B.B.B. 外伝
19の馬鹿 〜一利と冬湯ふゆゆ二重奏デュエット!〜



天四斗あまよと、某所
麦門冬湯むぎのもん・ふゆゆ「う、うぅう……ひどい目にあいました……」
規格外な人間に遅れを取った冬湯ふゆゆはトボトボ歩いていた……
冬湯ふゆゆ「こうなったら絶対カズラより強くなってやるんだからぁ〜〜〜天蓋てんがいあだの力……見せてあげるわ!」
※その冬湯ふゆゆの斃さんとする相手も天蓋てんがいあだの一員です。
ぐあっと意気込む冬湯ふゆゆ……そして……
冬湯ふゆゆ「……その前にご飯で食べよう……」
と、いうわけで近くのすし屋(眼廻がんかい)へと入る冬湯ふゆゆ
百害ももかい一利「いらっしゃいませ、何名様でしょうか」
冬湯ふゆゆ「……1名……しかいないと思うんですが……」
一利「……」
※ところで、冬湯ふゆゆは……金を持っているのでしょうか?
……まぁ、そんなことはともかく(置いとくの!?)
冬湯ふゆゆ「すいませ〜〜ん、値段が全部『時価』になっているのは……」
お茶を飲みながら、冬湯ふゆゆが言う
一利「はい、季節によって変わるからです」
冬湯ふゆゆ「……ちなみに、今だと……?」
一利「はい、そうですね……こちらでしたら……」
と、説明を開始する一利
冬湯ふゆゆ(高ッ!!!)
一利「ご注文はお決まりでしょうか!?」
冬湯ふゆゆ「おあいそッ!!!」
でもって、即答する冬湯ふゆゆ
一利「まだ何も頼んでないじゃないかぁ!!!」
冬湯ふゆゆ「だって値段が……お金がぁ……」
一利「あ〜、お茶一杯のみは3000円ですので……」
冬湯ふゆゆ「ぼ、暴利ッ!」
※ちなみに、何か頼むとお茶は飲み放題……だけど、実際3000より安いネタはないんで……お茶のみの
 方が安いんだけど……
冬湯ふゆゆ「そ、そうか!経費は全部天蓋てんがいあだに申請すれば!」
※何の経費ですか!?冬湯ふゆゆさん……
一利「天蓋てんがいの……あだ!?」
冬湯ふゆゆ「うん。私は天蓋てんがいあだの一員。スピード特化の麦門冬湯むぎのもん・ふゆゆ!」
一利「……捌きの鉄対てっつい参ります!」
ゴガキィンッ
突如両手に包丁、そのまま冬湯ふゆゆに斬りかかる……も、受け止められる
冬湯ふゆゆ「んなななな!?一体……何を!!?」
一利「只今サービス中でして、天蓋てんがいあだでしたら、私に勝てたらここの御すし食べ放題というキャンペーンを
 やっておりまして……」
冬湯ふゆゆ「あ、そうなんだ……」
※大ウソです。一利が冬湯ふゆゆを撃滅するための口実です
一利「と、いうわけで……」
冬湯ふゆゆ「てぇいやあ〜〜〜〜!!」
ドガスカッ
バキベキベキッ
一利「フッ……なかなかやりますね……」
冬湯ふゆゆ「そっちこそ……私のスピードについてこられるとは……」
一利「ある料理人が言っていた……『料理は手際』……」
ドガガガガッ
ガガガガッ
・
・・
・・・
そして、私闘はその後1時間続き……
一利「はぁ……はぁ……」
冬湯ふゆゆ「ううぅう〜〜2連敗するなんて……そんなぁ……」
ガックリと項垂れる冬湯ふゆゆ……勝ち誇る一利……そして……
初雪そゆきカズラ「では、次は私……」
一利「……え!?」
何故か背後にカズラが立っていた……
カズラ「あなたに勝てば天蓋てんがいあだの一員は無料で食べ放題……」
一利「いや……あの……それは……」
まさかウソですとは言えない一利
一利(ってか……なぜここにカズラが!?)
一利「くっ……でも、今の私なら出来る……天蓋てんがいあだの一員たる冬湯ふゆゆを倒した私なら……たとえあなた
 でも……斃せる!!!」
カズラ「……そう……」
ずどごしゃああっ
……だが、しかし、悲しいことに一撃で勝負は決まった……
一利「……あるぇ!?」
弾き飛ばされている一利……
※そもそも、カズラは冬湯ふゆゆと違って最高傑作だから……それに、連戦するんじゃあ、たとえ勝ったという実績
 があっても勝てるかどうか怪しいと思うのですよ……
カズラ「……では、早速海胆の軍艦巻を……」
冬湯ふゆゆ「カズラぁん……私にも一口……」
カズラ「……ダメ」
冬湯ふゆゆ「ひどい……」
……と、いうわけで……冬湯ふゆゆは立派ないじられキャラとして生きていくことになったのであった……
冬湯ふゆゆ「そんなぁ……」


END

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