Eighter -Bizarre Investigate-
3rder 〜最弱と最強の激突 B〜



#3
 永久監獄として名高い収容所、ラビリンスから脱獄を果たしたのはサトリ能力の持ち主、千里眼蛇虎(ちりめ・じゃこ)……
 そして、彼は天四斗(あまよと)の暗黒街にて自由を謳歌していた?!
千里眼蛇虎(ちりめ・じゃこ)「……ほほぉう……」
一同「!!!!」
 ビクっとする犯罪者一同
蛇虎(じゃこ)「……どうやら誰かサツにチクったヤツがいるみたいだなぁ……」
一同「なっ……そんなこと……誰が!?」
 冷や汗をかきながら一同に混じる密告者……
蛇虎(じゃこ)「チクったヤツにはチクっただけにチクっとしなけりゃならないなぁ」
 ギュイ〜〜〜ン
 と、ドリル(漫画でよく見かけるタイプ)を取り出す
一同「そ、それ『チクっ』て言うよりも……」
蛇虎(じゃこ)「そこだぁ!!」
 ダッ
 飛び掛る蛇虎(じゃこ)
*「うひいいい!!」
一同「テメェ……」
 ズゴシャアアアッ
 ドリルでチクっと……その犯罪者は密告したがゆえに無残にも殺されることに……
 バムッ
 ダダダダッ
 チャカッ
警官「警察だ!大人しく投降するんだ!」
 と、そのとき、勢いよく入ってくる警官隊
蛇虎(じゃこ)「きたな……クズども!!」
志摩椅埴亜(いじえ)「動くな!千里眼蛇虎(ちりめ・じゃこ)……」
蛇虎(じゃこ)「キサマラのような無能にこの俺を逮捕する事は出来ん!!」
警官「う……撃つ……ぞ……」
蛇虎(じゃこ)「やってみやがれぇ!!!」
 ダンッダダンッ……ダンダンッ
蛇虎(じゃこ)「はあっ!」
 バババババッ
 四方八方から迫る銃弾を全て回避し、警官隊の背後へと飛ぶ
警官「なな……何いいぃ!?」
蛇虎(じゃこ)「ハッハッハッハッハ!!!」
 ドドドドドドッ
 そして脱兎のごとくサトリは逃げ出した……
警官「くっ!追え!!追え!!!」
 ダダッ
 暗黒街に屯する犯罪者に構う暇も無く警官一行は蛇虎(じゃこ)を追う
椅埴亜(いじえ)「……ヤツの力はサトリ能力だけにあらず……そのサトリ能力で読み取った情報を逸早く全身に伝え、無駄
の無い行動にて動く……それこそがヤツの真髄……」
 やはり、一筋縄ではいかないか……と椅埴亜(いじえ)……どうにかして、奴を無力化できればうまく事は運ぶのに……な
どと考え、その場を後にする
一同「た……助かった……」
 その場に居合わせた犯罪者は台風一過にほっと胸をなでおろす……
※なお、その場に居合わせた犯罪者たちは警官(スタッフ)逮捕し(おいしくいただき)ました

#4
 富山県、富山県警
警官「志摩警部……」
 険しい表情のまま、帰ってくる志摩警部
椅埴亜(いじえ)「こうなったら、ヤツの弱点を突く……」
警官「は……弱点……ですか!?」
 あんな奴に弱点があるのか!?と一同はびっくりすると……
椅埴亜(いじえ)「ヤツはサトリだ……心を読み取るサトリにとって最も適した場所は静かな場所……つまりだな……」
 五月蠅い場所でなら奴の能力を封じ込めることも可能!
警官「……お言葉ですが、繁華街にサトリをおびき寄せるなんて危ない真似はできませんよ」
椅埴亜(いじえ)「……ならば、八相構えの転換というヤツだ!」
警官「一般市民を大量に……!?……いや、それも……」
※と、言うか、その前に『八相構え』の転換じゃなく『発想』の転換だから!
椅埴亜(いじえ)「はぁ……じゃ、やっぱ、運の女神に頼るか……」
一同「……」
 やっぱ、そうなるのね……と一同……
(かみ)総介「貴様ら、何を馬鹿なことをやっているんだ?」
一同「どうわぁ!?」
 突如その場にやって来た総介に一同はびっくり仰天。
椅埴亜(いじえ)(かみ)警部、いつからそこに?」
総介「そんなことはどうでもいい!」
一同(いや、どうでもいいってことないでしょ……)
山咲桜「この事件、解決するために強力な助っ人を用意したので、もう貴方方の出番はありません」
一同「ちょ、ちょっと……」
 いきなり出てきて、そ〜りゃないぜ〜とっつぁ〜〜んとまるでルパンの様なことを言い出す警官一行。
椅埴亜(いじえ)「強力な助っ人ってなんです?」
総介「フン」
 総介が顎で人を使うと、近くにいた謎の人物が歩み寄ってくる。
*(俺の名前は故郷見(さとみ)透)
椅埴亜(いじえ)「な……何だ!?頭に声が……」
故郷見(さとみ)透(まぁ、言わなくても分かるとは思いますが、サトラレっす)
椅埴亜(いじえ)「サ……トラレ!?」
透「はい、サトラレでっす」
椅埴亜(いじえ)「サトラレというと医者には最も向いていないという……あのサトラレか!?」
※どんな偏見だよ!
椅埴亜(いじえ)「……しかし……ですな……(かみ)警部……こう言ってはなんですが……その……我々一般の人間ですら歯が立
たない相手に……サトラレを差し向けるなんて……無謀ではないですか!?」
警官「そ、そうですよ、ここはサトリを超えたスーパーサトリでも投入しないと勝ち目は……」
透(分かってないなぁ……いいかい、トランプではジョーカーはスペ3に負けるんだ……)
 ストライプの志摩の不安をよそに、透は悟られ能力で語りだす
椅埴亜(いじえ)「ジョーカーは……スペ3に負ける……まさか……!?」
桜「つまり、サトリ(ジョーカー)に対抗できる切り札はサトラレ(スペ3)だけってことですよ」
透(分かっていただきました?)
椅埴亜(いじえ)「うむぅ……そこまで言うのなら……」
透(任せてください。ジョーカーを引きずりおとしてきますよ……)
 ざっざっざっざっ
 と、言うわけで、ストライプの志摩は透を引き連れ、一旦警察署へ……
警官「あれ!?警部……その人は……」
椅埴亜(いじえ)「フッフッフ……聞いて驚け!今回の事件の切り札よ!!」
一同「は……はぁ……」
一同(切り札って……一体……)
 と、言うわけで……サトリたる漢を逮捕するべく、サトラレを導入することになったのだが……
 果たして……本当にサトラレはサトリを打ち破ることが出来るのか!?


続

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