B.B.B. 激闘編
69の馬鹿 〜血塗られた初恋! その2〜



ある日、狗訴くそ天四斗あまよと商店街で見かけた女性……それは今から4年半前に失踪した馬鹿の初恋の相手だった
……その真相を探るべく馬鹿は街へと繰り出すが……そこへ月夜の魔獣、シトリンが!
天四斗あまよと、商店街
馬鹿「悪く思うな!シトリン……今は急いでいるんでね!」
シトリン「ヘッ……」
コオオオオオッ
ブーストし……
馬鹿、シトリン「ハッ!」
ガギイイッ
そのまま一足飛びかかり、組み合う2人
馬鹿「ぬおおお!!」
シトリン「はあああ!!」
ギリギリギリギリギリッ
*「あ、まだやってる……相変わらずだね……」
馬鹿、シトリン「なっ!?」
と、そこへ……突如やって来た女性
ひや信子「この人が……紫羅欄花しあみ・らんか!?」
シトリン「……欄花らんか」
信子(……何か……変……)
馬鹿「……」
紫羅欄花しあみ・らんか「分からないんだね……2人とも……あのころからずっと……」
シトリン「……お前……いい女になったなぁ……」
欄花らんか「まだ私をかけて勝負をしていたの?」
シトリン「おう!馬鹿!てめぇを斃して……今度こそ欄花らんかをモノにする!!」
馬鹿「……待て!!!」
シトリン「あ?何だ?俺にはもう彼女がいるからいらねぇってか!?だったら話は早いぜ!てめぇが欄花らんかを
 捨てた以上、欄花らんかは誰のものでもない!俺様のものだ!!」
※何言ってんの!?この人……
馬鹿「お前は……誰だ!?」
ジキッ
刀を突きつけて馬鹿が叫ぶ
欄花らんか「何を言っているの?私だよ……私、欄花らんかだよ……」
馬鹿「いや、違う……お前は……お前なんかが紫羅欄花しあみ・らんかではない!!」
欄花らんか「困ったなぁ……きっと馬鹿の中では思い出が美化されて私が私じゃないんだね……」
馬鹿「……そうかもしれないが……違う!……なぜなら……お前からはアレフ系統の気配がするから
 な……」
欄花らんか「!!!」
ちょっとビックリする欄花らんか……
ズズズズズズズズズズッ
シトリン「な……何ぃ!?……何だ!?……この殺気!?」
欄花らんか「フフ……最後まで騙せるとは思っては居なかったが……まさかこうも簡単に発覚するとはな……
 確かに、我はアレフ−03スリー!」
信子「やっぱり……」
一同「何でお前も分かったんだ!?」
信子「決まってるでしょ!女の勘よぉ!!」
馬鹿「……さいですか……」
欄花らんか「……馬鹿……破滅の因子たる貴様を殺す!」
馬鹿「やってみろ……」
シトリン「ふざ……っけんな!!てめぇ!!俺の欄花らんかをドコに隠しやがった!!」
※だから、アンタの女じゃないでしょうに……
欄花らんか「この個体のことか!?……フン……この個体はお前たちの時間軸で言う今から4年半前に神隠しに
 逢い……そして我ら无疆むきょうともがらの時間軸で言う5年前に還って来た……抜け殻となってな……」
馬鹿(俺たちの言う時間軸と……无疆むきょうともがらの言う時間軸だと!?)
信子(じゃあ、相対的に半年先の未来から来たってことになるのかなぁ?)
シトリン「ふ……ふざけやがって!ふざけやがってぇ!!!俺の……俺の欄花らんかを返せぇ!」
ドッ
一足飛びかかるシトリン
欄花らんか「ふふ……」
だが、微動だにしない欄花らんか……
シトリン「……く……ぐぐぐくく……」
シトリンの刃は欄花らんかの寸前で止められた……いや、シトリン自身が寸前で止めた……
欄花らんか「ねぇ、人章レンチャン……私のために、死・ん・で?」
ドッ
シトリン「ごがう!!?」
圧縮された波動がシトリンを弾き飛ばす
欄花らんか「フフフ……ハハハハハハ!!脆い者だな……人間は……たとえ違うと分かっていても……かつて
 の面影に迷い……敗れる……」
馬鹿「……貴様……貴様だけは絶対に許さん!!」
……馬鹿はかつての初恋の相手に刃を向けることができるのか!?


続

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