B.B.B. 激闘編
78の馬鹿 〜記憶泥棒見参す! 前編〜
ここ最近世間を騒がせているニュースといえば……もちろん記憶泥棒(である……
天四斗(、馬鹿研究所
凌霄花(「記憶泥棒(、またも登場……剣豪の記憶盗まれる!」
狗訴(「またその事件か……」
霄花(「物騒な世の中ですこと……」
狗訴(「目撃者が何も覚えていない……ってのが事件を難解にしているんですよね……」
霄花(「ええ、被害者は犯人に遭遇した記憶はもとより、今まで築き上げてきた全ての記憶を奪われているんです
し……」
風(信子「そんなに人の記憶を奪って何に使うんだろうねぇ?」
馬鹿「……いや、別に使いどころはないと思うんだけど……」
狗訴(「まぁ、犯人の名前だけは現場に残された名刺から分かっているんだけどねぇ……」
馬鹿「夕凪西斗((さいと)ねぇ……」
信子「ダーリンも気をつけてね♪」
抱きッ
馬鹿(名前しか知らない相手にどうやって気を付けろと……)
……だが、そんな名前しか知らない相手に突如遭遇してしまうのがこのB.B.B.
※B.B.B.ってそんな物語だったっけ!?
そのころ、某所では……
夕凪西斗(「フム、次のターゲットは……馬鹿……か……」
※この人、相手の全ての記憶を奪うんだから国家テロリストとかを目指したほうがいいと思うんだけど……
どうなんでしょう?(おいおい……)
西斗(「相手にとって不服無し!」
・
・・
・・・
そして西斗(は馬鹿の記憶を奪いに馬鹿に逢いに来るのであった……
天四斗(、商店街
ヒュオンッ
馬鹿「ぬ!?」
ドガアンッ
何かの気配を察知した馬鹿が咄嗟に回避すると地面に穴が……
西斗(「チッ……回避しやがったか……」
スタッ
その穴の中から飛び出し、体勢を立て直す漢
馬鹿「……月夜の魔獣か!?てめぇ……」
西斗(「ハッ……そんな大それたものじゃねぇよ……俺は……巷で噂の記憶泥棒(だぜ?」
馬鹿「……お前が……?」
西斗(「ってぇことだ……早速だが……貴様の記憶をもらう!」
ゴアッ
一足飛びにかかる西斗(
馬鹿「そう簡単に奪われてたまるかッ」
スカアアッ
だが、回避……
西斗(「ぬぅ……やりおる……」
馬鹿(……単にお前ができないだけだと思うんだが……)
西斗(「フン、やはり通常(では歯が立たんか……」
グオオオオッ
馬鹿「なっ!?」
突如西斗(の殺気が増幅する
西斗(「記憶DL(……ハッ!夏塩蹴(」
ギュドゴガアアッ
宙返りをしつつキックを繰り出す西斗(
馬鹿「なっ!?」
ザザッ
辛うじて回避しつつ体勢を立て直す
馬鹿(さっきまでとは動きが違う……コレが記憶泥棒(の実力!?)
西斗(「ほおあッ!」
バヒュアアッ
着地したかと思いきやすぐさま左右の拳が迫る
馬鹿「フンッ」
ババッ
回避しつつ刀に手を回す
馬鹿「ええい!光破一文字(」
バチュインッ
そして放たれる光の剣閃
西斗(「おおっとぉ……」
チリッ
間一髪で躱す西斗(
西斗(「光沢魔術師(!!」
ドッゴギャウウウウッ
馬鹿「が……!!?」
そしてすぐさま馬鹿の動きを封じつつ飛び膝蹴りが決まる
ドギャアアアアッ
西斗(「はい、おしまい」
バシュンッ
右手をかざして馬鹿の記憶を盗む
馬鹿「……」
ドタリッ
そして、その場に倒れこむ馬鹿
西斗(「ふぅ……ちぃっと厳しかったかな……」
・
・・
・・・
*(……記憶泥棒(か……また厄介な敵を相手に回したモンだぜ……仕方ない……今回は特別だぜ?)
※このナゾの声の持ち主……何だかんだ言って力を貸してくれている気がするんだけど……
ぐぐぐぐっ
馬鹿「……待て……」
西斗(「なっ……何いぃ!!?」
立ち上がる馬鹿に驚きの表情を隠せない西斗(
西斗(「馬鹿な……貴様の記憶は……俺が奪った……」
第2ラウンドの始まりだ!
続
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