B.B.B. 外伝
9の馬鹿 〜迫り来る…恐怖? 中編〜



突如馬鹿研究所にやってきたのは馬鹿の両親と信子の一家……そして……今、風家の名前のヒミツが
明かされる!?
天四斗あまよと、馬鹿研究所
風来人ひや・らいと「あれ?言ってなかったか?私も、母さんも、お前たちも全部神雷神しらしがつけた名前なんだぞ」
凌霄花しのぎ・そうか「すみませんが……お母様の名前はお母様の実家の人がつけたのではありませんか?」
来人らいと「ん?……おお、そうだった!」
一同「おいおい」
風土記ひや・とき「で、お父さん……話の続き〜〜」
来人らいと「うむ。我が父が言うには……俺は風来のなんたらをプレイしてこれだ!と閃いて付けられた名前らしい
 ぞ」
一同「……」
来人らいと土記ときだがな……お前は風土記の特番をやっていたとき、林火山りかさも武田信玄の風林火山みたいなドラマ
 をやっていたときに、信子は……庭にヒヤシンスが咲いていたときにそれぞれ閃いて付けられたと……
 聞いている」
一同「んなっ!!?」
風林火山ひや・りかさ「何よ!それ!!」
加糖万化ばんか「ほほう、ウチは代々『ば』と読める漢字を持ってくることにしておる」
風媒花ひや・まいか「それはまた……何ででしょうか?」
万化ばんか「イニシャル風に略せば『馬鹿』になるようにな……」
加糖由佳「だから、子供が出来たらちゃんとそうしてね」
風信子「うん、分かった!」
一同「気が早い!気が早い!!」
万化ばんか「時にお嬢さんや……」
信子「は……はい、何でしょう?」
妙に真剣な顔で信子に語る万化ばんか
万化ばんか「未来の親に対して粗品とか無いのかね?」
信子「え!?……えええぇえ!!?すす、すみません。ちょっと……」
馬鹿「そっちも気が早い!!ってかそれは本来俺が風家の人にすることじゃないのか!?」
万化ばんか「む!?ドラ息子にしては正論だな……」
馬鹿、信子「……ってかあまりにも気が早い!」
媒花まいか「ふぅ、信子……あなたには私がふれつ家から嫁いだときに送られた言葉を送るわ……『何事
 も予習と復讐が大事』ってね!」
信子「……は、はぁ……」
※『復習』じゃなく、『復讐』ですか!?
媒花まいか「あ、そうそう、そういえば……エンゲージリングは給料の3ヶ月分って言うじゃない?でも……
 アルバイトして食いつないでいる人の3ヶ月分とエリート企業に勤めている人の3ヶ月分とじゃあ余りにも
 差が無い?」
一同「イキナリ何の話ですか!?」
媒花まいか「いや、ちょっと気になったのよね……」
霄花そうか「……アルバイトして食いつないでいるような人と結婚したいとは普通思わないんじゃないですか?」
一同「……」
来人らいと「ちなみに後々の参考になるかもしれんだろうから言っておくが、俺は給料3年分をつぎ込んで
 立方晶窒化炭素りっぽうしょうちっかたんその指輪をプレゼントしたんだぞ!ハッハッハッハ」
媒花まいか「これですの」
キラリ〜〜ンと立方晶窒化炭素りっぽうしょうちっかたんその指輪を見せる媒花まいか
一同(うわぁ〜〜、よくそんなのでOKしたね……)
※全くだ……
信子「大変参考になったね、ダーリン」
馬鹿「はい!?」
一同「参考にするなよ!」
土記とき「あ、そういえば……加糖家には馬鹿以外に兄弟姉妹がいなんでしょうか?」
万化ばんか、由佳「!!!!?」
場が凍りついた……
土記とき「え!?……私、何かヘンなこと言った!?言っちゃった!?」
万化ばんか「……じつはな……馬鹿には兄がいたんだ……」
馬鹿「何ソレ!?初耳だぞ!?」
由佳「……でも……私たち夫婦の過ちで……くっ……あそこであんなことさえしなければ……」
土記とき(そっか……亡くなっちゃったんだ……)
林火山りかさ(……迂闊に地雷をつっついちゃったね……)
来人らいと「その話、大変興味がありますなぁ……具体的に話してもらえますかな?」
一同「ちょ!」
サラっと言う来人らいと
万化ばんか「ああ、よかろう……」
馬鹿「バカオヤジまで!?」
……今、明かされる!馬鹿の家の悲劇が!!


続

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