B〜



#3
 SRW……それは1人の漢が勝手に社員に適当なあだ名をつけて楽しんでいる会社……いやいや……
 今回はそんなことはどうでもよくて……そんなオカしな会社の社員が殺されるという事件が発生しまして……
 東京都、警視庁
警官「あ、かっ……かかかっ……(かみ)警部!」
(かみ)総介「あん?」
 一旦戻ってみた巡令(めぐれ)警部ら一行……と、それを待ち受ける総介……
巡令樹留(めぐれ・きりゅう)「かっ……(かみ)警部も……もしや……SRWの会社の殺人事件を管轄する……とか……いや、もしかして……
自分で全てを……?」
山咲(やまざき)桜「……SRW……覚醒剤のみを取り扱っているあの会社ですか……」
一同「ってえええ!?」
 桜の口から出てきたまさかの事実に、一同は驚きを隠せない……
総介「フム……千石ラピッドウェーブ……覚醒剤の密輸、密売を専門に行っている会社……売り文句は『行動回数
が1回増えるよ』……」
 で、桜に続いて自分専用のノーパソを見ながら話す総介
警官「こ……行動回数……って」
 何だ!?その会社……そんなフザけた売り文句で……麻薬一本の勝負を行って……経営は大丈夫なのか!?
 と、別に心配するようなことではないことを心配する警官
総介「……で、それが何か!?」
樹留(きりゅう)「あ、いえ……いつものように『これはお前らでは解決できん!』と一喝するのか……と思いましてちょっと
ばかし確認を……ですね……」
 ハハハハ……と苦笑いの巡令(めぐれ)警部……
総介「……フン……」
桜「あ、警部……その件なんですが、最近面白い話題を見つけたんですよ……」
 カタカタカタカタッ
 と、桜が話に割込、情報を引き出してみる
総介「……ほぉう……全く……世の中にはふざけた人物もいるもんだ……おそらく、これが今回の殺人の動機か…
…」
 桜から提示された情報見て、総介は今回の事件の全貌を知る……
樹留(きりゅう)(かみ)警部……な、何なんです!?その面白い情報とやらって!?」
総介「……見て驚くなよ……」
 さっとパソコンの画面を一行に開示する総介
一同「ええっと……」
 と、そのまま一行は画面を見つめ……
一同「って、えええええ!!!!?」
 盛大に驚愕……
総介「……さて、出向くか……」
桜「はい、警部」
 そんな中、総介は1人出陣す……

#4
 東京都、SRW
項羽劉邦(うなじば・るくに)「ほう、これはこれは警部さん……今日はどういったお話で?」
総介「……単刀直入に言うと覚醒剤の密輸密売の容疑と……核兵器の密輸の容疑での逮捕だ」
劉邦(るくに)「な……何の……ことですかな!?」
天架三香「核兵器の密輸って……非核三原則はどうなったんですか!?」
総介「正規のルートで無いならば……入ることもあるんだろう……いや、事実、入ってしまったのだからば……」
ハシーバ・ティクゼンノーガミ・ハイデオス「しかし……覚醒剤の密輸、密売なんて初めて聞きましたよ」
総介「ほぉう……率先して学生を麻薬漬けにしていた張本人がそれを言うか……」
ハシーバ「!!!!」
 バ、バレてる……と冷や汗をかくハシーバ
総介「……だが、それも、全て、覚醒剤と間違えて核兵器を密輸してしまったのが運のつきだ……いや、それだけ
ならばよかった……怒りに任せて密輸の張本人、帝風枷人(ていぷ・かせっと)氏殺したことこそが……」
一同「覚醒剤と核兵器って……『かく』しかあって無いじゃないですか!!社長!!」
 総介の真実を前に、一行はまず、どんな勘違いだぁ!と社長に叫ぶ
※いやいや、勘違いとか……そんなレベルの問題じゃねぇだろ!
劉邦(るくに)「……」
総介「逮捕令状もある」
 ビシイッと令状を出す総介
劉邦(るくに)「……ぐぐぐぐぐ……ぐぐぐ……」
ハシーバ「社長!?」
劉邦(るくに)「……何故だ……何故……コソコソ隠れて行うからバレるのであって……ならばいっそのこと堂々と行えば見
つからないと思っていたのに……なぜだ……なぜ……こんなことに!?」
総介(……確かに、コソコソと行うから、発覚する……ならばいっそ堂々と……といったことでこの会社は出来た
ようだが……)
 ……堂々と麻薬を売りさばいていようが……彼らはありえない致命的なミスを犯したのだ……
 『覚醒剤と核兵器を間違える』
 ……つまり、『覚醒剤』と『核兵器』を間違って輸入した覚醒剤の売買を中心に動いている間違った会社の……
間違った殺人事件……これが今回の事件の全容なのであります。
総介「さぁて、残りの話は署で聞かせてもらおう……」
一同「……」
 ザッザッザッザッザッ
 社長も、社員も1人残らずしょっぴいていく総介
 ちなみに、警官一行は……まだ、総介が提示した情報に驚きを隠せないようで……警視庁ではいろいろと騒々し
いことになっていたりして……まぁ、そこを総介が一喝、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていく……ってな件が
あったりなかったり……
 なお、その後の核兵器についてですが、総介が秘密裏に処分し、世間には表ざたになることはなかったという
※いや、そんなんでいいのかなぁ……


END

前の話へ 戻る 次の話へ