B.B.B. 学園編
124の馬鹿 〜向日むかいび…再起動す! 前編〜



天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J3
ガラッ
ドアが開くと同時に……1人の女子生徒が駆けつけ……
向日むかいび葵「カズラお姐た……」
ゴガシャッッ
葵「ああン♪カズラお姐たま……今日は一段とと……ス・テ・キ〜〜〜」
キラ〜〜〜ン
……いつもの朝のいつもの光景……
※ヤな風物詩だけど……
生徒「……あいつも懲りないよな〜〜〜」
生徒「ってか……もう、ダメだろ……あいつ……」
窓から学校の外へ吹き飛ばされた葵だが……トンでもない不幸が待っていたのだ……
怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
*「うおおおおあああ!!!」
ゴバキャッ
ズズ〜〜ン
気合一閃。大木を握りつぶす漢……
*「……まだ俺の目指す破壊王の道は険しい……」
※この漢……手森賞万でもり・しょんまん……破壊王なる不名誉な名を与えられた破壊の天才である
 ……彼に破壊できないものはなしとされ、事実、彼の『破壊王伝説』すら彼自身の手で破壊されてしまった
 というアフォな経歴を持つ
手森賞万でもり・しょんまん「次……いくぜ!!」
ひゅい〜〜〜ん
と、そこへ……飛ばされてきた葵がやってきて……
賞万しょんまん「ハッ!」
ゴバキャッ
葵「んぎゃふっ!?」
賞万しょんまん「あ……」
そのとき、葵のナニかが壊れた……
ぐちゃっ……
葵「……」
賞万しょんまん「……」
地面に倒れこみ、微動だにしない葵……
賞万しょんまん「ヤ……ヤ……やべぇ……これはマジでヤベぇ……人の生命を破壊したってのか!?俺!?」
※人の生命は破壊ではなく、殺めるです。
賞万しょんまん「や、やべぇ……と、とにかく、落ち着いて対処だ……生命を破壊してしまったんなら……彼女の
 死を破壊して、無理やり生にする……」
※あの〜〜、大丈夫でしょうか……賞万しょんまん……
むくりっ……
と、そのとき、葵が起き上がる
賞万しょんまん「ほっ……どうやら生命を破壊したわけではなかったようだな……」
じぃ〜〜っと賞万しょんまんを見つめ
葵「だ〜〜〜〜リンッ!」
ドヒュオンッ
賞万しょんまんに抱きつく
賞万しょんまん「んげほああ!!?……ななな……なぁにぃ!!?」
・
・・
・・・
翌日
怒零湖ドレイコ工業・J3
木美きび椎造「おおっし!てめぇら……今日も1日、勝手に野垂れ死ぬなよ……」
ガラガラッ
賞万しょんまん「お……遅れて……すみま……」
椎造「J3のHR俺様の時間に遅刻するたぁ……いい度胸じゃねぇか!破壊お……」
一同「なんだそりゃああ!!?」
賞万しょんまんは……いや、葵が抱きついた状態で教室にやってきたのであった……
馬鹿「……何があったんだ!?……葵といえば……カズラに殴り飛ばされるのが風物詩だったはずだが
 ……」
ひや信子「うん。そうだよね、ダーリン」
抱きっ
馬鹿「ちょ、信子!!」
※お〜〜い、そこのバカップル
椎造「てめぇ……何やったんだ!?」
賞万しょんまん「し、知るかよ!なぜか昨日からコイツが離れないんだよ……俺は一人暮らしだから……まぁ……
 その……家族がどうこう言うこともないんだが……とにかく、ピッタリくっついて暑っ苦しくてしょうが
 無い!!」
すくっとカズラ……立ち上がる……
すたすた……
一同「お、おい、カズラ……」
偽馬鹿「もし、葵のその態度が演技だったら……確実に餌食に……いや、ならないだろうけど……」
生徒「気をつけろ!!」
初雪そゆきカズラ「……」
賞万しょんまん「なな……何だ!?……」
カズラ「……原因は……あなた……」
椎造「ほぉう……賞万しょんまん……お前……一体何をやったんだ!?……」
賞万しょんまん「ちょ、待ってくれ……俺は……何もやってない!!!」
……いやいやいや、アンタ、葵のナニかを破壊しただろうが!!
……とりあえず、ナニかを破壊された結果、こうなったんだから……賞万しょんまん……きっちり責任を取りましょう
ね……


続

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