B.B.B. 学園編
76の馬鹿 〜朔夜な林間学校! 前編〜



天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
木美きび椎造「しぃまったぁ!!!」
カレンダーを見ながら突如大声を出す椎造……
一同「ななな……どうしたんですか!?」
……合唱コンクールも終わり、季節は秋を深めようとしたときに……それは起こった……
椎造「な、なんてことだ……夏期講習……地獄の林間学校という企画を練っていたのに……気がついたら
 もう夏は過ぎていようとは……」
一同「ちょ、地獄のって何ですか!?」
聞き捨てならないセリフに一同は聞き返す
椎造「……いいか!野郎ども!この際季節なんて関係ねぇ!明日から林間学校を開始する!!」
一同「突然すぎるだろ!!」
椎造「だが、てめぇら!わかっているんだろうなぁ!?」
一同「えっと……出なかったら……死刑とか!?」
椎造「馬鹿野郎!ンな当然のこと誰が確かめるってんだ!」
一同「普通は当然じゃねぇだろ!!」
一同がぁ〜〜っと咆える
馬鹿「じゃ……何なんですか!?」
椎造「いいか、てめぇら……よぉく聞け……『りんかん』学校だからって大勢でたかって1人の異性を手籠め
 にかけていいってワケじゃねぇからな!」
一同「誰もしねぇよ!ンなことぉ!!!」
あんまりなセクハラ呆れつつも叫ぶ一同であった……
椎造「それからもうひとつ……林間学校への道は険しい……途中のトラップで人生を強制退去されない様に
 くれぐれも気をつけろ!」
一同「アンタ、鬼かぁ!!!普通の道を通らせろ!」
椎造「以上ッ!」
・
・・
・・・
かくて……地獄に満ちた林間学校が幕を開けたのであった……
天四斗あまよと、朔の夜叉特別訓練施設・せるだぁる
一同「ぜ〜〜は〜〜〜ぜ〜〜〜は〜〜〜」
ここまでの道のりは……確かにトラップだらけの地獄にふさわしい道であった……
椎造「おっし、てめぇら、1人も欠けずに到達出来て先生は嬉しいぞ……」
一同「……」
椎造「さて、ここが今日から数日間、お前らを立派な朔の夜叉の一員に育て上げる……」
一同「立派な生徒に育ててください!ってか裏社会の一員に育てないでくださいッ!!」
一同、もっともな突っ込みを入れる
椎造「チッ……つまんねぇ……」
生徒「ってか先生……もう、しにそうなんですが……これ以上何を……?」
椎造「おう、そうだ……いいかぁ、てめぇら……ここ、せるだぁるは夕陽の名所として天四斗あまよとで有名だ……
 貴様らも夕陽を見て心を洗えよ!!」
突如そんなことを言い出す椎造。
※ちなみに、この『せるだぁる』、後に羅将門らしょうもんと呼ばれることになるのだが、それはまた別の話である……また
 これに対成す修羅の門は……現在『まじぃく』という名前で呼ばれていたりいなかったりする。
椎造「おっしゃ、全員席につけ……これから朔の夜叉四天王が貴様らにスペシャルな授業をお届けするぞ」
馬鹿「……もはや教師ですらないのかよ……」
もっとな突っ込みだが……無視された……
天四斗あまよと、せるだぁる・某教室
馬鹿「……」
ひや信子「ん〜〜、遅いねぇ……」
偽馬鹿「……ああ」
生徒「だ、だが、それはそれでいいような気もする……」
朔の夜叉四天王がスペシャルな授業を届ける……とか言っておきながら一行にその気配がない教室……
ガラッ
一同「!!!!」
と、そのとき……ドアが開き……
椎造「すまん……てめぇら……」
一同「木美きび先生ですか……」
何だ、驚かさないでくださいよ……と一同……
馬鹿「あの……先生……何かあったんですか!?」
そして、入るや否や謝った椎造に馬鹿は問いかける
椎造「あ〜〜〜、朔の夜叉四天王の1人、刃付はづき死尽しずくなんだがなぁ……どうもこれが
 はざま黒姫と意気投合したらしく、そのままアヤしげな実験を行いにいってしまった……」
一同「ちょ、マテ!」
だったら、止めろ!と一行……
は、さておき……じゃあ、授業は!?……残りの四天王は!?


続

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