B.B.B. 学園編
18の馬鹿 〜同窓会DE殺人事件 後編〜



馬鹿が赴いた季節外れっぽい(?)同窓会……懐かしい顔ぶれとの楽しいひと時が一転!殺人事件が発生した
のだが……また一転!人が1人死んだってのに忘れてみんな食事を楽しんでいる……
天四斗あまよと、某所
馬鹿(んむ〜〜、このミートボールもまた格別な……)
狗訴くそ(馬鹿……こっちのカルボナーラもイケますよ)
馬鹿(お!?マジ!?)
※おい、お前ら推理はどうなった!?
後狼熊大伍郎「おっと、そろそろ料理も少なくなってきたか!?……ガッハッハッハ!さすがは育ち盛り
 だのう……おし、どれ、また厨房へ行って……」
*「あ、先生。どうぞお構いなく、厨房には俺が行ってきますんで……」
先ほど先生と厨房へ行った生徒が先生を呼び止める
大伍郎「んむ!?」
*「先生はどうぞ、ごゆるりと……」
大伍郎「ガッハッハッハ!すまんのぉ〜〜」
*「じゃ……」
スタスタスタスタッ
馬鹿(……ん〜〜〜、やっぱ妙だな〜〜〜)
狗訴くそ(あ、さっきの話の続きですね?)
馬鹿(……停電が起きたのは……)
狗訴くそ(えっと……厨房に料理を取りにいった後でしたかね?)
馬鹿(そんでもって事件直後には2人とも帰って来た……う〜〜む……)
※ってか読者のみなさんはもう薄々事件の真相に気づいている気がするのですが……
馬鹿「……そ、そうか……そうだったのか!!」
突如叫ぶ馬鹿
一同「……馬鹿!?」
馬鹿「フッフッフ、全て分かったぜ!そう、言うならば……お前たちのやったことは全て絶賛お見通し
 だ!ってな……」
一同「なぜに『絶賛』!?」
※ちなみに馬鹿はスノウドロップファンではないのであしからず。
狗訴くそ「馬鹿……!?」
馬鹿「始めっから殺人事件なんて起きていなかったのさ……」
一同「え!?」
馬鹿「考えても見ろ……何故死体が消えなきゃならん?……答えは簡単、そのままここに放置しておけば
 腹の虫がなったり微妙に動いたりして活きていることが分かってしまうからだ!」
*「んな!!?」
馬鹿「ちなみに本人はきっと厨房にいるんだぜ……」
*「どう……して!?」
馬鹿「何故なら先生が厨房へ料理を取りに行こうとしたときに止めたじゃねぇか……これはつまり厨房に先生
 に見て欲しくないものがあるってことだ……」
阿呆「……馬鹿がなんか冴えてる……世界崩壊の前触れか!?」
ドゴンッ
阿呆「ほげあ!?」
阿呆の失言に狗訴くその制裁……
馬鹿「停電が起きたのは最初に料理を取りに行ったとき……つまり、お前がそのとき停電を起こしたんだよ」
ビシっと先生と厨房へ向かった生徒を指差して語る馬鹿
*「……」
馬鹿「ちなみに殺したかのように見せかけたりその他小道具を用意したのはお前だな……」
ビシっと今度は人が1人死んだってのにメシ食おうぜと投げかけた生徒を指差す
*「……フッ……なぜ分かった!?」
一同「人が死んだってのにメシ食おうぜなんて普通言えるかいッ!!」
*「……あ〜〜らら!?」
パチパチパチパチッ
そして、厨房から死んだ生徒がやってきて……
*「いや〜〜、まさか馬鹿がこの寸劇を解いてしまうなんて思ってみもませんでしたよ……」
※いやいや、簡単すぎでしょ……この事件
大伍郎「ガッハッハ!!そうかぁ……最初から殺人事件なんて起きていなかったのか……」
狗訴くそ「……そういやあの3人、レクリエーションクラブだったよな……」
*「はい、つい先日同窓会を開きたくなって……まぁ、普通に開いても面白みが無いんでこんな事件をセット
 してみたんですが……どうでした!?」
一同「面白かったぜ!!」
*「おう!またやろうぜ!!」
*「ええ、いつでも……まぁ、ちょっとネタを考える時間が欲しいのですが……」
大伍郎「……さて、寸劇も終わったことだし、盛大に(ジュースで)飲み明かそうぜ!」
一同「お〜〜!!」
と、言うわけで、この同窓会殺人事件は寸劇として幕を閉じた……
阿呆「あの〜〜、俺は!?」
……ちなみに、阿呆は最後まで飲み食い出来ず終いでした……
阿呆「おお〜〜い!!」


END

前の話へ 戻る 次の話へ