B.B.B. 激闘編
110の馬鹿 〜動き出したH・T その5〜



H・Tやその一行に対抗するため、馬鹿一行は神の力を求め、風の祠へと旅立った……さてさて、その頃……
H・Tはというと……
天四斗あまよと、暗黒街
H・T「……任務は成功か……」
零零奈那子ななこ「当然でしょ!はい、コレ……」
盗んだLODを手渡す奈那子ななこ
坂牙羅星斗らせいと「下らん任務だぜ……全く……」
羅星斗らせいとはと言うと……再び監獄からシトリン(以下朱人章チュー・レンチャン)を脱獄させ、さらに
名うてのハッカーで知られる照桑乗てりくわ・じょう、爆弾テロリストとして名高い點才馬区段間てんさいば・くだんまを
引き込んできたらしい。
朱人章チュー・レンチャン「……アンタは……赫夜かぐや拘置所であった……」
H・T「ようこそ、黒帝団へ……馬鹿に恨みを持つ者たちよ……」
點才馬区段間てんさいば・くだんま「……別に俺は恨みなんて無いがな……」
奈那子ななこ「あ、私もだけど……」
照桑乗てりくわ・じょう羅星斗らせいと「俺もだが……」
H・T「……」
※ってか馬鹿に恨みを持つのは朱人章チュー・レンチャン+H・Tだけなんじゃ!?
H・T「……ま、まぁいい」
一同(いいのかよ!?)
区段間くだんま「H・Tとやら……一体俺を何の用でこんな場所に連れ込んだんだ?俺は明日、朝イチで爆破依頼が
 入っているんだがな……」
じょう「面白いことでもあるんだろうな?」
H・T「……ある……のではなく、これから起こすのだよ……フフフ……」
一同「起こすだぁ!?」
H・T「このLODは闇の力を大幅に引き出す物質……」
じょう「ほぉう?」
H・T「コレを使えば人間を越えた力を引き出すことが可能となり……」
区段間くだんま「胡散臭い話だな……そんなもの……」
人章レンチャン「ハッ……それを使えば馬鹿を斃せるんだな!?」
H・T「……ああ」
人章レンチャン「ならば俺は使うぜ!貸せ!!」
H・T「ほらよ」
ヒュンッ
人章レンチャンにLODを投げ渡すH・T
人章レンチャン「で、どうするってんだ?これ……お守りの用に持っていればいいってか?」
H・T「取り込め……さすればこのように……」
すっと右手を見せるH・T
一同「なっ!?」
手の甲にフローライトのような刺青みたいなものがされている。
奈那子ななこ「あれ?私が取って来いと命じられた数は6つ……あなたが既に1つ使っていたなら5つで十分なんじゃ
 ないの?」
H・T「予備だ……」
ザクッ
人章レンチャン「ぐおおおお!!!?」
早速手の甲にLODを押し付けて取り込んでいる人章レンチャン
一同「!!?」
人章レンチャン「おい!何だよ!?この痛み……」
H・T「……ああ、それは体内にLODを取り込むときに起こる一種の拒否反応みたいなものだな……まぁ、
 毒物を体内に入れるようなモンだ……当然の反応だ……」
人章レンチャン「マテ!そういうことは早く言え!!」
H・T「何、直に体になじむ……」
人章レンチャン「何を他人事の……おお!?」
さっきまでの痛みが嘘のように消え、体中から闇の力が吹き上がる
一同「なっ!?」
人章レンチャン「す……すげぇ……こいつぁ……スゲェ!」
奈那子ななこ(お肌に悪そうだけど……使うのも悪くないかも……)
羅星斗らせいと(フッ……興味はあるが……まだ様子見だな……)
区段間くだんま「ところでだ……なぜ馬鹿を?」
H・T「……闇夜の狩人と月夜の魔獣、その両方を屠ったのは馬鹿だ……暗黒街にいるものとしてその活躍
 は見逃せるものではないからな……」
区段間くだんま「……フン、なるほどな……」
区段間くだんま(……そうか怒零湖ドレイコ工業に居るって噂のヤツラは……あのクラスの連中だったのか……なるほど
 な……あいつらが……日本の東西の裏組織を潰した……)
※発覚!!澱梓でんし孝作とは怒零湖ドレイコ工業での點才馬区段間てんさいば・くだんまの偽名だった!
H・T(最も……他にも理由はあるのだがな……)
LODの力を手にした黒帝団……とりあえずH・Tの暗躍とかそういう類のお話はここで終わりだが……
馬鹿とH・T……の両者にいかなる因縁があるというのか!?


END

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